SAVE JAPAN プロジェクト 2016-2017

レポート

第4回(2017)子ども自然サミット

2017年02月04日(土)実施
  • 市街地・公園
  • 里山

レポート

長崎市内の私立・公立小学校8校による環境活動の取組みの発表会を開催しました。非常に多くの方にご参加いただくとともに皆様に喜んでいただける有意義なイベントとなりました。
各小学校においては、日頃から特色ある環境保全活動を展開しているところですが、参加学校においては他校の取組みをつぶさに知ることができたことは大きな収穫で、今後、希少動植物の保護や自然環境保全への活動に弾みがつくものと確信を得ることができました。

当日のスケジュール

13:00 開会宣言 ながさきエコネット市民リーダー
13:05 開会挨拶 ながさきホタルの会会長
13:10 来賓挨拶 長崎市長、長崎市教育長、損害保険ジャパン日本興亜株式会社長崎支店長
13:20 来賓紹介(共催・協力・協賛・8校の参加小学校長など)
13:35 参加校の児童発表 4校 (各校約10分)
14:25   ~休 憩~
14:35 参加校の児童発表 4校 (各校約10分)
15:25 質疑応答(児童から他校への質問等)
15:40 講評:宮崎 勉 先生(元長崎市立中学校長ほか)
15:50 閉会挨拶 日本環境教育フォーラム

実施内容


開会式にて本イベントへの関係団体より挨拶を頂いた後、長崎市内の小学校8校が、自分たちの学校で行っている環境活動の取組について発表しました。

ホタルの飼育を通して中島川を綺麗に!
省エネ、ホタルの飼育、日本庭園、米作り、野菜作り、ビオトープ、身近な生き物たち・・・さまざまなキーワードをもって、子どもたち自身が体験したこと、挑戦したことを伝えてくれます。


発表の仕方も、写真を上手に使ったプレゼンテーション、歌とイラスト、インタビューなど、各学校わかりやすく楽しく聞いてもらおうと工夫を凝らしてくれました。
子どもたちの発表を通して気づかされたのは、子どもたちの観察眼・着眼点は、大人が思っている以上に素晴らしいということです。

元気野菜だ わっしょい!わっしょい!
たとえばこの子どもたちが掲げているのは、自分たちが育てた野菜のイラストです。
ここで気づいたのは、大根やニンジン、赤かぶなどの野菜がすべてリアルだということ。お店で売られているような、まっすぐ伸びて、大きさが揃っていて、ツヤツヤ綺麗な野菜ではないのです。
どれも土がついていたり、細かい根が生えていたりと、子どもたちがすべて自分の目で見て、観察して描いたものだと感じることができました。


また、子どもたち同士の質疑応答ではするどい質問も多く、驚かされました。
「同じ長崎でホタルの放流をしているのに、なぜ5月と7月で時期が違うの?」
同じ経験をしている小学校が2校あったことから気づいた違い。
そして質疑応答に大人は入りません。質問する方はもちろん、答える方も子どもたち自身が回答を考えます。


「学校の日本庭園は誰が手入れしているんですか?」
「庭師の人がやってくれます。(照れながら)僕のおじいちゃんと、お父さんです」
「野菜を育てるときに間引きした野菜で、食べられないものはどうしていますか?」
「全部お味噌汁に入れて、食べています」
質問する手もたくさん上がりますが、それと同じくらい、私が答えたいという手もたくさん上がりました。
子ども同士の質疑応答の時間は20分ほどとったのですが、質問の手が最後まであがり、全員に質問させてあげられなかったことは残念でした。


最後に元長崎市立中学校長の宮崎 勉 氏より各学校の講評を頂いた後、集合写真を撮って終了しました。

このイベントで得られたこと

当サミットを5年ぶりに開催することができ、久々に子どもたちの琴線に触れることができました。
また、子どもたちに大舞台での貴重な体験を提供できたことは、主催者をはじめ子どもたちや一般の参加者に、自然環境保全への大切さを伝える貴重な1日となりました。

参加者の声

  • 感動して涙があふれた(男性/60代)
  • 小学生の環境活動で新しい発見などのキーワードを聞くことができた(男性/40代)
  • 発表も然ることながら礼儀がしっかりとしていた(女性/50代)
  • 各小学校の特色がよく表れた発表で素晴らしかった(男性/30代)
  • 活動の良い点だけではなく、効果がなかった点にもしっかりと目を向け、その理由も分かりやすく説明した点が素晴らしかった。また、古賀小の皆さんの声の大きさ、滑舌の良さ、魅了する発表の落ち着きは本当に素晴らしかった。(女性/40代)

イベント実施結果

参加者数
302名(内、大人169名、子ども133名)
アンケート回答数
161名(内、大人62名、子ども99名)
参加者満足度
58%
実施してよかった点
・各学校の発表も素晴らしかったが、質疑応の時間では他校の取組みに対して活発な意見が飛び交ったこと。
・会場も一緒になって子どもたちの質疑応答に熱心に聞き入ったこと。
・スタッフは勿論のこと各方面の方から労いと感謝の言葉を沢山頂いたこと。
・今回、はじめて共催・協力のイベントを仕掛け成功裡に終わったことから、今後はお互いの強みを活かした協力体制への弾みにつながる実感を得られたこと。
・来賓(市長代理・教育長代理、損保ジャパン日本興亜支店長・リーダー、各学校長)の皆さんが最後まで前列で熱心に聞いてくれたこと。
・大勢の大人や子供たちから成功ですねと言って頂くことができたこと。
・学校関係者から子どもたちに良い機会を与えていただいたと感謝されたこと。
・当初、一般参加者の入りが懸念されたが、立見席もできるほどの大盛況で過去になく最高のイベントとなったこと。
・子どもたちの発表で、パワーをいただき希少動植物や環境保全に対する意識の共有が皆さんでできたこと。
・これまで、公立小学校のみにターゲットを絞り小学校への依頼をしていたが、今回は方向性を少し変え私立小学校にも参加する機会を与えられたこと。
実施して苦労した点
・年度途中の本プロジェクト採択となり、それから会場の予約や参加学校を決めるうえで苦労した。確保できる会場が限られ、それにより日程の選択肢がなくなってしまった。
・上記の理由から、前年度にカリキュラムや学校行事の日程が決まっている小学校の仕組み上、参加のお願いをするのに苦労した。8校の発表を確保するために、学校にアポを取って出向いてみたが最終的は6校から断られた。各学校においては、年度のカリキュラムが前年度に既に決められている中で、突然の依頼で多大なご迷惑をかけた。結果的には、どうにか8校の参加を頂き開催することはできたが一時は疑心暗鬼になった。今後の教訓として活かしていきたい。
特に寄付が活きたと感じた点
本来、行政主導で実施しても良いような素晴らしいイベントと考えるが、中々、行政等も腰を上げてくれない現状がある。
その中で、今回、小さな市民環境団体でも協力体制を構築して取組めば、大きな成果が得られることを実証できた。
これもひとえに、損害保険ジャパン日本興亜株式会社の寄付によって結実できたことは感謝に堪えない次第である。
そして、子どもたちや来場していただいた皆さんが、分野を超えて自然環境保全や希少動植物の保護に対して共有できたことが活きた証で7か月の集大成につながったと考える。