SAVE JAPAN プロジェクト 2014

和歌山 海辺の教室

海と人との関わりについて

「SOS!レアアニマル救出大作戦!~海に触れ、山に遊び、自然の中から生命の尊さ学びます~」 第1回

「SOS!レアアニマル救出大作戦!~海に触れ、山に遊び、自然の中から生命の尊さ学びます~」の第1回を和歌山市和歌浦の観海閣(かんかいかく)周辺の干潟で開催しました。

■当日の流れ


和歌浦の干潟をパノラマ撮影。万葉集にも謳われた名勝です。


10時にスタート。最初に海辺の教室の平井代表からオリエンテーションを受けました。


今日のターゲットは「ワカウラツボ」。大きさはわずか2mm~4mm!目を凝らさないといけないようです。


潮がだいぶん引いてきた干潟にみんな下りていきます。


岩の奥には小さな貝がたくさん!子どもたちも興味津々。大人と一緒に素手で捕まえにいきます。


県立自然博物館の学芸員さんに捕獲した生き物を鑑定していただきました。


和歌浦の歴史に詳しい「玉津島保存会」の渋谷先生から和歌浦付近の歴史についてのミニレクチャーもいただきました。


1時間程度で観察・捕獲は終了し、みんな集まって捕獲した生き物を紹介しあいました。また、この干潟は少し移動するだけで住んでいる生き物が異なること、この干潟には200~300種ほどの生き物が生息していることなど、驚きの事実も紹介いただきました。ちなみに、ワカウラツボは発見できませんでした・・・。


この干潟は和歌川の河口に位置していることから淡水と海水が入り交じっています。淡水と海水が混じった水域がどうなるかを再現。海水の方が比重が重いことから淡水の下に流れ込みます。こういった水流も生き物の生息に影響しているのですね。

 
13時前に終了しました。おつかれさまでした!

■イベントを実施して

 参加者数22名 (別途、運営団体関係者・支援スタッフ11名)

 アンケート回答者数 13名(大人9名・子ども4名)
  未就学児が複数いて、回答者数は少なくなりました。

 満足度(大人のみの集計項目)
  満足7名、やや満足2名、どちらでもない・やや不満・不満・無回答 0名

■参加者の感想

 ・日頃は生き物取りをしても取りっぱなしだが、今回は取って調べて、また戻す、という行程が勉強になった(40代・女性)
 ・居住地の近場でできる活動としても満足した(40代・男性)
 ・大人の知識欲も満たせるような講義があったことがよかった(40代・女性)
 ・穴の中にいたアナジャコがブルドーザーみたいに砂団子を押し出しているところがおもしろかった(小学校3年生・男子)
 ・みんなで一緒に勉強したことが楽しかった(小学校2年生・男子) 

■イベントを実施して苦労した点

 開催前日に和歌山市で7月としては20年ぶりに37度以上を観測するなど猛暑が予想されたため、熱中症対策は万全に実施しました。

■イベントを実施してよかった点

 生き物観察が好きな子どもさんから生き物にあまり触れたことがない子どもさんまで楽しんで観察に取り組んでいたこと、また予定はしていなかったのですが、和歌浦の歴史についてのミニレクチャーをいただくなど、子どもから大人まで楽しめる内容になったものと考えています。

■特に、寄付が活きたなーと感じた点

 熱中症対策と観察道具の充実を図ることができたこと、子どもを飽きさせない工夫として実験の準備など、充実したプログラムを組むことができました。