[奈良]奈良・自然への感動を伝える会「ならなぎ」 奈良公園の知らない自然を体験しませんか
奈良公園の知らない自然を体験しませんか【第2回目】
■プログラム実施日
2012年11月17日(土)
■参加者数
参加者23名(内、スタッフ7名)
■当日の大まかなスケジュール
10:00 始まりのあいさつ
まずは、第1部の奈良公園自然ハイキングのコース説明をおこないました。
あいにくの雨なので、少しコースを変更することにしました。
10:05 奈良公園自然ハイキング
奈良国立博物館から、飛火野へ移動しました。
途中、珍しい木について説明をしてもらったり、
鹿にドングリをあげたりしました。
飛火野には、とても大きな木があります。
昔、明治天皇が椅子に座って休まれた所に、記念に木を植えたそうです。
実はこの木は・・・
3本あるのです。
角度によって、1本に見えるのが面白いですね。
大きな木といえば、日本一大きな木は一体どれぐらいの大きさなのか?
という事で、ビニール紐を使って実際に体感してみました。
鹿児島県にあるクスノキで、直径24mもあるそうです。スゴイ!
こちらも、大きな木です。
なんと、雷に8回も打たれて、中は空洞になっています。
木は、皮と根っこがあれば生きていけるのだそうです。
木の生命力ってすごいですね☆
藤のツルを使った面白い実験。
ツルを口にくわえて、水の入ったコップに入れて吹くと、小さな泡がたくさん出てきます。
植物が水を吸い上げるための通り道なのだそうです。
正に、天然のストローですね。
奈良公園には、鹿苑という施設があります。
病気の鹿や、事故に遭って怪我をした鹿の病院です。
また、暴れん坊の問題児の鹿もここに収容されるそうです^^;
奈良公園には、鹿以外にもたくさんのユニークな生き物が生息しています。
その1つが、ムササビ。
夜にしか動き出さないので、残念ながら出会うことができませんでしたが。。。
ムササビが食べた後の松ぼっくりがたくさん落ちていました。
まるで、海老フライみたいな形です。
つぎに、ルリセンチコガネ。
通称、フンコロガシと呼ばれています。
13:00 第2部「ドングリ工作」
第2部のドングリ工作は、奈良公園近くの会館でおこないました。
ここで、今回のSAVE JAPANプロジェクトの取り組みについて説明をおこないました。
13:10 ドングリのお話
ドングリは、全部で何種類あるの?
ドングリの帽子には、どんな種類があるの?
ドングリを食べる生き物って?
など、ドングリにまつわるお話をたくさん聞きました。
どれも、今まで知らなかった事ばかりでした。
13:40 ドングリ工作
まずは、ドングリと松ぼっくりを使った人形をつくりました。
使うドングリの色や形によって、様々な表情の人形が出来ました。
次に、みんなも知っているトトロを作りました。
これは、大人も子供も熱中していました。
完成した作品!
14:10 ドングリでゲーム大会
ここからは、大人と子どもと分かれて、
子どもはゲーム大会、大人はちょっと高度な木の葉工作をおこないました。
まずは、ドングリごまでこま回し大会。
何度か練習して、長く回せるコツをつかんだ子もいました。
つぎに、ドングリ落としゲーム。
決められた高さから、ドングリをざるに向かって落とし、見事ざるに入ったドングリの数を競いました。
一番多く入った子は、なんと16個(20個中)!
大人の皆さんには、木の葉を使って雛人形を作っていただきました。
ちょうど、赤や黄色に色づき始めた木の葉を使ったので、色鮮やかなお人形ができました。
15:00 終わりのあいさつ
みんなで記念撮影をして、今日のプログラムは終了。
お土産に、可愛い鹿のブローチを貰いました♪
■プログラムを実施しての所感
第1部は、雨天のため参加者が少なかったですが、参加頂いた方には大変喜んで頂き、満足できる内容であったと思います。
当初予定していた宝探しを、足場が悪いため公園案内に切り替えましたが、スムーズな進行ができて良かったです。
第2部は、最初のドングリの話も真剣に聞き、自然材料での工作(マツボックリ人形、トトロ)も大いに楽しんでいただけました。
■参加者の様子
第1部は、鹿にドングリをあげる体験ができた事にとても喜ばれました。
あいにくの雨でしたが、こちらの説明を熱心に聞いてもらえ、また来たいと言っていただけました。
第2部は、幼児から小学高学年、そして大人も真剣に工作に取り組まれていました。ドングリ人形や、トトロも大好評でした。
ゲームやこま回しでは、参加賞としてドングリ金メダルがもらえて嬉しそうな様子でした。
■プログラムを実施して苦労した点
第1部は、前回雨で中止にした分、今回は雨天バージョンも考え、準備しました。
第2部は、自然な物を使い、幼児から大人まで楽しめる作品の選定と、子どもたちの工作作業の中で、刃物を使わずに出来るところまで、こちらで下準備をした事に苦労しました。
また、どんぐりのお話で使用する、どんぐりの虫(ハイイリチョキリ)を育てたり、どんぐりの発芽経過サンプルの作成で実施日に照準を合わせることが大変でした。
■プログラムを実施して良かった点
第1部は、少人数でしたが皆さんに満足して頂けました。
奈良公園の自然を伝えられたこと(奈良公園の小さなファンが出来たこと)や、
大人の方も、大変感激して楽しんで頂けたのも良かったです。
第2部では、身近な自然の材料で、楽しい工作や遊びが出来ることを伝える事が出来て良かったです。
今の子どもは、縦の交流があまり見られないので、ゲームやこま回しで盛り上がりながら、異年齢の交流の場を提供出来たのではないかと思います。
話や点字を通じて、ドングリの不思議や面白さを伝えることができ、自然への興味を持ってもらえた点も良かったです。
■今回の寄付が役立ったと思う点
第1部は、案内するための用具を充実させること出来たことと、何回も下見や準備に取り組むことができて、参加者に満足して頂けるような案内ができました。
第2部でも、工作道具の充実や、スタッフへの工作研修や準備に費用と時間をかけることができ、参加者にじっくりと工作を教えられる体制をつくることが出来ました。