白神湖畔 わらはんどの池で昆虫さがし
2015年09月12日(土)実施
レポート
活動拠点である「わらはんどの池」は、10年ほど前まで水田として利用されていた。しかしダム事業に伴い周辺集落が移転し、今年6月に10年ぶりにこの場所にて田植えを行った。今回は1年間育てた稲の生育の確認と収穫活動に向けた準備を行った。
当日のスケジュール
09:00 集合・オープニング
09:10 絵本の読み聞かせ
09:30 わらはんどの池探検(自然観察)
10:00 やまのいきものLAB作り(収穫の準備。はさがけの台作り)
11:00 昼食準備(栗ごはんと、天然ナメコの味噌汁)
12:00 みんなでいただきます(昼食)
12:30 お月見準備(散歩しながら周辺の草花を集めてお月見の飾り付け)
15:00 まとめ・クロージング(閉会)実施内容
「わらはんどの池」は国土交通省津軽ダム工事事務所がダム工事に伴い水没する地域の希少な植物を保全する為に作ったビオトープです。またこの「わらはんどの池」のある場所は、砂子瀬・川原平と呼ばれる集落の方々が僅かばかりの森を開墾し、山からの水を引いた自然との共生の暮らしが営まれていました。しかし現在、ここでの人の営みは行われていません。そこで私たちは、十数年ぶりに田植えを行い、この場所での暮らしの再現を行うことを試みました。
午前中は「やまのいきものLABO作り」。
今回は10月の収穫活動を行うために、稲を天日干しするためのはさ掛け台作りに挑戦しました。
前回の活動で間伐したスギの木を使って、ティピーテントづくりです!大人達はわっせわっせと木を運びました...。
その間、子供達はというと秋の生き物に夢中です!コオロギ、トンボ、カマキリ、ススキ、そしてがまの穂!秋の空気を感じながら思いっきり遊びました!
お昼には、空き缶でご飯を炊いてつくった、きりたんぽで一休みして、、、
午後は、森の恵みを使ったお月見会を開きました。素敵なお供えものはあるかなと、わくわくしながら森の中を探し回って、それぞれのオリジナリティあふれるお月見会が出来上がりました!このイベントで得られたこと
はさ掛けの台として「ティピーテント」を設置した。このティピーテントの骨組は一般的に竹を使うが、今回は隣接する放棄されたスギ林を間伐し、その材を有効活用した。チェーンソーでスギが伐採されていく光景や、大人が協力して材を搬出する姿を子どもたちはしっかり見ており、自ら手伝いを行うようになった。
参加者の声
- 間伐した木が思ったより重かった (男性/40代)
- 昼食のきりたんぽがおいしかった (女性/40代)
- 稲が順調に育っていた。ドジョウが沢山いた(女の子/10才未満)
- 木をたくさん運んだ。木が倒れる音がすごかった (男の子/10才未満)
- いろんな花を見つけた(女の子/10才未満)
イベント実施結果
- 参加者数
- 14名(大人9名、子ども5名)※途中参加含む
- アンケート回答数
- 9通
- 参加者満足度
- 85.7%
- 実施してよかった点
・参加者と活動の喜びを共感することができた
・子どもたちが主体的に活動することができ、ご家族が驚いていた
・次回は稲を収穫するので、それにむけての楽しみができた。
- 実施して苦労した点
・参加者が思いのほか集まらなかった(広報力不足)。
・農業指導で調整が上手くいかず協力いただけなかった- 特に寄付が活きたと感じた点
- 活動に際し、チェーンソーなどの機材の購入や、はざ掛けするための木材購入、活動を指導する講師の謝金に利用させていただいた。