[新潟]生物多様性保全ネットワーク新潟 (佐渡)「朱鷺の島 佐渡」の水辺環境を見直す/(上越) 絶滅危惧種 アカヒレタビラの保護活動

「朱鷺の島 佐渡」 生物多様性保全計画 in 佐渡市栗野江

■プログラム実施日

ため池の外来魚追放活動:平成24年9月7日(金)・8日(土) 集合8時30分~解散16時

シンポジウム         :平成24年9月9日(日) 集合9時~解散16時

 

 

 ■当日はこんなことをしました

○9月7日

見学を含めて27名が参加。

水を抜いたため池の底で、泥に足をとられながらブラックバスを捕獲しました。

大小合わせて約120匹のブラックバスは、大きいもので40㎝ほど。

釣り用のルアーを飲み込んだまま生きていた個体もおり、驚きました。

道路沿いのため池だったため、大量の廃棄物等の引き上げも行いました。

ブラックバス捕獲へ ルアーを飲み込んだまま生息

 

○9月8日

74名が参加。

前日よりも広いため池で、泥んこになりながらブラックバスを捕獲。

あまりに泥が深すぎて、作業は難航しましたが、200匹近くのブラックバスを捕まえました。

捕まえたブラックバスは、解剖しながら説明。在来生物はほとんど確認されず、

ブラックバスも共食いをしながら生きていたことを目の当たりにしました。

捌いたブラックバスは、昼食時にフライにして試食。学生に大好評でした。

泥んこになりながら作業 ブラックバス計測中 フライにして食べるぞ!

 

○9月9日

シンポジウムには30名が参加。

トキの野生復帰や、全国の外来魚の駆除の現状と課題について勉強しました。

シンポジウムの様子 暑い中お疲れ様でした!

 

 

■プログラムを実施して
・参加人数:97名(延べ人数:131名) アンケート回答者:62名  
・参加された方の満足度(割合):満足度 81.9 %

 

 

■参加者の感想

・ボートなどにのってたくさんブラックバスがとれてよかったです。

 また色々な人と交流を深めることができました。(10代・男性)

・気温が高く大変でした。

 泥沼に入ってバスを取りましたが、駆除する大変さを、身を以て味わいました。(60代・女性)

・学生さんが大活躍でした。

 色んな団体の協力があってこのような活動が成り立っているんだなと思った。(30代・男性)

・ブラックバスを初めて食べました。思ったよりも美味でした。

 また、様々な分野の方が集まっていて、いろいろなお話を聞き勉強になりました。(30代・女性)

・ドロだらけで魚捕りしている参加者の姿が心に残った。皆一生懸命に取り組んでいた。(40代・男性)

・これからもこのブラックバス駆除活動を佐渡で続けていき、ブラックバスのいない佐渡にしたい。(50代・女性)

・本来日本にいない生物が、これだけ繁殖するのだということをもっと広めてほしい。(20代・女性)

 

 

■プログラムを実施して苦労した点

大勢の参加者に集まってもらいましたが、泥が深かったため特定の人やスタッフしか

ため池に入れませんでした。

その点を残念に思っていた参加者が多かったので、退屈な思いをさせないように声掛けを行ない、

解剖や試食などに積極的に参加してもらうようにしました。

また、気温も高かったので、水分を取るように声掛けをしていました。

 

 

■プログラムを実施してよかった点

多くの参加者に、ブラックバスの恐ろしさを実感してもらった点です。

在来生物がほとんどおらず、ブラックバスも共食いをしながら生きていたことは、

参加者の心に強く残ったようでした。

また、「このような活動を広めていき、外来生物の根絶を目指してほしい」と言った

声を多くの参加者から聞くことが出来て良かったです。

 

 

■特に、寄付が活きたなーと感じた点
大勢の参加者に集まってもらい、2箇所のため池でブラックバスを駆除することが出来た点。

また、シンポジウムでは宮城県や滋賀県から講師の先生に来てもらい、

各地の外来生物の駆除について話を聞くことが出来ました。

普段、なかなか聞けない内容だったので、参加者に喜んでもらえました。

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