日本野鳥の会会長・柳生博さん講演会「確かな未来は、懐かしい風景の中にあるー市貝町の里山とサシバー」
レポート
当日のスケジュール
14時~15時30分
講演(スペシャルトーク)
演題:「確かな未来は、懐かしい風景の中にある~市貝町の里山とサシバ~」
講師:柳生博(日本野鳥の会会長・俳優)
聞き手:遠藤孝一(オオタカ保護基金代表)
実施内容
柳生博さんには少し早く市貝町に来ていただき、講演会に先立って町内の里山、特に「菊炭」生産のために栽培しているクヌギの植林地と里山の利用と保全を進めている「サシバの里自然学校」を案内した。案内には、市貝町副町長、日本自然保護協会職員、日本野鳥の会職員も同行した。
遠藤より菊炭の説明を受ける
講演会開始前から、会場は200人を超える参加者で満席となり、柳生さんの人気ぶりを改めて実感した。
講演は90分。遠藤孝一が聞き手となり、掛け合いの形で行われた。
講演する柳生さん(聞き手は遠藤)
お話は、市貝町の里山やサシバのこと、柳生さんが暮らす山梨県八ヶ岳での森のこと、日本野鳥の会の活動やコウノトリ保護のことなどをユーモアを交えて話された。会場から笑いが絶えることなく、大いに盛り上がった。
柳生さんは、日本の「SATOYAMA」は国際的な生物多様性の象徴、その中でも市貝町の里山は特にすばらしい。雑木林の間にうねうねと続く谷津田はその特徴。市貝町にはそのような環境が多く、世界にも誇る場所。また、里山の環境は農林業などそこにすむ人の営みによって作られている。「菊炭」を生産することによってクヌギの山が維持されることは、その典型。自然と共生する産業としてぜひ続けて欲しい。また、おじいちゃんやおばあちゃんが子どもたちを里山に連れ出して野良仕事や山仕事を一緒させることが、里山の維持にもなるし、子どもたちの成長につながるなどと話された。
参加者は、柳生さんの話を聞き、市貝町の里山やサシバのすばらしさ、その大切さを理解していただけたのではないかと思う。
会場は多くの人でにぎわう
このイベントで得られたこと
・地域の複数の団体と開催したので、連携が深まった。
・サシバや市貝町の里山のすばらしさや大切さを、町内外の多くの人に普及することができた。
参加者の声
- サシバのことはあまり知らなかったが、今日の話を聞いて、改めて良い町だと思った。
- 以前から柳生さんのファンだった。今日実際にお会いでき、話を聞けてよかった。
- 普段見ている家の周りの景色が、すばらしく、大切なものだということが柳生さんの話を聞いてよくわかった。
イベント実施結果
- 参加者数
- 200人
- アンケート回答数
- 33
- 実施してよかった点
・200名を超えるたくさんの方が参加され、また満足されていた。
・サシバや市貝町の里山のすばらしさや大切さを柳生博さんの魅力によって、多くの人に伝えることができた- 実施して苦労した点
・複数の主催団体で事業を実施したので、十分な事前調整が必要だった。
・会場が諸般の事情で町民ホールから小学校の体育館に変更になり、当日の会場づくりなどが大変だった。- 特に寄付が活きたと感じた点
- ・財政的な支援をもとに、通常ではなかなか呼ぶことができない著名な講師呼ぶことができたこと。
メディア掲載
- 主催・共催
NPO法人オオタカ保護基金
片岡林業
認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク
(以上、SAVE JAPAN プロジェクト)
市貝町
国際サシバサミット2019市貝大会実行委員会- 協力・後援等
- 認定NPO法人日本NPOセンター
公益財団法人日本野鳥の会
日本野鳥の会栃木県支部
公益財団法人日本自然保護協会 - 協賛
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社