SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

つがる水源の森里つくり活動10月

2015年10月11日(日)実施
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レポート

活動拠点である「わらはんどの池」は、10年ほど前まで水田として利用されていた。しかしダム事業に伴い周辺集落が移転し、今年6月に10年ぶりにこの場所にて田植えを行った。今回は1年間育てた稲の収穫活動を行った。

当日のスケジュール

09:00  集合・オープニング

09:10  絵本の読み聞かせ

09:30  稲刈り・はさ掛け(収穫活動)

11:00  昼食準備(栗ごはんと、天然ナメコの味噌汁)

12:00 みんなでいただきます(昼食)

13:00  まとめ・クロージング(閉会)※降雨により午後のプログラムを中止

実施内容

「わらはんどの池」は国土交通省津軽ダム工事事務所がダム工事に伴い水没する地域の希少な植物を保全する為に作ったビオトープです。またこの「わらはんどの池」のある場所は、砂子瀬・川原平と呼ばれる集落の方々が僅かばかりの森を開墾し、山からの水を引いた水田が広がっていました。この地域にはわずか数年ほど前まで集落があり、林業を中心とした暮らしがなされていました。しかし現在はダム事業に伴い集落が移転し、この場所での水田は行われていません。

そこで私たちは、津軽ダム工事事務所と協力いただき平成26年11月に水田を再整備し、翌年平成27年6月に十数年ぶりに田植えを行うことができました。

 今回は7月8月の猛暑や日照り、9月の台風を潜り抜けた稲の収穫活動を行い。併せて稲を乾燥させるために天日干しするためのはさ掛けに挑戦しました。

参加者・スタッフ誰もが初めての稲刈りで「こうしたらいいのか?」「ああしたらいいのか?」と全員で試行錯誤しながらの稲刈りでした。

稲刈り

 子どもたちは 「よし!行くぞ!」と勢い込んで田んぼに飛び込むも...足元のぬかるみに驚き、みんなの応援にまわる子。初めての鎌に慣れないながらも、ああしたりこうしたりしながらコツを掴み、稲刈りマスターになる子や黙々と自分のペースで丁寧に稲を刈る子。もちろんせっせせっせと刈りとった稲を運ぶ力強いお父さんや、稲をきっちりと束ねるのが得意になる器用なお母さん。参加者全員で挑戦しました。

...田んぼの主?大きなカエルさんも顔を出してくれましたね。

 

稲刈り!

みんなそれぞれ、初めての稲刈りを体いっぱい感じ、はさがけし終わった頃には達成感でいっぱいでした。

 今日のお昼ご飯は、栗ご飯となめこの味噌汁。

次回は、収穫祭!頑張って刈りとったお米が食べられますように!








このイベントで得られたこと

水源地から湧きだした水を用いて1年間稲をそだてることができた。当初は、初めての試みであり、稲作に携わった経験も乏しいものがやる活動であるため収穫までたどり着く想定はしていなかった。しかし化学肥料や農薬などを利用せず、自然環境・自然生態系に含まれた中で十分に育ち実らせることができた。植物の生命力の強さを参加者と共感できた。

参加者の声

  • 思った以上に米が収穫できた (男性/7 0代)
  • 初めて米の収穫体験に挑戦できた。やらされている感ではなくやったことで充実出来た(女性/4 0代)
  • 自分で田植えを行い、収穫を体験した。米の味が気になる (女性/4 0代)
  • 稲刈りをたくさんできて楽しかった。運ぶのを頑張った(男の子/10才未満)
  • 鎌でたくさん収穫したので面白かった(女の子/10代)

イベント実施結果

参加者数
26名(大人17名、子ども9名)※途中参加含む
アンケート回答数
26通
参加者満足度
85.7%
実施してよかった点

・参加者と収穫の喜びを共感することができた

・子どもたちが主体的手伝うことができ、ご家族が驚いていた

・次回の収穫感謝祭では自分たちが収穫したコメを食べるので、それにむけての楽しみができた。
実施して苦労した点

・なかなか機材の手配がうまくいかなかった。なるべく化石燃料に頼らず人力で行いたかったので、脱穀機や千歯こきを地域の方からの協力を得たい。

・農業指導で調整がいかず協力いただけなかった。趣旨の説明を根気よく行う必要がある。

特に寄付が活きたと感じた点
収穫活動に際し、稲刈りの機材の購入や、はざ掛けするための木材購入、活動を指導する講師の謝金に利用させていただいた。