SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

スナメリファンになろう!

2015年10月31日(土)実施
  • ほにゅう類

レポート

北九州市立「もじ少年自然の家」前の周防灘沖では、頻繁に野生のスナメリを観察することが出来ます。スナメリは人間の活動や海洋汚染などの影響で数が減っていることから、2011年に福岡県レッドデータブックに準絶滅危惧種として追加されました。今回は、海岸沿いの権七岩からスナメリを観察したり、講話やクイズを通して保全していくために私たちが出来ることを一緒に考えました。

当日のスケジュール

 8:30 受付
 9:00 入村式
 9:30 カヌー乗船準備
10:00 カヌーにてスナメリを探しに行こう
    (※強風のためカヌーによる海上観察は中止→海岸の生き物観察に変更)
11:55 写真撮影
12:00 昼食休憩
13:00 スナメリのお話
13:30 権七岩でスナメリ観察
13:30 終了

実施内容

入村式では、今回の会場「もじ少年自然の家」の西胤(にしつぐ)所長と、損害保険ジャパン日本興亜株式会社 久留米支店の三村支店長よりご挨拶の後、終日ご指導いただく同施設の樋口さんから、今日の予定が説明されました。


入村式の後は、早速みなさんで喜多久海岸へ。今回はカヌーでの海上スナメリ観察を予定していましたが、本日はあいにくの強風のため、スナメリ以外の海岸の生き物も観察しました。

 

観察をしながら、様々な貝やカニ、小魚等をバケツの中に入れていきました。

岩の下にカニがたくさん隠れてる!

みんなで集まって、お互いに採ったものを見せあいこしました。

 

なかなか採れなかった桜貝に皆さん興味津々。こんなに採れました。

 

観察の後は全ての生き物を海に返します。


少年自然の家に戻る間も、まだまだ生き物や貝探しに皆さん名残惜しい様子。

 

次はお待ちかねのカヌー体験。今日は海での体験は出来ないため、プールでの練習となりました。まずは、施設のスタッフの皆さんと子どもたちも交えてのお手本です。

 

最初は恐る恐る…といった感じのみなさんでしたが、2~3回と練習しているうちに、みるみる上達していきました。

 

次は、最後に実施する、権七岩でのスナメリ観察の練習です。実際の双眼鏡を使って、距離感やスナメリが見える位置を確認します。

待ちに待ったお昼休み。お弁当を食べながら、カヌーの話しやスナメリが見られるか、話しが弾みます。

館内の掲示物。水族館で見るのとは違い、自然観察ではスナメリの呼吸時の少しだけ頭を出す瞬間に見られるのだそうです。

喜多久海岸で採れる貝の標本です。

 

食後は、スナメリのお話しタイム。喜多久海岸の歴史や地理、そして、なぜスナメリが減っているのかについて学んだり、スナメリのクイズコーナーもありました。ひっかけ問題もみんな正解できたかな?

 

 

最後にみんなで双眼鏡を持って、再び海岸へ。先ほどの双眼鏡観察の練習を活かして、スナメリ観察です。「見える?」「見えな~い!」と、あちこちから賑やかな声が聞かれました。

 

 

 

さらに近くから観察しようと権七岩まで移動し、岩を登って絶景ポイントから観察しました。最初は、「見えない!」「この方向だよ!」と皆さんで見える位置を教え合っていましたが、最後は皆さんが「見えた~!!」という嬉しそうな声が。

無事に全員がスナメリを見ることができ、満足の一日となりました!

このイベントで得られたこと

北九州市には福岡県自然海浜保全地区に指定された貴重な自然海浜の喜多久海岸があり、マテガイや桜貝等の様々な種類の貝をはじめカニや魚も多く、それらを餌とする野生のスナメリが生息していること。さらにはそのスナメリが絶滅危惧種に指定されていることを、磯遊びや自然観察等、間近で学ぶことで、海浜地区保全の大切さに改めて高い関心を持つことができた。

参加者の声

  • 子ども  ・スナメリがさなかを食べるところが見れたこと。(小学校5年生) ・スナメリを岩の高い所までのぼってみれたこと。うれしかったです。(小学校3年生) ・がけのところ。(幼稚園) ・カニや貝がらをたくさんとれたこと(小学校4年生) ・カヌーに乗る体験が出来たこと。(小学校5年生)
  • 大 人  ・子どもと自然にふれあえた。(40代・男性) ・初めて野生のスナメリが見れました。(40代・男性) ・海でカヌーに乗りたかった。自然のスナメリが見れたのは大満足。(30代・女性) ・子どもと一緒に貴重な体験が出来た。(30代・男性) ・もう少し近くで見たかった。(40代・男性)

イベント実施結果

参加者数
19名(大人 9名/子ども10名)
アンケート回答数
19名(大人 9名/子ども10名)
参加者満足度
80%
実施してよかった点
・野生のスナメリの存在を知ってもらい、絶滅の危機に瀕している事実も知って貰えたこと。
・喜多久海岸に初めて来たという方も多く、自然海浜保全地区について理解を深めてもらえたこと。
・水族館での観察とは違う、野生生物の観察の意義やその方法について知ってもらえたこと。
実施して苦労した点
・当初、カヌーによる海上観察の予定だったが、強風のため海岸からの観察のみになったこと。
・野生生物の観察のため、全員がスナメリを見られるように配慮すること。
特に寄付が活きたと感じた点

・寄付のご縁をきっかけに、社員の方にもご参加いただき、お子さんとの自然体験や環境保全について考える機会を持っていただけたこと。

・今回初めて、太宰府から遠く離れた門司地区で出来たことですね。下見、打合せを何度も行い、今後の活動にもつながるきっかけを構築できた