「キタミソウ」観察会と秋のはらっぱ遊び
レポート
「無いよ」「見つからないよ」いくら探しても見つからない。それもそのはず、あまりに小さく初めての人はまず見つからない。「これだよ」と教えられると次々に発見し、花の咲いている株も発見した。氷河時代の生き残りの希少植物「キタミソウ」を初めて見ることができ参加者の顔がほころんだ。
二日前の雨予報とはうって変わり小春日和となり、64名の親子が絶好の観察会日和のなか「キタミソウ探し」や「野外遊び」を楽しんだ。また、元荒川の河川敷を歩きながら「多自然型堤防」について新和建設さんが説明した。
広場に戻ってからはまず「お宝さがし」。会場に残っていた担当者が上手に隠してくれていた。お宝をゲットした後は時間いっぱいまで4つのゲームをそれぞれ好きなところで楽しんだ。草が刈り取られていて条件は良くなかったが、ハラブトカマキリ、トノサマバッタ、ショウジョウバッタ等を捕まえることができた。
参加者全員が希少植物の「キタミソウ」を発見できたことはとてもよかった。
当日のスケジュール
8:30~ 集合・受付
9:00 オリエンテーション
9:20 グループ行動・観察
11:00 全体振り返り・感想・まとめ
11:15 写真撮影・アンケート
11:30 マシュマロバーベキー
12:00 解散
実施内容
「キタミソウ」(わずか5cm)
キタミソウ探し
草矢あそび(気分は那須の与一)
ドングリコマ(よく廻るねぇ一)
ミニ水族館(元荒川っていろんな生き物がいるんだね)
ハラブトカミキリ(かわいいね?)
トノサマバッタを捕まえたよ
マシュマロバーベキュー(あんまり焼くと焦げちゃうよ)
このイベントで得られたこと
・ 絶滅危惧種の「キタミソウ」が観察できたこと。そして希少生物について関心を持って
頂いた。
・普段なかなか自然と触れ合える機会が少ない中、親子で戸外活動を楽しむことができた。
・元荒川の水位の変化や堤防についての知識を身につけて頂いた。
・「元荒川をきれいにする会」「新和建設」「さいたまNPOセンター」とのネットワーク
ができた。
参加者の声
- 普段、自然に触れ合えることが少ないので来て良かった 30代 女性
- みんな楽しそうにしていたのでこちらも楽しかった。 30代 女性
- 今まで知らなかった「キタミソウ」を知ることができた。 また、実際に見ることができて良かった。 40代 女性
- きちんとした説明があり、子ども達の遊ぶ時間もあった。40代 男性
- 企画も充実していて、みなさん知識もあり、興味も持てたし 楽しく参加できた。 40代 男性
イベント実施結果
- 参加者数
- 参加者数:64人 (大人:29人 子ども:35人)
- アンケート回答数
- 58枚
- 実施してよかった点
(1).96%の参加者から、満足・ほぼ満足の評価を
頂いた。(2).身近に、保護すべき素晴らしい環境があると
いうことを多くの方に知っていただいた。(3).名前は知っていても、ほとんど見ることがない
(4). 環境団体と建設会社という異業種の組み合わせ
「キタミソウ」を観察できた。
により、新和建設さんの協力で、自然観察会と
多自然型堤防についての二つを勉強できた。- 実施して苦労した点
(1).子ども達の参加を促すため下記の方法を取り入れた。
①親子で興味をもちそうなイベントにした。
②チラシにも工夫を凝らし、一目で内容が分かる
ようなチラシを作製した。③さいたま市の後援を取り付け市内の小学校へ
チラシ配布を行った。④子ども達を飽きさせないよう、プログラムに
工夫を凝らし、5つの野外ゲームを用意した。⑤午後はフリーになるよう12時までにイベントを
切り上げるようプログラムに工夫を凝らした。(2).アンケートの回収率を上げるために下記の方法を
取り入れた。①アンケートを提出してからおやつを受け取る
という動線を作った。②全員にいきわたるようバインダーを70組
セッティングした。③子どもに用アンケートは、記入しやすいよう
(3).直前まで雨予報だったので、参加者への実施有無
フォーマットを工夫した。
の直前連絡。- 特に寄付が活きたと感じた点
①デザイン性の高いカラーチラシが制作できた。
②学習用教材としてのパンフ「元荒川はオアシス」
を制作出来た。③送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付
できた。④優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察
会の内容が楽しくかつレベルの高いものになった。
- 主催・共催
元荒川をきれいにする会
新和建設(株)
認定NPO法人さいたまNPOセンター
- 協力・後援等
協力
・認定NPO法人日本NPOセンター後援
・さいたま市
・さいたま市教育委員会
- 協賛
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社