【2019夏・ぼくらの自然再生プチ作戦#2】
つくるぞ!!アカタン手づくり魚道
2019年08月18日(日)実施
レポート
シリーズ2回目は、『福井県初!子どもたちによる魚道づくり』です。
川の下段・中段・上段にそれぞれ生息する生き物たちが、下段から上段までを自由に行き来できるように、川の石を使って段差を少なくする工事をします。
まず、工事に使う道具づくり。
昔の人の知恵を拝借して「わっさ」を作ります。
田倉川とくらしの会の方が材料を準備して、作り方も教えてくださいます。
参加者は6班に分かれ、思い思いの形に仕上げていき、それぞれバラエティに富んだ作品ができました。
昔の人の知恵を拝借して「わっさ」を作ります。
田倉川とくらしの会の方が材料を準備して、作り方も教えてくださいます。
参加者は6班に分かれ、思い思いの形に仕上げていき、それぞれバラエティに富んだ作品ができました。
力作の「わっさ」を持っていよいよ川へ。
下段担当と上段担当の2班に分かれ、リーダーの大まかな説明(設計案?)のあと工事開始。
大人と子どもが協力してのはずが・・・子どもたちのパワー炸裂!!
見る見る段差が埋められていき、スタッフの想像をはるかに超えたとてもすばらしい魚道が出来上がりました。
下段担当と上段担当の2班に分かれ、リーダーの大まかな説明(設計案?)のあと工事開始。
大人と子どもが協力してのはずが・・・子どもたちのパワー炸裂!!
見る見る段差が埋められていき、スタッフの想像をはるかに超えたとてもすばらしい魚道が出来上がりました。
当日のスケジュール
08:30 受付開始(川に入る服装で集合)
09:00 開会あいさつ、プログラム説明等、集合写真撮影
09:20 セーフティートーク、道具(わっさ)作り
10:00 ライフジャケット装着、手づくり魚道工事開始
11:30 集合場所に移動、アンケート記入、ふりかえり
12:00 終了・解散
実施内容
快晴!! Save Japanプロジェクト日和です。
本日の主役のひとつ「フジヅル」と「竹」
このあと、どんな風に変身するのか楽しみ!!
皆さんをお迎えする前に、スタッフが現場チェックを行っています。
近くで見つけたツマグロヒョウモン(メス)
光で透けた羽が美しい。
開会式の後に、まず集合写真☆
【石をはこぶ道具づくり】
田倉川とくらしの会の方から、「わっさ」づくりを伝授していただきます。
6班に分かれて「わっさ」づくりスタート☆
真剣にツルを引っ張るこどもたちを、さりげなく大人がサポート。
ノコギリにも初挑戦☆
上手に切るコツも教わったよ!!
【完成「わっさ」お披露目】
【1班】自然素材と頑丈さにこだわった力作☆
【2班】コンパクトで機動力重視!
【3班】きれいなたまご型で芸術点高め☆
【4班】ガウディのデザインにも通じるセンスが光る(?)
【5班】最高の安定感をご覧あれ☆
【6班】シンプル、且つ、高い機能性で勝負!
初めまして~のご家族がグループになって、イチから作り上げた世界でたった一つの「わっさ」!!
そして、その「わっさ」を使ってこれから行う「子どもたちによる魚道づくり」も福井県初!!
【いざ、川へ!】
ライフジャケットとヘルメットを、正しく装着します。
「わっさ」とともに川に向かいます。
川下と川上に、川にある石を使って魚道をづくりをします。
【魚道づくりスタート】
さっそく「わっさ」が大活躍!!
小さい石も乗せてに運べるように「わっさ」に葉っぱを敷き詰めたこどもたち。
このアイデアすご~い。
大きい石も、「わっさ」を使うと一度にたくさん運べるんだね。
この石ここに置くよ。
こんな感じでいいかな?
大きい石の間に、小さい石を入れるよ~
石を探す、掘り出す、「わっさ」に乗せる、現場まで運搬、みんな懸命に頑張っています。
魚道のそばに、魚が休むためのプールも作ろう!!
僕たち特製の「わっさ」を使えば、重いブロックもほらこのとおり、僕たちだけで運べるよ。
【完成記念撮影会】
川下の第一現場で、魚のためにがんばったメンバー☆
「ありがとう~おつかれさま~」
第一現場の工事前の段差
小さな魚には厳しい!!
