SAVE JAPAN プロジェクト 2018-2019

レポート

「キタミソウ」観察会と秋のはらっぱ遊び

2018年11月17日(土)実施
  • その他植物
  • はちゅう類
  • 両生類
  • 昆虫・その他

レポート

 「無いよ」「見つからないよ」いくら探しても見つからない。それもそのはず、あまりに小さく初めての人はまず見つからない。「これだよ」と教えられると次々に発見し、花の咲いている株も発見した。氷河時代の生き残りの希少植物「キタミソウ」を初めて見ることができ参加者の顔がほころんだ。

 二日前の雨予報とはうって変わり小春日和となり、64名の親子が絶好の観察会日和のなか「キタミソウ探し」や「野外遊び」を楽しんだ。また、元荒川の河川敷を歩きながら「多自然型堤防」について新和建設さんが説明した。
広場に戻ってからはまず「お宝さがし」。会場に残っていた担当者が上手に隠してくれていた。お宝をゲットした後は時間いっぱいまで4つのゲームをそれぞれ好きなところで楽しんだ。草が刈り取られていて条件は良くなかったが、ハラブトカマキリ、トノサマバッタ、ショウジョウバッタ等を捕まえることができた。
参加者全員が希少植物の「キタミソウ」を発見できたことはとてもよかった。

当日のスケジュール

 

8:30~ 集合・受付

9:00  オリエンテーション

9:20 グループ行動・観察

11:00 全体振り返り・感想・まとめ

11:15 写真撮影・アンケート

11:30 マシュマロバーベキー

12:00 解散

実施内容

キタミソウ

「キタミソウ」(わずか5cm) 



キタミソウさがし

キタミソウ探し

 
草矢あそび(気分は那須与一)

草矢あそび(気分は那須の与一)


どんぐりコマ(よく廻るぅ)

ドングリコマ(よく廻るねぇ一)

元荒川の水性生物(いろんな生き物がいるんだね)

ミニ水族館(元荒川っていろんな生き物がいるんだね)

ハラブトカミキリ

ハラブトカミキリ(かわいいね?)

トノサマバッタを捕まえたよ ホラ!

トノサマバッタを捕まえたよ

楽しいたのしいマシュマロバーベキュー

マシュマロバーベキュー(あんまり焼くと焦げちゃうよ)

このイベントで得られたこと

・ 絶滅危惧種の「キタミソウ」が観察できたこと。そして希少生物について関心を持って
 頂いた。

 ・普段なかなか自然と触れ合える機会が少ない中、親子で戸外活動を楽しむことができた。

 ・元荒川の水位の変化や堤防についての知識を身につけて頂いた。

・「元荒川をきれいにする会」「新和建設」「さいたまNPOセンター」とのネットワーク
 ができた。

参加者の声

  • 普段、自然に触れ合えることが少ないので来て良かった 30代 女性
  • みんな楽しそうにしていたのでこちらも楽しかった。  30代 女性
  • 今まで知らなかった「キタミソウ」を知ることができた。 また、実際に見ることができて良かった。    40代 女性
  • きちんとした説明があり、子ども達の遊ぶ時間もあった。40代 男性
  • 企画も充実していて、みなさん知識もあり、興味も持てたし 楽しく参加できた。     40代 男性

イベント実施結果

参加者数
参加者数:64人  (大人:29人 子ども:35人)
アンケート回答数
 58枚
実施してよかった点

(1).96%の参加者から、満足・ほぼ満足の評価を
  頂いた。

(2).身近に、保護すべき素晴らしい環境があると
  いうことを多くの方に知っていただいた。

(3).名前は知っていても、ほとんど見ることがない
  「キタミソウ」を観察できた。

(4). 環境団体と建設会社という異業種の組み合わせ
  により、新和建設さんの協力で、自然観察会と
  多自然型堤防についての二つを勉強できた。
実施して苦労した点

(1).子ども達の参加を促すため下記の方法を取り入れた。

  ①親子で興味をもちそうなイベントにした。

  ②チラシにも工夫を凝らし、一目で内容が分かる
   ようなチラシを作製した。

  ③さいたま市の後援を取り付け市内の小学校へ
   チラシ配布を行った。

  ④子ども達を飽きさせないよう、プログラムに
   工夫を凝らし、5つの野外ゲームを用意した。

  ⑤午後はフリーになるよう12時までにイベントを
   切り上げるようプログラムに工夫を凝らした。

 

(2).アンケートの回収率を上げるために下記の方法を
  取り入れた。

  ①アンケートを提出してからおやつを受け取る 
   という動線を作った。

  ②全員にいきわたるようバインダーを70組
   セッティングした。

  ③子どもに用アンケートは、記入しやすいよう
   フォーマットを工夫した。

(3).直前まで雨予報だったので、参加者への実施有無
  の直前連絡。
特に寄付が活きたと感じた点

①デザイン性の高いカラーチラシが制作できた。

②学習用教材としてのパンフ「元荒川はオアシス」
 を制作出来た。

③送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付
 できた。

④優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察
 会の内容が楽しくかつレベルの高いものになった。

主催・共催

元荒川をきれいにする会

新和建設(株)

認定NPO法人さいたまNPOセンター

協力・後援等

協力
 ・認定NPO法人日本NPOセンター

後援

 ・さいたま市

 ・さいたま市教育委員会

協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社