SAVE JAPAN プロジェクト 2016-2017

石狩大湿原の魅力に出逢う ~ネットワークを活かして魅力発見~

活動内容

国内の湿原の8割以上は北海道に存在しており、広大な湿原を見ることができるのは北海道の魅力の一つです。一方で、大規模な湿原は北海道の東に多く存在しており、北海道の人口の半分以上が住む石狩川流域(札幌市・旭川市などを含む)には大きな湿原はほとんどありません。

しかし、その石狩川流域には釧路湿原をしのぐ大規模な湿原(石狩湿原)が存在していました。開拓の歴史のなかで広大な面積の大半は田畑、住宅地として消滅してしまいましたが、保全団体の取り組みの成果もあって、その一部は今でも残っています。マガンの飛来地で有名な宮島沼、貴重な幌向(ほろむい)七草が残っている幌向湿原、カラカネイトトンボが住処とする篠路福移湿原などはいずれも石狩湿原の名残です。

これらの湿原の保全団体は、観察会やフットパスなどのイベントに取り組んでおり、道内の多くの市民は、様々な湿原に身近に出会う機会に恵まれています。しかしながら、それぞれの湿原の認知度は高いとはいえず、湿原の魅力が幅広い市民に伝わっているとはいえません。

本事業では、流域にある保全団体間でネットワークを形成し、市民向けシンポジウムやフットパスなどのイベントを開催して、「石狩湿原」を切り口にした湿原の魅力を幅広い市民が学び・体験できる機会を提供したいと考えています。

一言アピール

石狩川流域の各地に点在している湿原は、規模は小さくとも様々な希少生物に出会える場所です。本事業では湿原の魅力を伝えるだけでなく、広大な湿原が消えていった歴史を学ぶことで、人と自然の共生の在り方を考える機会も提供したいと考えています。

活動時期

シンポジウムは2017年3月、イベントは2017年の4月~8月に開催予定。

実施団体プロフィール

宮島沼の会

宮島沼の会は、宮島沼が国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録された翌年に発足した、宮島沼の保全とワイズユース(賢明な利用)を進める市民団体です。自然や農業のことなど幅広く学び、普及啓発、環境整備、調査研究等の活動を実践し、宮島沼の自然を次世代に確実に引き継ぐことを目的としています。

宮島沼の会

〒072-0057
北海道美唄市西美唄町大曲3区 宮島沼水鳥・湿地センター内
Tel. 0126-66-5066
E-mail: mwwc@dune.ocn.ne.jp
担当:牛山克己

特定非営利活動法人 ふらっと南幌

南幌町及び周辺市町村の地域住民とともに、地域に現存する幌向駅逓・幌向運河・耕地防風林・新夕張川等の歴史・産業遺産とその周辺環境を維持・管理・保全し、まちづくりの資源として活かすとともに、地域の豊かな自然環境を保全する事業、地域の基盤産業である農業を中心とした交流型・体験型観光に関する事業、地域に根ざした文化・芸術活動を支援する事業などを行っています。

特定非営利活動法人 ふらっと南幌

〒069-0237
北海道空知郡南幌町栄町4-4-19
Tel. 090-3891-6675
E-mail: hamada@cis-ins.co.jp
担当:近藤長一郎

特定非営利活動法人 カラカネイトトンボを守る会あいあい自然ネットワーク

カラカネイトトンボをはじめ貴重な生き物たちが生息している札幌市北区に位置する篠路福移湿原の保全活動を主体に、茨戸川・あいの里公園における環境保全活動、ホタルの育成活動、カヌーを通した川の体験学習などを実施しています。

特定非営利活動法人 カラカネイトトンボを守る会あいあい自然ネットワーク

〒002-8073
札幌市北区あいの里3条7丁目15番10号
Tel. 090-4879-4279
E-mail: watasi_wataji@yahoo.co.jp
担当:綿路昌史

特定非営利活動法人 北海道NPOサポートセンター

当法人は1998年に設立し、NPOへのサポート事業(各種手続き・会計支援、運営相談等)、NPO向けの講座・研修事業やネットワーク形成などを行っています。また、助成・委託事業として「中間的就労の場開拓に資する社会的企業等支援ネットワーク形成にかかる調査研究事業」(厚生労働省・2014年度)、「県外自主避難者への情報支援事業」(復興庁・2013~2015年度)、「新しい公共支援事業NPO等基盤強化業務」(北海道・2011~2012年度)などを実施してきました。

特定非営利活動法人 北海道NPOサポートセンター

〒064-0808
札幌市中央区南8条西2丁目5-74 市民活動プラザ星園201号
Tel. 011-200-0973
E-mail: npo@mb.infosnow.ne.jp
担当:定森 光