SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

春日山原始林ってどんな森? :::::夜の森を感じる。ナイトツアー:::::

2015年10月31日(土)実施
  • ほにゅう類
  • 森林

レポート

晴天の中、迎えたナイトツアー。ムササビ観察エリアは世界遺産かつ特別天然記念物に指定される春日山原始林。
奈良公園の飛び火野で紅葉真っ盛りのナンキンハゼ、ナギの紹介をし、春日山原始林の南部遊歩道へ入ります。
17:05の日の入りを林の中から観察し、夜の動物に出会うための準備をします。
今日の先生は野生生物に詳しい千々岩哲さん。
夜の生き物を探すには目ではなく、耳が大事だそう。まずは、「耳のたいそう」をして、聴覚を研ぎ澄ませます。
下から鹿の鳴き声、葉擦れ音、鳥の鳴き声が小さくきこえます。
そして歩き方を伝授してもらい、暗くなるのを待ちながらムササビの糞・食痕探し。
参加者の方がおそらくムササビがかじったであろうどんぐりの痕をみつけました。

しんしんと寒くなると共に夜の訪れです。
わたしたちはシートを広げて空を見上げていました。
すると、日没30分後、「ぐるるるるる~~~」ときこえ、ぴかっと赤い目が2つ光り、手を広げて滑空。とまった木でみんなしっかり観察できました。
30分間観察後、ムササビ妖怪伝説や生態のお話を先生から聞き、
活動がおさまったところで、下山。

ナイトツアーの終わりに、浮見堂を訪れました。水琴窟の音をきき、
池に浮かぶ浮見堂を眺めました。
感想をシェアして、おわかれ。
また、みなさんと春日山原始林を歩けたらいいなと願って。

当日のスケジュール

16:00 春日大社本殿前バス停集合・春日山原始林南部遊歩道へ

        ■ガイド:春日山原始林を未来へつなぐ会

17:00~ 春日山原始林の話

      ムササビの話

    ■講師:千々岩哲さん(地域環境計画)

     ○耳をすます
    
     ○夜の生き物観察

18:40 下山・浮見堂へ

20:00頃 浮見堂で解散
      

実施内容


飛び火野でスタート!支店長からあいさつ


はじめましての自己紹介


色づく’外来種’ナンキンハゼ


奥に広がるナギ林と鹿さん


森林の合間から 夕陽


耳のたいそう



千々岩先生によるムササビ話


ギャップ 空が広いとムササビが滑空しやすい


ムササビの食痕


ムササビ現る!


シェアの様子


集合写真 ぱちり!

このイベントで得られたこと

・春日山原始林にムササビが生息していることがわかった。
・春日山原始林の新たな魅力として「ムササビ」が発掘できた。
・参加者の方にムササビについて、夜の春日山原始林について知ると共に体感してもらえたこと。

参加者の声

  • 原始林の知識が増え、他の参加した方々と交流ができてとてもよかった。これからもこういった活動には進んで参加したいと思う。ありがとうございました。(20代女性)
  • 初めてみた切り口のイベントでよかった。専門家の話を聞けてとても楽しい。今後も期待しています。(50代男性)
  • ムササビと奈良って全くつなげて考えたことはないけれど、身近になりました。(50代女性)
  • もっとこのような活動を知るきっかけがあるといいなと思いました。すばらしい内容なので沢山の方に参加してほしいです(30代女性)
  • 夜中の森歩きは中々1人では体験できない中、ムササビの飛行も見れてとてもよかった。来年も又このような企画があれば知人にも教えたい。(40代女性)

イベント実施結果

参加者数
24
アンケート回答数
24
参加者満足度
79%
実施してよかった点
ムササビをみていただいたこと、1人ではできない・・・夜の原始林に足を踏み入れてもらったこと。
実施して苦労した点
内容も時間帯も初めてだったので、日の入りや生物の出現時間など計算が早めにできなかった点。
特に寄付が活きたと感じた点
専門家の先生をお呼びすることができた。
チラシを手にとって来てくださった方がいた。