第一現場の工事終了後
みんなの、知恵と力と汗の結晶
魚たち、この段差ならきっと上に登れるね☆
川上の第二現場で、魚のためにがんばったメンバー☆
「ありがとう~おつかれさま~」
第二現場の工事前の段差
こちらも、小さな魚には厳しい!
工事前と同じ場所とは思えないくらい、自然な感じで段差が目立たなくなりました☆
【アンケート記入タイム】
イベント参加の重要なミッション!!
思い思いの場所で、自由なスタイルで、家族と一緒に、のんびり一人で、真剣にアンケートに答えます。
【一仕事を終えて・・・】
自分たちの手で作り上げて、石運びで大活躍した愛着のある「わっさ」をお持ち帰り。
おうちではオブジェとして飾られるのかな?
物を運ぶ道具として使われるのかな?
それ以外の活躍の場があるのかも・・・?
「わっさ」のその後がとっても気になるスタッフなのでした。
アカタンのある南越前町は、「花はす」でも有名です。
先月のイベントの帰りには、花はす公園で「花はすまつり」が行われていました。
アカタンの魚たち~遠慮せずに魚道もプールも使ってね!!
また来月~
このイベントで得られたこと
子どもたち同士で、小さめの石も運べるようにわっさの底に葉っぱを敷き詰めたり、大きい石を水の浮力を利用してうまくバランスを取りながら運んだり、チームの中で他の子の動きを見てサポートしたり、こちらが想像もしなかった子どもたちの知恵とパワーを確認できたこと。
また、おとな側も、子どもたち本来の意欲や工夫を尊重することが、極めて大切だと認識できたこと。
また、おとな側も、子どもたち本来の意欲や工夫を尊重することが、極めて大切だと認識できたこと。
参加者の声
- はじめての体験でしたがとても楽しかったです。「魚道」「わっさ」ということがわかり色々と勉強になりました。川の中がとても気持ちよかったですここまでの準備をして下さったスタッフの方ありがとうございました。(50代・女性)
- 本日作った「わっさ」は子供レベルでは難しかったと思う。出来上がった「わっさ」で石をいっしょうけんめい運ぶ姿を見れたのが良かった。スタッフの方々はいろいろと目配り気配りをしていただいており安心して見ていることが出来ました。(30代・男性)
- 子供達が協力してお互いを気づかいながら作業していたのが印象的でした。また、スタッフの方々も指導していただき笑顔がたくさんあったイベントだと思いました。(30代・男性)
- 大学の先生まで参加してくれて本格的だと感じた。(30代・男性)
- どうぐでいしをはこんだこと。どうぐをくみたてたこと。(小学1年生)
イベント実施結果
- 参加者数
- 45名(大人23名 / 子ども22名)
- アンケート回答数
- 45名(大人23名 / 子ども22名)
- 参加者満足度
- 74%
- 実施してよかった点
- 途中で疲れたり飽きたりして完成には至らないかもしれないという不安をよそに、最後まで懸命に働いていたのは子どもたちの方だった。いろいろな立場や経験を持つ人々が協力することで、学校では危ないからと決して体験させてもらえない内容のイベントを安全に実施することができた。自分が使う道具(わっさ)を、自然の材料を使って自分の手で作るという体験と、その時に使う道具(ノコギリ・枝切ハサミなど)の正しい使い方を伝えることができた。
- 実施して苦労した点
- 子どもたちによる魚道づくりを行うのは県内初の試みため、企画段階ではイベントの時間内で子どもたちがどこまでできるのかが全く予想できなかったこと。
- 特に寄付が活きたと感じた点
- 前回に続き、大学で教鞭をとる川の魚の専門家と田倉川と暮らしの会の方々の協力を得られた。
今回も、「鯖江市、越前市、南越前町」の小学1年生~4年生全員にチラシを配布することができた。
- 主催・共催
- 認定特定非営利活動法人さばえNPOサポート
一般社団法人環境文化研究所 - 協力・後援等
- 【協力】認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
田倉川と暮らしの会
【後援】鯖江市教育委員会、越前市教育委員会、南越前町
南越前町町教育委員会、応用生態工学会福井
福井新聞社、福井ケーブルテレビ、
さかいケーブルテレビ - 協賛
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社