[滋賀]山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会 ササユリの種まきとブナの森ハイキング

ササユリの種まきとブナの森ハイキング

■プログラム実施日:2012年11月8日(木)

 

 

■当日はこんな感じでした

 

  集合時間が近づき、参加者のみなさんが集まってきました。

小雨との天気予報が出ていますが、薄日が差してきました。どうか、このまま雨が降りませんように。

このプログラムでは、地元の中学生と一緒に希少種ササユリの種まきをします。中学生は既に山に登っているとのこと。一般参加者は、これから出発です。

 

 
  ササユリの種は1つのサヤ(「朔果」といいます)に200粒ほど入っているそうです。右の写真が種。種は軽くてふわふわした感じです。これが風に乗って運ばれていくんだそうです。

 

 
中学生が、種をもらっています。

さあ、がんばって蒔いていきましょう。

 

  種は木の棒などで浅く穴を開け、そこに種を蒔き、軽く土をかぶせます。土をたくさんかぶせない方がいいそうです。「自然に種が落ちて発芽する時は、誰も上から土なんかかぶせてないからね」という説明に納得。その通り!!
 
 
  ササユリの花は、場所によって花の色が微妙に違うのだそうです。なので、混在させないためにも、とれた種の場所を記録しておき、間違えないように蒔いていきます。

種まきをしている写真の右側に移っているのは、シカの食害防止用網です。少しでも隙間があるとすかさず食べてしまうとか。う~ん、シカにとってもササユリは魅力的なんだなあ。

 

  みんなで集合写真。

散策道から山の斜面に登りましたが、それでも全員がうまく収まり切れませんでした。端で切れてしまった方、ゴメンナサイ。それほど多くの方に参加していただいたってことです。

感謝。

一般参加者は、これからブナの森ハイキングです。

 
 

スタッフの方が、立ち止まっては、木の種類やその性質、植生の特徴などを説明してくださいます。わからないことは、どんどん質問。

 

 
 

 

 

この森の紅葉が一番美しい時期とプログラム開催日がジャストタイミング。あちらこちらを写真に撮りまくり。

気が付くと足下の落ち葉が紅葉のじゅうたん!! 柔らかくてふかふかした足下もとってもステキです。

 

 
  昼食や休憩の時は、参加者のみなさんの会話と楽しそうな笑い声。疲れなんかは、きれいな空気と紅葉で、吹っ飛んじゃいますよね。

 

  心配だった雨に降られることもなく、プログラムは無事終了。

参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

  

■プログラムを実施して

 参加人数:89名 

 アンケート回答数:76名

 平均満足度:88.3%

 

 

■参加者の感想

    ・保全の進化を感じた。(60代女性)
  ・参加者全員でササユリの種まきを行い、同一目的で目標に向かう姿が美しかった。中学生もよく頑張ってくれた。ササユリが咲くのが楽しみ。(60代男性)
  ・地元と言いながら今日のような形で保全活動に参加させていただいたのは初めてでした。7年後花が咲いているのを見に来るのが楽しみです。(男性)
  ・指導員の説明や案内もあり、植物の生態に興味が生まれた。(60代男性) 
  ・今日のような世代を超えての活動はすばらしいと思いました。また参加したいです。(60代女性)
 

・種はたくさん播いているけど、意外と花が咲くのは少ないんだなと思った。(中学生) 

 

・あんな大変な作業をしてくれる人がいたことを初めて知った。(中学生)

 

 

 

■プログラムを実施して苦労した点

   

・中学生と一般参加者合わせて90名ほどの大人数、また山の散策道という狭い中、全体での交流ということは難しいでした。また集合写真を撮ることができる場所も限られており、全員をきちんと録ることができませんでした。

  ・作業もみんな揃ってという訳にはいかず、広範囲に広がっての作業でした。最終的にどこからどこまでに種が蒔かれたかについて認識することは難しかったようです。
  ・種まきそのものはそれほど作業量は多くなく、手応えを感じてもらいにくいかなと思って心配していましたが、感想に「もう少し仕事がしたかった」という意見がありました。できることが限られる中でいろいろ考えましたが、なかなか難しいです。
 

・前日に雨が降り、当日も雨の予報で、開催についてはかなり慎重になりました。

 おかげさまで雨に降られることもなく(ポツポツはきましたが)、よかったです。

 

 

 

■プログラムを実施してよかった点

    ・地元の中学生と一般参加者との種まき体験という、なかなかできないセッティングが新鮮でした。
 

・初めて種を蒔いたという中学生が多く、地元のことを知るきっかけとなったようです。ササユリの花が7年後に咲くと聞き、その時見に来たいという声も多く、それが実現すれば素晴らしいと思います。(参加した中学学生は7年後、ちょうど二十歳。なにかイベント的なことができるとおもしろいかも・・・・スタッフ談)

  ・身近にあるブナの森ハイキング。スタッフの方の丁寧な説明で、参加者のみなさんの興味や意識が高まりました。多くの方が、また訪れたいとアンケートで答えてくださいました。

 

 

 

■特に寄付が活きたな~と感じた点

    ・ササユリだけではなく、あちらこちらにシカの食害の痕跡があり、山を守っていくためには多くの人手が必要であることが実感できました。この「多く」のためにはコストがかかります。今回の寄付が大きな役割を果たしているところです。
  ・多くの参加者に丁寧に説明してくださるスタッフがたくさんいたことは、満足度を高めるだけではなく、自然環境の保全や活動の継続など、いろいろな面から効果があったと思います。
 *ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

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