SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

希少植物が群生するふるさと!里山フットパスin和石

2015年09月20日(日)実施
  • その他植物
  • 森林
  • 種子植物・シダ
  • 里山

レポート

9月も下旬でしたが快晴に恵まれ、汗ばむ陽気となったこの日。
100名の参加者を迎え、「里山フットパスin和石」を開催することができました。

薩摩街道のウォーキングと希少植物の観察会は暑い中、少し大変でしたがとても充実した内容となりました。
たくさん汗をかいて、たくさん学んで、たくさん食べて。
自然を残し守ることの大切さと、自然と人間が共存する事の難しさを改めて実感した一日となりました。

当日のスケジュール

10:00~ 開会挨拶
10:10~ 講師紹介
10:20~ コース説明及び注意事項等
10:30~ 薩摩街道ウォーキング
11:30~ 希少植物観察会
12:30~ 昼食
13:30~ 講師講話
14:30   閉会

実施内容

1準備体操
☆フットパス前にまずは準備体操!怪我の無いようしっかり体をほぐします。


2歩き始め
☆いよいよフットパススタート!美しい田んぼのあぜ道を通って薩摩街道を目指します。


3薩摩街道のぼり口
☆薩摩街道を登り始めました。最初はとっても急勾配。汗がとまりませーん!
 ※杖は団体の手作り!大活躍でした。


キノコ!
☆人の頭ほどあるキノコを発見しました。名前は謎のまま・・・


森の説明
☆途中、休憩をしながら薩摩街道の説明と樹木や植物の説明に耳を傾けました。
和石の山は一次林といって、とっても貴重な山なのだそう。たくさんの学びと発見がありました。


下山後の絶景!

☆下山の様子。一気に視界が開け「わぁ~」という歓声があがります。絶景でした。



☆希少植物「オネッコ」の群生地。開花シーズンではないので、葉っぱの確認のみとなりました。



☆希少植物「ゴマシオホシクサ」は満開!とてもかわいらしい植物でした。


ゴマシオホシクサ説明中
☆ゴマシオホシクサや里山保全についてを専門の講師から学びました。


お昼はすべて和石婦人部の手作り♪
☆お昼ごはんは、和石婦人部による手作りおにぎりと煮物と酢の物・漬物!丁寧な料理の説明がありました。
 地元の人が地元の食材で作ってくれたお昼ごはん。なんて贅沢なんでしょう。


講師の講話♪
☆お昼ごはんのあとは講師による、薩摩街道の講話と希少植物などに関する講話がありました。
 皆さん真剣に聞き入っていました。


ハイチーズ☆
☆最後は、みんなで記念撮影です!みなさん、お疲れ様でした~。

このイベントで得られたこと

当たり前に私達の近くにある野山と田畑。草木や花。
それらを美しいと感じるのは、もちろん自然自体の美しさもありますが、人の手が入る事によってさらにその美しさが増し、それを保つことができるのだそうです。
しかし、その「自然環境を保つ」ということがいかに難しく大変なことかということをとても考えさせられました。
私達には里山整備はできませんが、ゴミを減らしたり節電をしたりと環境を守る事やエコへ意識を向ける事はできます。
今回の里山フットパスでは、参加者の皆様へ環境保全に対する意識の向上や活動のきっかけをつくる事ができたのではないかと思います。

参加者の声

  • 自然が美しいのは人(心)が美しいのだと再確認いたしました。初めて訪ねた和石、皆さんの色々な思い・取組みがあってからのものと感激でした。先生方のお話も聞けて大変意義深いものでした。(60代/女性)
  • 今まで何気なく暮らしてきたが、環境問題など気にも留めていなかったというより気づかなかった。今日の参加で大切な事に気づくことができた。(50代/女性)
  • 宮本教授のお話が心に残っています。自然をほったらかしにしては植物(ゴマシオホシクサ等)は生きていけない等。少し心豊かになった感じがします。(70代/女性)
  • いままで知らなかった希少植物がわかり、昔はただの草だと思っていた事が大変な植物だとつくづく感心しました。まずは子どもたちにもっと希少植物の勉強をしてほしいと思いました。(50代/女性)
  • 日常では体験できない楽しいイベントでした。また、今の景観を維持していくことの難しさも感じた。(40代/女性)

イベント実施結果

参加者数
100名
アンケート回答数
97名
参加者満足度
82%
実施してよかった点
参加された方の多くが、環境に対して関心を持っていただけたということで関係者一同大変嬉しく感じております。
特に、美しい里山は地元住民が手間を掛けて整備して初めてその美しさがたもたれ、植物がのびのびと育つことができるということ、人と自然が共存することの意義を少しでも理解していただけて良かったです。
実施して苦労した点
薩摩街道は人の手があまり入っておらず、倒木があったり滑落の危険がある箇所が何箇所もありました。
しかし、地元住民や団体メンバー・ボランティアなどの協力を得て、ロープ張りや階段の作成・危険箇所の案内板設置などを行いました。
希少植物の群生地は山中ではなく里山の麓にありましたが人が不用意に入らないよう規制のロープを張り、100人の参加者がまんべんなく説明が聞けるよう班分けを行いました。
何度も繰り返し安全確認やコース確認を行い当日は無事故無怪我でイベントを終えることができました。
特に寄付が活きたと感じた点
今回、市街地から車で1時間かかる場所でのイベント開催ということと現地に駐車場が無いということで、送迎バスを3台チャーターさせていただきました。交通の面で非常に助かったのはもちろんですが、参加者全員がバスに乗っての移動だったので、参加者同士の交流を深めることができました。