SAVE JAPAN プロジェクト 2017-2018

アカウミガメの自然生態を妨げず、上陸・産卵・孵化を「見守る(優しい無視)」

活動内容

一宮町の海岸に来るウミガメが、今後も産卵できるような自然環境を守るため、継続的に調査・観察を行い、活動を通じて多くの人に現状に関心をもってもらうことを目的としています。また、一宮町を含む南九十九里が、アカウミガメの継続的な産卵・孵化の北限域であることを知ってもらい、これ以上、ウミガメの自然生態を妨げることのないようにしていきたいと考えています。

上記を踏まえて、以下の活動を行っています。

一宮川河口から太東海岸までの約7kmの砂浜で、ウミガメの産卵~孵化期に、上陸や産卵の状況を観察しています。調査結果は、日本ウミガメ協議会へ報告しています。沖縄や奄美あるいは和歌山県みなべ町のように上陸回数が多い場合は、夜間に産卵に来る母カメを直接観察調査できるのですが、一宮の場合は、実際に遭遇する確率は低いので、早朝カメが上陸した足跡を観察・調査しています。

日本ウミガメ会議への参加、また、外房地域のウミガメの状況を話し合う「外房ウミガメ懇話会」に参加し、情報の共有・蓄積に努め、ウミガメの生態把握や保護活動に役立てています。

子供たちに、一宮海岸に来るウミガメの状況を、「足跡探しツアー」、紙芝居などで伝えています。また一宮町にある「船橋市立一宮少年自然の家」で、ウミガメの情報や海の楽しさ、豊かさを伝える活動を年に数回定期的に行っています。

一宮町及びその周辺地域で行われるイベントに参加して一宮の海、ウミガメを含めた海辺の生物の状況及び見守る会の活動を広報しています。

一言アピール

ウミガメを「見守っています」!

活動時期

2018年3月 講演会・ワークショップ開催
2018年5月 海辺の生物観察会実施

対象となる希少生物種

うみがめ(アカウミガメ)および南九十九里の海辺の生物

実施団体プロフィール

一宮ウミガメを見守る会

一宮ウミガメを見守る会は、南九十九里の浜辺の多様な生物が今後も生息できるよう「海岸環境」の保護の一環として、ウミガメの観察を行っています。ウミガメが産卵に来るような海岸であってほしいという思いを込めて、元東邦大学秋山教授の観察を学び引き継ぐために、2005年「一宮ウミガメを見守る会」を立ち上げ、活動を行っています。

産卵時期の海辺の観察を行い、記録し、情報をNPO法人日本ウミガメ協議会へ報告しています。外房地域のウミガメの状況を話し合う「外房ウミガメ懇話会」に参加しています(当会の観察対象エリア内には、2020年東京オリンピックでのサーフィン競技会場も含まれています)。

一宮ウミガメを見守る会

〒299-4306
千葉県長生郡一宮町東野32-11
Tel. 0475-42-1820
E-mail: kameakemi777@yahoo.co.jp
担当:渡部明美

認定特定非営利活動法人 ちば市民活動・市民事業サポートクラブ

千葉県を中心に市民自らが地域課題の解決に向けて活動する「市民主体のまちづくり」を進めることを目的に、市民活動団体の運営の支援・相談事業や多様な主体の協働を進めるためのコーディネート事業を行っています。また、市民活動団体についての理解と共感、活動への参加を進めるために、市民活動団体の情報収集と発信を行うとともに、東日本大震災後は、広域避難者支援活動も実施しています。SAVE JAPAN事業は2012年から携わっています。

認定特定非営利活動法人 ちば市民活動・市民事業サポートクラブ

〒261-0011
千葉市美浜区真砂5-21-12
Tel. 043-303-1688
Fax. 043-303-1689
E-mail: npo-club@par.odn.ne.jp
担当:風間文子