河川ごみは発生源対策と早期回収が大切。イベントを通して皆に知ってほしい課題です。
活動内容
SAVEJAPANプロジェクトでは、環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている「トビハゼ」を守るために、漂着・堆積する河川ごみの清掃活動を開催します。
皆さんトビハゼをご存知でしょうか?荒川河口にある泥干潟に棲んでおり、泥干潟の生態系では比較的上位に位置しています。つまりトビハゼが安定的に生息する環境が維持できれば、干潟の生物多様性が保全できます。しかしながら泥干潟には大量のごみが漂着・堆積し、トビハゼの生息域を脅かしています。
清掃活動のフィールドは、荒川河口から3km地点に位置する泥干潟です。ここには、トビハゼの中規模コロニーが形成されています。しかし清掃活動を繰り返しても、すぐにまたごみが漂着・堆積し、泥干潟が埋め尽くされそう。。。
荒川は秩父から東京湾を結んでおり、流域人口は約980万人。ほとんどのごみは、私たちの暮らし由来です。
トビハゼを泥干潟を守るためにSAVEJAPANプロジェクトでは、
(1)泥干潟に漂着・堆積する河川ごみを除去し、
(2)干潟環境、トビハゼ、河川ごみ問題等
について学ぶ機会を設けます。
一言アピール
近年、海洋ごみ問題がサミットや国連等で議論されていますが、海洋ごみの多くは陸域から生じたごみです。単純な河川清掃活動の中には、海の環境保全、安全な食、生物多様性保全など多様な要素が含まれています。"心にも自然環境にも良いプログラム"をつくってお待ちしています。気候が良ければトビハゼやヤマトオサガニといった干潟の生きものにも出会えるかも!?皆さまのご参加をお待ちしています。
活動時期
11月 清掃イベントを開催
対象となる希少生物種
トビハゼ(環境省レッドリストでは準絶滅危惧種になっている)
実施団体プロフィール
特定非営利活動法人 荒川クリーンエイド・フォーラム
荒川の河川ごみを調べながら拾うことを通じて、自然環境の回復と荒川に集い思いを寄せる人々の交流を創出して24年。1994年から始まったこの活動は参加した人は延べ20万人以上。国土交通省荒川下流河川事務所と連携した河川清掃活動【荒川クリーンエイド】を年間約150会場、1.3万人以上で実施している。その他、生物多様性の保全活動として、絶滅危惧種復活プ ロジェクト等を展開している。

公益社団法人 日本環境教育フォーラム
日本環境教育フォーラムは、1987年に社団法人として設立し、2010年に公益社団法人になりました。発足時より、環境教育の普及、自然学校の普及、途上国の支援を三本柱に活 動しています。国内では、行政・企業・NGO/NPOと協働して環境教育事業や環境インストラクターの養成に取り組んでいます。海外ではアジアを中心に、自然環境の保全や、地域資源を生かした生活向上に向けた事業を、現地政府や企業、あるいは NGO/NPOをカウンターパートとして展開しています。
