和歌山 海辺の教室
海と人との関わりについて
「SOS!レアアニマル救出大作戦!!~海に触れ、山に遊び、自然の中から生命の尊さ学びます~」 第2回
「SOS!レアアニマル救出大作戦!~海に触れ、山に遊び、自然の中から生命の尊さ学びます~」の第2回を、和歌山県海南市の県立自然博物館と、ワークスペースをお借りして開催しました。
■当日の流れ
今回、損保ジャパン和歌山支店長様も駆けつけてくださいました。
今回のメイン講師は、自然博物館の楫さん。専門分野はうなぎだそうです。
まずは30分ほどかけて、自然博物館内で展示されている、和歌山県周辺に暮らす魚について解説をいただきました。
身近なイワシの生態についても。餌を投入すると一気にそちらの方に流れていく様子に歓声が!
ほかにも和歌山周辺で見られる水辺の生き物について解説をいただきました。
そして、特別に水槽のバックヤードに入らせていただきました。こちらは餌や資材などを保管している大型冷凍庫。何人か実際に入ってみると「寒い!」の声が口々に。
巨大水槽の上から眺めました。魚の色は背中のほうが青っぽく、腹の方は白っぽいのが多い、ということで、下から見るのと上から見るのとでは見え方が違うことを教わりました。
1時間ほどで博物館から移動し、ワークに。実は博物館の倉庫兼作業スペースをお借りしています。
まず楫さんからウナギについて。ニホンウナギのレッドデータブック入り、土用の丑の日のすぐ後ということでタイムリーな話題でした。
●川を遡上するので淡水魚と見られていたが 、それ以外のウナギの生態は最近までよくわかっていなかった。日本のはるか南の太平洋でタマゴを生んで、稚魚が孵化、そこからシラスウナギとして黒潮に乗って日本付近に到達することがわかってきた。
●川から再び太平洋までどうやって移動するかは未解明。
●日本のウナギの実に8割以上は輸入に頼っている(養殖用の稚魚を含む)。レッドデータブックに掲載されたことで、 ワシントン条約にて国際取引が禁止となる懸念もある。
・・・といった内容をわかりやすく解説いただきました。実際にシラスウナギの標本なども見せていただきました。
夏休みの自由研究にするのか、熱心にメモを取るお子さんもいらっしゃいました。
このあとは川の汚染について体験しながら学ぶワークを海辺の学校・平井さんの進行でおこないました。
川の上流から下流にかけて汚染物質が流れていくと、下流域に大量の汚染物質が流れ着くこと、川を汚さないようにするにはみんな一人一人の心がけが大事になるんだ、ということを学びました。
おつかれさまでした!
■イベントを実施して
参加者数31名 (大人12名、子ども19名、別途、運営団体関係者・支援スタッフ9名)
アンケート回答者数 19名(大人9名・子ども10名)
今回も未就学児のお子さんが多く、回答者数は少なめになってしまいました。
満足度(大人のみの集計項目)
満足9名、やや満足・どちらでもない・やや不満・不満・無回答 0名
■参加者の感想
・もくだくさんであっという間だった(40代・女性)
・小学校低学年には難しかったかも。でも写真などで大人もよくわかりました(40代・女性)
・いままで知らなかったことがよくわかった(40代・男性)
・寒いところに入れたことがおもしろかった(小学校2年生・男子)
・生き物の勉強したことが楽しかった(小学校2年生・男子)
■イベントを実施して苦労した点
自然博物館は一般の来館者の方もいるなかでの開催でしたので、誘導に気を遣いました。
■イベントを実施してよかった点
自然博物館側のご配慮でバックヤードに入らせていただいたこと。遠足などの機会によく案内をされているそうですが、普段はいることができないところに入れると、大人も子どもも好奇心をくすぐられるようです。
■特に、寄付が活きたなーと感じた点
今回は入館料等、参加者の金銭的な負担軽減につながったことが大きかったと思われます。