SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

都市の緑を再発見!都心の生きもの玉手箱!

2015年09月12日(土)実施
  • 市街地・公園
  • 昆虫・その他

レポート

都市の自然のモノサシ研究会と名古屋蝶の飛ぶまちプロジェクトのメンバーの皆さんのガイドのもと、トンボ・野鳥・蝶などを中心に、名城公園を散策しました。当日は天気にも恵まれ、秋の風を感じながら、植物や生きものに触れ、都心の貴重な自然について学ぶことができました。

当日のスケジュール

9:50 参加者集合(名城公園フラワープラザ講習室)
10:00 【はじめに】スケジュールの説明、本日の見どころ(名城公園の歴史・蝶・トンボ・野鳥)、スタッフ紹介、グループ分け
11:00 散策開始
12:45 【ふりかえり】
13:10 終了

実施内容

1.屋内で、本日の見どころを解説


2.散策スタート


3.植物の観察


4.双眼鏡で野鳥を眺める


5.シラカシとアベマキの違いを観察



6.ふりかえり

このイベントで得られたこと

都心にある公園のなかで野鳥や昆虫・植物の観察をすることで、一般市民の方に身近な自然環境に興味を持ってもらうきっかけづくりができました。
また、各分野の専門家の方々に協力いただくことで、リピーターの方や自然愛好家の方に対しても詳しい説明を加えることができ、さらに関心を高めることができました。

参加者の声

  • 糸とんぼを見つけたことが楽しかった。今日見られなかった鳥も見てみたい。(子ども)
  • 名城公園内の自然の豊かさに驚きました。都会のなかにこのような環境を作ることはとても重要だと思いました。(30代男性)
  • 生きものが南から北に移動してきているのが面白い。(40代男性)
  • 名城公園内の多様な生き物に出会えて良かった。大変豊富な種類に楽しめました。(60代女性)
  • 想像していた以上に蝶が見えたことにびっくり。鳥が少なかったことが残念でした。(70代女性)

イベント実施結果

参加者数
38名
アンケート回答数
33名
参加者満足度
56%
実施してよかった点
<全般>
名城公園は、誰でも知っていて交通も至便だけど、「(お城には何度も行ったことがあるけど)足を延ばしたことがない場所」というのが一般的。そんな中で、「こんなイイ所だったの!」とか「こんなに昆虫がいたんだ!」ということを、知ってもらえたと思います。 「植生と動物の関係」を伝えることは簡単ではありませんが、「都心も馬鹿にならない!」ということは感じてもらえたと思います。
<チョウ>
天候に恵まれ、たくさん飛んでいました。滅多にみられない樹林性のチョウにも、出会えました。
<トンボ>
名城公園のトンボの記録が古いものしかなかったこともあり、4~9月まで毎月名城公園に通って、トンボを観察しました。その甲斐あってか、名古屋城お堀はヤンマ類が多いという発見があり、南方系のタイワンウチワヤンマが優勢であることもわかりました。それを観察会でお話しできたことはよかったと思います。
<野 鳥>
案の定、野鳥は少なかったがカラスの見分けを始め少しは野鳥に興味を持ってもらえたと思います。
実施して苦労した点
<全般>
動物はなまものなので、チョウ、トンボ、野鳥それぞれに好都合な季節を選ぶのに苦慮(野鳥は少ない季節だった)。天候にも左右されるので、1週間前の下見の時には結構いたのに本番では期待外れ...とかもあります。 このため、室内でのスライドプレゼンテーションで補完しています。
<トンボ>
名古屋城お堀は、トンボが多いヨシ帯が少し遠いので、トンボを身近に観察しづらい点で苦労しました。そのため、遠くに飛んでいるヤンマは標本を使って環境とトンボの関係を説明しました。本当なら、トンボを採集し、手にとって観察できるともっとよかったと思っています。
<野 鳥>
9月は野鳥を見るには不向きな季節であったので参加者にいかに興味をもってもらうか考え、身近な鳥をよく観察してもらう事にした。 他の分野の方と一緒に回る事がなかったので戸惑いました。
特に寄付が活きたと感じた点
「多様な動物の目線で都市の緑を見る」のがコンセプトなので、多様な分野の専門家をそろえることが必要ですが、協賛いただけるおかげで、外部講師を招くことが可能になりました。
秋なので、台風襲来(警報発令)時の予備日の設定(予備会場の確保)が必要ですが、使用料が高くても二の足をふまずに申し込みできました。
参加者集めは単独ではなかなか大変ですが、PSCさんのサポートや宣伝物制作費の協賛などのおかげで、たくさんの方に参加していただけました。