いきものが棲みやすい環境づくりin琴海 ~連携・協働で地域の自然を学ぼう~
2018年06月02日(土)実施
レポート
当日のスケジュール
10:00 ①河川清掃美化活動(戸根川周辺)、②戸根川の生きもの観察会・希少生物等の展示(午後含む)
河川美化活動
希少生物の解説
12:00 昼 食
〈長浦町:琴海文化センター〉
14:30 開 会 ながさきエコネット市民リーダー
14:35 主催者挨拶 ながさきホタルの会会長
14:40 来賓挨拶 長崎市長、長崎市教育長、損害保険ジャパン日本興亜株式会社長崎支店長
来賓あいさつ
14:50 来賓紹介
15:00 「ほたる冊子」の完成報告(ながさきホタルの会会長⇒損保ジャパン長崎支店長)
15:10 環境保全活動の取り組み発表 地元小中学校(4校)
小学生の学校活動発表
中学生の学校活動発表
16:05 温暖化と私たちにできること、長崎市の自然環境の現況とホタルについて(講演)
17:00 閉 会 琴海地区連合自治会長
〈琴海戸根町:戸根川周辺〉
17:30 ホタル観賞会(戸根川)
実施内容
午前中は戸根川において、当会の会員をはじめ連合自治会、事業所、環境活動団体等と一緒に約1時間、河川清掃美化活動に汗を流しました。また、午後からの屋内イベントでは、オープニングセレモニー、地元小中学校4校による環境保全活動の発表、講演会を実施するとともに、夜間は戸根川においてホタルの観賞を行いながら自然環境保全に対する意識の共有を図りました。
このイベントで得られたこと
琴海地区連合自治会や小中学校等との協働による事業として実施できたことにより、地域住民や児童・生徒に地元琴海地区の現状を知っていただく良い機会を得ることができたと思っています。また、ホタルをはじめとする希少な生きものが身近な場所にも多くいることを知り、地域ならではの自然環境の素晴らしさと自然保護の大切さを改めて学ぶことができたと確信しております。
参加者の声
- これから活躍していく小中学生が琴海の環境・自然を大切にしていきたい想いが本当によく伝わってきた。自分も何か出来る事に取り組んで、大事な故郷を更に大切にしたいと感じた。(女性/30代)
- 自分の地域の事を良く調べており、資料が多く理解しやすかった。(男性/60代)
- イベントを通じて将来の子供達のためにも、自分たちが自然を未来に引き継いでいかなければならないという自覚を持つことができた。(男性/40代)
- 琴海地区の子供達が自然に親しみ、大切に思う心が育まれるきっかけとなり良い取組みであった。子供達により優しい気持ちを伝えてもらい感謝している。(女性/50代)
- 身近な自然の大切さを改めて知ることができた。もっと、たくさんの人に聞いてもらえたらいいなと思った。(女性/30代)
イベント実施結果
- 参加者数
- 170名
- アンケート回答数
- 大人:56人、子ども:23人
- 参加者満足度
- 88%
- 実施してよかった点
- ・今回のイベント会場となった琴海地区は長崎市内でも自然豊かで希少動植物の宝庫として知られておりますが、特に地元の人には中々、このような特化したイベントに参加する機会はほとんどなかったので、現状を知っていただく上では大変興味ある取組みができたと考えます。
・昨年、市内有数のホタルの飛翔地である戸根川上流で開発工事に係る土砂が降雨により流出し濁水および土砂の堆積が見られたことから、ホタルをはじめとする水生生物等への影響が懸念されましたが、ホタルの飛翔及び水生生物類には、さほど影響することなくイベントにも支障を及ぼす事がなかったので安心しました。また、同工事現場の作業員の方々も河川美化活動や屋内イベントにも一緒に参加していただき大変好感が持てました。
・市内中心部から遠方まで行政の方々も参加していただき、イベントの重要性を強調してくれました。
・午後のステージ発表を聞いていた小学生の妹さんが、お姉さん達みたいに自分たちも地域の自然の事をたくさん調べて、このようなステージで皆さんに発表してみたいと夕食時の話題になったことを後日聞き大変うれしく思いました。
・夜間、ホタル観賞に訪れる人が思った以上に多かったことは、イベントの周知が徹底されていたことの証でした。また、それに係る地域の方々も早朝から猪鍋、おにぎり等の準備にご協力頂き協働の実を確認することができたことが大変良かったと思っています。 - 実施して苦労した点
- ・本イベントの企画をスタートした時点から、長崎県高校総合体育大会(琴海地区はボート会場となっていた。)と田植えの時期が重なることは承知の上で進めてきたつもりでした。しかし協働先の関係者からその発言を聞き、少々ショックを受けました。
・特にステージイベントでどれだけの参加者が入っていただくか心配でしたので、参加者の周知に最後まで東奔西走しました。 - 特に寄付が活きたと感じた点
- 地域とのコラボ事業として取組みを実施してきましたが、特に午後の屋内イベントについて参加者がどの程度入館してくれるのか一番心配していました。しかし、各年齢層の方々が最後まで子供たちの発表や講演等を聞いていただきました。参加者の声にもありますように、子供達から自然の大切さや素晴らしさを学ぶことができたと多くの方々が実感しているようでした。また、午前中に実施した河川環境美化活動や夜間のホタル観賞会を通じて、直に生きものや自然に触れたり学校での子供たちの取り組みをつぶさに知ることができたことは大変良かったと思っています。また、このような取組みを契機として次世代の多くの子供たちに関心を持っていただく仕組みづくりを地元の関係各機関と一緒になって考えていきたいと思っています。
いづれにしましても、損保ジャパン日本興亜株式会社様のご寄附により本プロジェクトの制度をご活用させていただくことができましたことが何よりも感謝の気持ちで一杯であり、今後のステップアップに繋げるものと確信しています。
- 主催・共催
- 主催 ながさきホタルの会
共催 琴海地区連合自治会、ながさきエコネット、日本環境教育フォーラム - 協力・後援等
- 協力 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター、サステナプラザながさき
後援 長崎市、長崎市教育委員会、読売新聞西部本社、西日本新聞長崎総局、長崎新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、NHK長崎放送局、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎、NIB長崎国際テレビ、NCC長崎文化放送、エフエム長崎、株式会社長崎ケーブルメディア(順不同) - 協賛
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社