自然博士ケン先生とゆく!夏の遠足〜海・川・山〜(第1回)
2015年08月01日(土)実施
レポート
万葉集に謳われた景勝地・和歌浦。関西最大級の広さを誇る干潟で生き物探し!午後からは海から和歌山市を眺めるとともに、川や海に浮くゴミの実態も学習しました。
当日のスケジュール
10:00 参加者集合
10:10 座学(干潟の歴史について)
10:40 干潟での生き物観察(希少生物のワカウラツボを探します)
11:25 生き物自慢発表会
11:45 活動のふりかえり
12:10 一旦解散
13:30 近畿地方整備局 和歌山港湾事務所 集合
13:40 午後からの活動について説明
14:00 2班に別れて活動開始
【1班】港湾業務艇「はやたま」に乗船して、海から陸の様子を観察
【2班】室内で座学、港内で海面清掃船「海和歌丸」を見学
15:10 1班、2班が入れ替わり
16:15 活動のふりかえり
16:30 解散
10:10 座学(干潟の歴史について)
10:40 干潟での生き物観察(希少生物のワカウラツボを探します)
11:25 生き物自慢発表会
11:45 活動のふりかえり
12:10 一旦解散
13:30 近畿地方整備局 和歌山港湾事務所 集合
13:40 午後からの活動について説明
14:00 2班に別れて活動開始
【1班】港湾業務艇「はやたま」に乗船して、海から陸の様子を観察
【2班】室内で座学、港内で海面清掃船「海和歌丸」を見学
15:10 1班、2班が入れ替わり
16:15 活動のふりかえり
16:30 解散
実施内容
まず、地元の歴史にくわしい澁谷さんより、和歌浦全体の歴史についてレクチャーいただきました。
この干潟の特徴について実験を用いて解説。真水(ピンク)と海水(青)を混ぜるとどうなる?
比重が重たい海水が下に、軽い真水が上にきます。和歌浦の干潟は和歌川の河口にあたるため、真水と海水が入り交じる水域で、多種多様な生物がいることをまず視覚から学びました。
当日は快晴!熱中症に注意しながら、どんどん潮が引いていく干潟を観察して回りました。
今回も昨年に引き続き「ワカウラツボ」がターゲット。
お、なにかつかまえたようです。
40分程度観察をしたあと、各家族が見つけた生物の自慢大会!様々な貝、カニのほか、カキもみつかりました!
県立自然博物館の学芸員さんから、詳しい解説もいただきました。
まず午前のプログラムはここまで!
午後は近畿地方整備局・和歌山港湾事務所のご協力をいただきました。船の定員の都合で抽選となってしまいました。惜しくも落選となったみなさまには申し訳ありませんでした。また機会をご提供できるよう、調整をします。
まず、港湾の仕組みについての解説をいただきました。
いよいよ業務船に乗船です。
和歌山市の沖で、水面に近いところの海水と、10mほどの深さの海水を採取し、水温を比べます。
こちらは海水面に近いところから採取した海水の水温。
こちらは水深10m付近の海水温。ずいぶんと異なることがわかります。人がさわっても差がはっきりとわかります。魚などにとってもこの違いは大きいことがうかがえます。
こちらは海水の清掃をおこなう作業船。
大雨の直後ということもあり木材が多いのですが、相当数のゴミが混ざっていることがわかります。生活ゴミも多く、わたしたちの身近なところから川や水路を通って海に流れ出ていることがわかりました。
このイベントで得られたこと
残念ながら、絶滅危惧種の「ワカウラツボ」の発見には至りませんでしたが、ハゼやカニ、貝類だけではなく、カキまで生息していることに一同びっくり!本当に干潟は生き物の宝庫であることがわかりました。
また、海を汚すゴミについての学習を通じて、貴重な環境を守るためには自分たち一人一人の心がけが必要であることなども学ぶことができました。
また、海を汚すゴミについての学習を通じて、貴重な環境を守るためには自分たち一人一人の心がけが必要であることなども学ぶことができました。
参加者の声
- 近所の干潟なのに歴史と絡めて考えたことがなく新鮮だった(40代・女性)
- 生き物や環境問題を学びながら親子のコミュニケーションが取れた(男性・40代)
- 水が冷たく気持ちよかった。いろいろな生き物が見られた(小学校5年生)
- 干潟でいろいろな生き物を観察できたことがよかった(小学校4年生)
イベント実施結果
- 参加者数
- 36名(大人18名・子ども18名)
- アンケート回答数
- 35通
- 参加者満足度
- 82%
- 実施してよかった点
- 国土交通省近畿地方整備局・和歌山港湾事務所のみなさまにたいへんお世話になりました。官民協働の形で運営することができました。
- 実施して苦労した点
- 今回はご協力いただく機関・団体が多く、相互の調整に苦労しました。
- 特に寄付が活きたと感じた点
- 案内チラシの作成、生物の特定をいただく専門家の招聘など、日頃の活動ではなかなか取り組めないことについて支援をいただけたことが大きかったと思います。