自然博士ケン先生とゆく!夏の遠足〜海・川・山〜(第4回)
2015年09月13日(日)実施
レポート
これまで「自然博士ケン先生とゆく!夏の遠足」では、第1回は貴重な生物が多数ある和歌浦干潟を探索し、海から和歌山市を眺め、また海をきれいにしている取り組みを学びました。
第2回は和歌浦干潟そばに流れ込む川の下流にある下水処理場で環境を守るために行われていることを学び、生活排水が大きな汚染源になって生物を苦しめる一因になっていることを、第3回は果樹園で果物の栽培のたいへんさだけではなく人と昆虫等の共生を考えるきっかけ、そしてできるだけゴミを出さない取り組みの大切さを、それぞれ学びました。
第3回が終わったあと、子どもたちの意見を聞きながら決定した第4回のテーマは「ゴミ」。
和歌山市の沖に浮かぶ友ヶ島は、戦争遺跡が残っていること、最近アニメ映画の舞台に雰囲気が似ていることなどから人気急上昇中。しかし、大阪湾・瀬戸内海と紀伊水道を結ぶ紀淡海峡に位置していることからゴミが多数漂着しています。
今回は、まず戦争遺跡を巡りながら、和歌山市内ではほとんど見ることができない、タイワンリスやシカ、クジャクの痕跡を見つけながらリス・シカ・クジャクの発見にチャレンジ。そのあとゴミを拾ってアート作品を作成。
ゴミの多さに驚きながらも、そのゴミがアート作品として活用できることを体験し、ゴミを減らすことの重要性と、ゴミのリユースのきっかけを学ぶことができました。
第2回は和歌浦干潟そばに流れ込む川の下流にある下水処理場で環境を守るために行われていることを学び、生活排水が大きな汚染源になって生物を苦しめる一因になっていることを、第3回は果樹園で果物の栽培のたいへんさだけではなく人と昆虫等の共生を考えるきっかけ、そしてできるだけゴミを出さない取り組みの大切さを、それぞれ学びました。
第3回が終わったあと、子どもたちの意見を聞きながら決定した第4回のテーマは「ゴミ」。
和歌山市の沖に浮かぶ友ヶ島は、戦争遺跡が残っていること、最近アニメ映画の舞台に雰囲気が似ていることなどから人気急上昇中。しかし、大阪湾・瀬戸内海と紀伊水道を結ぶ紀淡海峡に位置していることからゴミが多数漂着しています。
今回は、まず戦争遺跡を巡りながら、和歌山市内ではほとんど見ることができない、タイワンリスやシカ、クジャクの痕跡を見つけながらリス・シカ・クジャクの発見にチャレンジ。そのあとゴミを拾ってアート作品を作成。
ゴミの多さに驚きながらも、そのゴミがアート作品として活用できることを体験し、ゴミを減らすことの重要性と、ゴミのリユースのきっかけを学ぶことができました。
当日のスケジュール
9:30 加太港集合
10:00 友ヶ島ゆきフェリーに乗船
10:30 オリエンテーション
10:45 島内探索
12:00 昼食
12:30 島内探索
14:00 ゴミ拾い
14:30 ゴミを使ってアート作品づくり
15:30 まとめ
16:00 終了
16:30 加太港ゆきフェリー乗船
17:00 解散
10:00 友ヶ島ゆきフェリーに乗船
10:30 オリエンテーション
10:45 島内探索
12:00 昼食
12:30 島内探索
14:00 ゴミ拾い
14:30 ゴミを使ってアート作品づくり
15:30 まとめ
16:00 終了
16:30 加太港ゆきフェリー乗船
17:00 解散
実施内容
友ヶ島に上陸!まずオリエンテーションで山道を歩く際の注意事項を確認します
出発直後にいきなりリスを発見!テンションが上がりながら、山道をたどっていきます
残念ながらここまでリス以外の生き物は発見できず。展望台でお昼休み。
戦争遺跡でもある砲台跡へ。コウモリが見られるかも、ということだったのですが、残念ながらこの日は観察することはできませんでした。
途中でシカを発見!また鳴き声をキャッチし、リスも見つけることができましたが、残念ながらカメラを向けたときには遠くに行ってしまいました…。ほかにもいないか、山道や斜面などに痕跡を探しながらたどりました。
ここでマツボックリがリスの餌になっていることを教えていただきました。歯でガシガシかじることから、マツボックリがパイナップルの芯のような形になっています。
こちらは友ヶ島の北岸。主に北側の大阪湾方面からのゴミが多数漂着しています。
参加者全員で燃えるゴミ、燃えないゴミに分別しながら、ゴミ拾いをおこないました
拾ったゴミや貝殻などを使って工作にチャレンジ!
写真は逆光になって見づらいのですが、死んでいる海の生き物を解剖したところ大量のゴミが出てきたこと、海鳥に釣り糸が大量に巻き付いていたこと、などを紹介いただき、ゴミが海の生き物を苦しめていることを学びました。
最後にこの夏の活動の振り返りをおこないました。
おつかれさまでした!
このイベントで得られたこと
磯辺の生き物観察から始まった全4回のプログラムでしたが、海と川、そして山と自然がつながっていることから、海のことを知るためには川を、川のことを知るためには山を、それぞれ体験することが大事であること、そして、生物の環境を左右するのは人間の生活にも大きな要因があることなどを体系的に学ぶことができました。
不要なものをゴミとして処分することは当然ありますが、できるだけ不要なものを減らすこと、環境負荷が高くない処分方法を選ぶこと、また不要なものを再利用して減らすこと、様々な手段があることも改めて認識しました。
不要なものをゴミとして処分することは当然ありますが、できるだけ不要なものを減らすこと、環境負荷が高くない処分方法を選ぶこと、また不要なものを再利用して減らすこと、様々な手段があることも改めて認識しました。
参加者の声
- 友ヶ島のゴミのことを昨年子どもが聞いていて清掃活動をしたいと言っていたので、今回参加できてよかったです。(30代・女性)
- 自然とふれあうことができてリフレッシュできた。リスを見つけて子どもも喜んでいた。(40代・女性)
- もっといろんなところへいって自然とふれあいたい(小学校4年生)
- 海のゴミで作品をつくったことがおもしろかった(小学校5年生)
イベント実施結果
- 参加者数
- 34名(大人14名・子ども20名)
- アンケート回答数
- 27
- 参加者満足度
- 64%
- 実施してよかった点
- 今回の会場は和歌山市の沖に浮かぶ島ですが、なかなか機会がないと訪れることがありません。和歌山市にこういう場所があるということを改めて認識することができました。
何よりも、子どもたちの声を活かしたプログラムが実施できたことが大きな成果となりました。 - 実施して苦労した点
- 友ヶ島は最近非常に人気が高いことから、友ヶ島に渡る船便の調整、それにともなうスケジュール調整が直前までかかってしまいましたが、船会社のご協力もいただき、当初予定していたプログラムは概ね実施することができました。
- 特に寄付が活きたと感じた点
- 友ヶ島で子ども向けの自然体験プログラムを実施している一般社団法人の方をゲストでお迎えすることができ、友ヶ島の「ベテラン」ならではの視点で、生き物探しのポイントを教えていただくことができました。