鬼怒の野鳥を守ろう!鬼怒川クリーン大作戦&冬の野鳥観察会
レポート
今年度は真岡市の水辺観察センターで活動をいたしましたが、イベントの事前調査や準備などで会場周辺を見ると、2015年9月の台風により河川敷に打ち上げられたゴミが多いのが目につきます。この状況は、その地域に住む希少生物ならずとも、生物全体にとって生息するのに良い環境ではありませんでした。
今回は、クリーン大作戦ということで鬼怒自然公園の敷地外のクリーン作業(ゴミ拾いが中心)と観察会を行うことにしました。
ゴミ拾いという地味な作業が中心の清掃活動ですが、参加していただいた皆さんの多くは無我夢中でゴミを拾っているという感じでした。この活動だけで河川のゴミが一掃されるというわけではありませんが、次の活動に続く一つのヒントや機会であったように思います。
オオバンは残念ながら見ることはできませんでしたが、ハヤブサやセグロカモメという海の鳥なども見ることができて30種類以上の鳥を見ることができました。
当日のスケジュール
9:30 オープニングミーティング
10:00保全作業(鬼怒自然公園周辺のクリーン作業)
10:30鬼怒自然公園周辺の野鳥観察(クリーン作業は継続)
11:50施設の中で観察した野鳥の説明
12:15クロージングミーティング
12:30アンケート後解散
実施内容
このイベントで得られたこと
イベント参加者の多くは、鳥を観ることが好きな人や自然に関心のある人たちが中心でした。このイベント以外でも個人的に野外観察したり、河川敷を散歩したりする人はいますが、観察中ゴミは目につくことがあっても集団でクリーン作業する人はあまりいませんでした。
一人ではなかなかゴミ拾いはできないけど、大勢で行うと楽しかったり気持ちが良かったりする体験と生物を観察する楽しさをセットにすることで、参加した人たちの環境への関心が広がり次の活動に繋がるのではと思いました。
参加者の声
- 思っていたより多くの鳥を見ることができて満足 (30代・女性)
- ごみをみんなでひろえてたのしかった。(小学校4年・男)
- 参加すると必ず一つ以上新しいことを知ることができる。(50代・女性)
- 鳥のしゃしんがたくさんとれた。(小学校5年・男)
- 海の鳥が真岡に来ていることに感動を覚える。(60代・男性)
イベント実施結果
- 参加者数
- 参加者数 37名
- アンケート回答数
- アンケート回答者32名
- 参加者満足度
- 53%
- 実施してよかった点
イベントの告知方法です。地道に人が集まる場所にチラシを置いてもらったり、報道機関に告知をお願いしたり、直接訪問して参加の声かけをした。イベント会場が地元の人以外わかりづらい場所なので、きちんとした案内体制を確立するのに苦労いたしました。(結局は皆さんナビの装備があったため混乱はなかった。)
- 実施して苦労した点
参加してくれた小学生以下の子供たちが熱心に参加してくれたことです。すぐにあきれてしまうのではないかと思っていたら、ゴミ拾いをする人たちの元気のもとになってくれました。
イベント前にスタッフだけでゴミ拾いを行ったが、あまりテンションの上がらない作業であったことを考えると、多くの年齢層が参加するとお互いに元気をもらって楽しいものになるということを実感した。- 特に寄付が活きたと感じた点
一番の効果は、SAVEJAPANプロジェクトの仕組みの作り込みがあったと思います。単独の団体のイベントではなく複数の団体で行うことで、きちんとした形で企画、準備、実施、振り返りが適度な緊張感のある中で行われたこと。広報や会場の作り込みができたこと、専門的な人を呼んでただ漠然と観るだけでなくきちんとした説明の元に参加者がリアルに学ぶことができたことです。