アメリカザリガニ捕獲大作戦
2015年07月11日(土)実施
レポート
太宰府市民の森にある湿地再生地には、コガタノゲンゴロウやベニイトトンボなどの希少生物種が生息します。
一方、外来生物のアメリカザリガニも生息し数をどんどん増やしており、希少生物種や在来の生き物たちの生息を妨げてしまいます。
そこで今回は、後続の”調理&試食”という楽しいプログラムに向けて、みなさんと一緒に、その材料となるアメリカザリガニを捕獲するプログラムを行いました。
一方、外来生物のアメリカザリガニも生息し数をどんどん増やしており、希少生物種や在来の生き物たちの生息を妨げてしまいます。
そこで今回は、後続の”調理&試食”という楽しいプログラムに向けて、みなさんと一緒に、その材料となるアメリカザリガニを捕獲するプログラムを行いました。
当日のスケジュール
09:30 受付
10:00 説明
10:20 ザリガニ捕獲開始
11:25 ザリガニ紹介
11:55 写真撮影
12:00 終了・アンケート
10:00 説明
10:20 ザリガニ捕獲開始
11:25 ザリガニ紹介
11:55 写真撮影
12:00 終了・アンケート
実施内容


今年度初回となるプログラムの当日です。今回は、広報をスタートして数日のうちに参加申込者が定員数に達したほど関心を寄せていただいており、マスコミからも複数の問い合わせがありました。
梅雨の合間の蒸し暑い中、早速、開始前よりRKBラジオの移動放送車「スナッピー」の取材が入りました。
受付が終わり、いよいよ始まりました。損害保険ジャパン日本興亜株式会社 久留米支店の村本正大支店長より、開会のご挨拶をいただいた後、本日の活動フィールドである湿地のそばで、記念写真を撮りました。


今回の主担当である共催団体、「まほろば自然学校」の”クマちゃん”こと岩熊代表より、アメリカザリガニの特徴と釣り方についての説明がなされました。今回の餌は、さきいか。子どもたちからは、「おいしそう〜!」という声が上がっていました。


一通り説明がなされた後、釣りざおの仕掛けを準備しました。糸にさきいかを巻くというシンプルな仕掛けです。


準備ができて、いざ出陣!といわんばかりに、行列をなしながら湿地へ。取材に来られたFBS福岡放送局の撮影チームも、ウェーダー(胴つき長靴)を着用され、万全の態勢です。
釣り始めてしばらくすると、「釣れた!」という歓声が聞かれるようになりました。それぞれに、なかなかの大きさです。
以下、写真でレポートしてまいります。






一時間強ほど釣りをしたところで、改めて、開始時の集合場所へ。


子どもたちがアメリカザリガニを触るのに夢中になっている中、釣果を確認しました。
全体で、合計なんと30匹!駆除のお手伝いができましたね〜。


中には釣れなかった人もいたようですが、お互いに見せ合ったりしていました。
最後に、クマちゃんが、「大人も子どもも、楽しむことが一番大事。今回のプログラムでは、楽しい活動をする中で、いきものことも見えてくるというのが、できましたね。」とお話され、本当に「楽しかったね!」という雰囲気で、終えることができました。


手が濡れていながらも、しっかりアンケートを書いてくれました。




終了後は、テレビ局の取材チームが個別にインタビューされたり、釣果を撮影されたりしていました。
捕獲したアメリカザリガニは、一週間後の次のプログラム(調理・試食)までの間、しっかり泥抜きをします。
泥抜きも含む、以降の活動は、同じく共催団体である特定非営利活動法人グリーンシティ福岡の、”こーへいシェフ”こと荒巻さんにバトンタッチしてまいります。
このイベントで得られたこと
アメリカザリガニ釣りをしながら水生生物に出会う場面もあり、いろいろないきものに触れながら、生態系のつながりを体験的に学ぶ機会になりました。
また、親子そろって自然の中に身を置いて、いきものに触れ合う時間を持てたことも、今後の継続性につながると期待します。
また、親子そろって自然の中に身を置いて、いきものに触れ合う時間を持てたことも、今後の継続性につながると期待します。
参加者の声
- 大人 ・子ども達が楽しめた。 ・ザリガニ釣りを家族でなかなかしないので。 ・子ども達が自然に触れ合ういい機会になった。 ・親子で参加できたこと。
- 子ども ・ザリガニをさわれた ・ビオトープづくり ・ざりがにのあかちゃんとかさわってたのしかった ・ザリガニがつれた
イベント実施結果
- 参加者数
- 計62名:大人32名、子ども30名 / 親子参加 14組
- アンケート回答数
- 45件
- 参加者満足度
- 86%
- 実施してよかった点
- ・親子連れでのご参加を主としているため、子どもも大人もそれぞれの目線で、生き物や自然にまつわる多くの気づきがあった。
・現場を熟知されているNPOの高い専門性と、複数名の学生やボランティアスタッフのサポートが安心材料となった。
・ビオトープが行きやすい場所にあり、小さな子どもも保護者の安全管理の下、十分に楽しめた。
・「ザリガニ釣り」という、分かりやすく楽しいアクティビティを織り交ぜたことで、複数のマスメディア(テレビ・新聞・ラジオ)の反応を得られ、テレビおよびラジオ局からの現場取材もいただくことができた。 - 実施して苦労した点
・集合場所までの案内(カーナビに表示されづらい場所)
・ザリガニが釣れなかった参加者もいた。- 特に寄付が活きたと感じた点
- ・親子で気軽に参加できる地理的条件・内容で、これまでのリピーターの他、新たな参加者も得られた。
・生物多様性への理解をより拡げ、かつ深めることができた。