SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

夏休み 生きものみっけと野外料理

2015年07月18日(土)実施
  • その他植物
  • 昆虫・その他
  • 里山

レポート

室生(宇陀市)の里山にて、自然農の畑や田んぼで収穫体験と、生きもの調べをしました。台風一過で天気はよくなったものの、残念ながら川へは行けませんでしたが、山の水が入る無農薬の田んぼにはたくさんの生きものが息づいていました。

当日のスケジュール

10:30 うだ夢創の里 オリエンテーション
    畑で収穫、田んぼの整備、里山の食材で野外料理づくり
12:00 昼食
13:30 生きもの調べ ~田んぼや川の生きものを知ろう~
    講師:遊佐陽一さん(奈良女子大学理学部教授)
    田んぼで生きもの調べ、田んぼや川の生きものの解説、生きものクイズなど  
15:30 終了、解散(バスで近鉄奈良駅まで送迎)

実施内容

みんなで集合写真。今日、お世話になる「うだ夢創の里」にて。

自然農の畑で収穫体験をさせていただきました。

トウモロコシ、モロッコインゲンなどなどいっぱい!

みんなで火をおこして、かまどでご飯を炊きます


畑で取れた野菜のサラダ、焼き野菜、カレー…。みんなでいただきます。

古代米の稲の育つ自然農の田んぼへ。

田んぼにすむ生きものを探します。

大シオカラトンボ、ウスバキトンボ、ヤゴもいたよ。

ミズカマキリ、オオコオイムシ、オケラ、アカハライモリ…

きれいな水にすむ生きものがいっぱいいました。

いつまでも熱心に観察。最後は田んぼに戻しました。

このイベントで得られたこと

貴重な生きものに実際に出会う体験を通じて、子ども達は、多様な生きものがいること、私たちが好きなように暮らし続けるとその生きものが減っていくこと、それはめぐりめぐって自分たちの暮らしも脅かすこと、などなど…
小さな生きものを傷つけないように見たり、触ったり、その生態について教えてもらったり、また田んぼに返したり…、直に触れることで、何か学び取ってくれたのではないかなと思います。

参加者の声

  • 実体験しながら環境問題について触れることが出来たことが満足です。(40代、女性)
  • 奈良女子大学の先生にクイズ形式で生きもののことを教えてもらい勉強になりました。知らないことを知ることが出来てよかったです。(60代、女性)
  • 悪天候だったため川に行けなかったのは残念でしたが、石窯の焼き料理を楽しみにしていて子どもが喜んでくれたのでよかったです。(30代、女性)
  • 子どもたちに自然の大切さ、守るべき行動を教えられた。(40代、男性)
  • 田んぼで虫を見つけるのが楽しかったです。クイズも楽しかった。(5年生)

イベント実施結果

参加者数
81人
アンケート回答数
69
参加者満足度
48%
実施してよかった点
豊かな里山の無農薬の田んぼであるからこそ多様な生きものが棲んでいることを実体験で感じ取ってもらえたと思います。

支援センターが関わることで、いろんなNPOとの連携・協力で普段中々出来ない体験の機会を設けられたことは、参加者にとっても各団体にとっても学びがあったと思います。

実施して苦労した点

地球温暖化が原因か、近年の異常気象の影響で奈良の里山でも作物の生育が悪い(予測が立たない)、天候が不安定など、屋外での講座は実施するまでの準備段階での苦労が多い。

前日までの台風の影響で天気はとてもよかったものの、参加できない方もでて、100人を超える申込がありましたが結局は80人ほどの参加となりました。

特に寄付が活きたと感じた点

SAVE JAPANプロジェクトの一環として行うことで県庁所在地の奈良市から送迎バスを出すことができました。

車からのCO2排出は家庭の二大CO2排出源です。マイカーで移動せず、みんなでバスに乗り合わせて活動することで地球温暖化防止にも生物多様性保全にもつながります。

また、生きもの調べでは専門家の先生を講師としてお呼びすることができました。川へ行けなかった分も先生がクイズ等工夫して解説していただいたおかげで、また地元NPOの協力も得られ、子どもも親御さんの学びも深いものになったと思います。