SAVE JAPAN プロジェクト 2025-2026

レポート

ネイチャートレッキング with なめこ植菌体験

2025年12月13日(土)実施
  • その他植物
  • 森林
  • 里山

レポート

 イベントの前半は、今年どんぐりの不作が目立った川崎町の里山を参加者全員で散策。全国的なナラ枯れの課題や森林率80%を占める川崎町の里山の現状について、川崎町の自然をいかす会の職員によるガイドのもと理解を深めました。散策した里山は、数年前からいかす会による萌芽更新を進めており、伐り株の横から新芽が生えている様子を確認することができました。

 後半は、コナラの原木を活用してなめこの植菌体験を行いました。きのこの特徴や栽培方法などの説明を受け、実際に里山に生えていたコナラが私たちの暮らしや食に関わりがあるものだということを学ぶことができました。

 昨今のクマ被害や警報の影響により、少人数での開催となりましたが、川崎町の自然や里山への理解を深めながら、なめこの植菌体験では参加者に楽しんで頂き、里山の自然環境について触れていただくきっかけになりました。

当日のスケジュール

9:00 川崎町 腹帯地区集落センター集合

9:30 里山ガイドツアー

10:20 なめこの栽培方法等の説明/植菌体験

12:00 参加者同士での交流/自由解散

実施内容

■全国的なナラ枯れの被害と川崎町の状況について説明

◎ネイチャートレッキングwithなめこ植菌体験 (4).jpgのサムネイル画像

■萌芽更新による新芽を発見!参加者からの質問も。

◎ネイチャートレッキングwithなめこ植菌体験 (16).jpg

■クマブザーも大活躍、怪我や事故なく終えることができました。

◎ネイチャートレッキングwithなめこ植菌体験 (10).jpg

■植菌体験では、コナラの筋に沿って、ハンマーでなめこ菌の種を打ち込みました。早ければ半年~数年でなめこが生えてくるそう。

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このイベントで得られたこと

  • 参加者の皆さんに「ナラ枯れ」などの里山の現状や、萌芽更新の必要性を知ってもらえた。

  • 里山の資源が生活とつながっていることを実感してもらえた。

参加者の声

  • ナラ枯れが印象に残った(30代/会社員)
  • 同じ原木でもなめことしいたけなど種類によって、管理方法がまったく異なることは知らなかった。(60代/主夫)
  • ナラ枯れが重要な課題であることがわかった。(20代/学生)
  • 楽しかったです。(50代/会社員)

イベント実施結果

参加者数
9名
アンケート回答数
8名
参加者満足度
75%
実施してよかった点
  • 市販で「オーク材」として売られているものはナラが多いなど、実は身近にあるものだと分かった。
  • 里山散策を通してナラ枯れの課題があることや、コナラの原木がきのこという食資源につながることを意識してもらえた。
実施して苦労した点
  • 当初はどんぐりを活用したイベントを実施予定だったが、クマの影響で企画の変更が必要になった。
  • 川崎町内を対象にしていたが、結果的に仙台市からの参加も多く、開始時間の設定に迷った。
特に寄付が活きたと感じた点
  • 里山散策などで使用するシールド付きのヘルメットを購入でき、参加者の安全面を確保できた。

  • クマブザーを購入し、安全対策をきちんと行うことができた。

主催・共催

NPO法人川崎町の資源をいかす会
認定NPO法人杜の伝言板ゆるる

協力・後援等

認定NPO法人日本NPOセンター

協賛
損害保険ジャパン株式会社