SAVE JAPAN プロジェクト 2014

山梨 自然とオオムラサキに親しむ会

国蝶・オオムラサキの棲む森づくり(仮)

国蝶オオムラサキの棲む里山づくり

■実施日: 2014年7月12日(土)09:00-12:00

■当日のおおまかなスケジュール

 北杜市オオムラサキセンター施設周辺で3班に分かれて、「オオムラサキの観察」「工作体験」「ガイドウォーク」の3つの活動を、ローテーションを組んで行いました。「オオムラサキの観察」では、生態観察施設びばりうむ長坂において、職員が解説し、間近でオオムラサキやカブトムシをご覧いただきました。「工作体験」では、様々な枝や木の実などの自然物を使って、ペンたてを作っていただきました。「ガイドウォーク」では、施設周辺の自然公園をご案内しました。参加者の皆さん同士の交流を図りつつ、五感を使って、樹液の出る木とそこに集まる昆虫の観察、腐葉土の観察、棚田のある里山の風景の中で自然を体験していただきました。
 最後に、 閉会式で参加者の方が描かれたオオムラサキのイラストをセンターにプレゼントしていただきました。センター内に飾らせていただきます。

   
オオムラサキの観察   【間近で見られます】   【幼虫がいました】
       
 工作教室】     【小枝を使って楽しく工作】   【様々な木を使いました】
   
【ガイドウォークに出発】   【樹液に集まる虫を観察】   【腐葉土を見てみよう】
       
【どんな味がしましたか?】    【絵の贈呈】    【記念撮影】

 

■イベントを実施して

参加人数:80名
アンケート回答数:74名(大人49名、子ども25名)
満足度(大人のみの集計項目): 満足 80%、やや満足 14%、どちらでもない 0%、やや不満 0%、不満 0%、無回答 6%

■参加者の感想

・地元にも生息しているオオムラサキですが、いままでまったく気にもしないで生活してたけど、オオムラサキを気にして生活できる(50代男性)
・限られた時間でしたが大人から子供まで興味の持てるお話と体験ができ、とても楽しい時間が過ごせました(30代女性)
・普段何気なく見ている草や木に少し目を留めてみると、そこにいろんな世界があることを知った。知っているようで知らない事がたくさんあった。(40代女性)
・普段自然の森の中を歩くこともないので、いろいろ説明してくださって自然と触れ合えてよかった。オオムラサキも羽化したばかりの様子を見られた。クラフト体験も楽しかった(50代女性)
・丁寧な説明で自然に対する知識が高まりました。大切な里山の自然を守る為に自分達に何ができるか親子で考えたいと思います(50代女性)
・工作やチョウを観察したり、カブトムシもみれてたくさんのことが学べた(小学校5年生)

■イベントを実施して苦労した点

「里山の自然やオオムラサキについて」理解を深めていただくための体験を、限られた時間の中に収めて実施をすることに苦労をしました。
またオオムラサキのオスの成虫がご覧いただける時季は、晴れると日差しが強い時季であるために、野外の活動では十分な注意が必要でした。また、梅雨時である上に台風も発生しやすい時季で、荒天による延期が懸念されました。今回は台風が前日に通り過ぎたために天候に恵まれましたが、次回以降も天候・安全に留意してプログラムを実施していきたいと思います。

■イベントを実施して良かった点

多くの皆さんに、北杜市オオムラサキセンター周辺の豊かな自然を体感していただけたことです。オオムラサキや樹液に集まる昆虫たち、里山の風景、腐葉土の中の生き物たちなど、自然に魅力を感じていただけたと思います。オオムラサキや里山を知らなかった方だけでなく、普段自然に囲まれている方にも、プログラムを通して自然に対する興味・理解を深めることができたというお声をいただくことができました。

■特に寄付が活きたと感じた点

 広報面でチラシを多く作成・配布をすることができたため、多くの皆様に周知することができ、定員を超える多くの皆様にご参加を希望していただけました。また、北杜市オオムラサキセンターの施設を利用することができ、雨天時の対策や開会式の会場の設定、施設内ならではの里山の昆虫観察をしていただけたことなど、より良いイベントの企画に繋がりました。プログラムの面では、職員が対応するガイドや、専門の講師をお招きして木の小枝や木の実などのぬくもりを感じることが出来る工作なども行うことが出来ました。

 今回のコンセプトの一つに、環境保全活動を行うきっかけとするイベントとするということがありました。ご参加いただく方に費用面などで大きな負担がかかるイベントでは、環境に関して興味がない方にはなかなかご参加いただけないということもあります。今回は寄付をいただけたことで、ご参加いただく方の負担を大きく軽減できたことは、間口を広げることに繋がったと考えられます。

 また寄付を活用することで、11月2日には、自分たちの手で植樹を行うイベントも計画することができました。多くの皆さんが里山環境の保全に一歩踏み出した活動を行うきっかけとなることを期待します。