第3回 田んぼのいきもの、冬はどうしてる? 観察会
2016年01月23日(土)実施
レポート
今年度の活動としては、絶滅危惧種の保護を念頭に、水環境の大切さや役割りだけでなく、生物多様性のしくみまでを広く熊本県民の皆様に知っていただく機会として、小中学生やその保護者が気軽に参加できる観察会を行いました。
今回(第3回目)の観察会は「冬水たんぼ」に生息するいきものの代表としてヤマアカガエルの卵とオタマジャクシの観察会を実施しました。
当日のスケジュール
・9:30~ 益城町津森公民館集合(開会・挨拶、諸注意など)
・9:45~10:15 冬水田んぼのいきもの勉強会(講師:坂本真理子先生)
・10:30~11:30 冬水田んぼの観察会(カエルの卵塊とオタマジャクシの捕獲)
・11:45~12:00 冬水田んぼの役割説明
・12:15~13:00 田んぼで獲れたお米を使った料理で昼食
・13:00~14:00 捕獲したオタマジャクシや卵塊を虫眼鏡で観察
・14:00~14:15 質疑応答・ふりかえり
・14:30~ 閉会・解散
実施内容
このイベントで得られたこと
今回は、室内での事前学習~現地観察~室内学習・ふりかえりのプログラムを組み合わせて行うことで、子供たちにもわかりやすい観察会でした。また、氷点下近い気温にも関わらず、カエルの卵やオタマジャクシを探しまわる子どもたちに圧倒されました。
さらに、講師の坂本先生(九州両性爬虫類研究会事務局長)が「水場が少ない冬は田んぼに水があるとカエルにとっては天国」と説明され、地下水保全にも役立ちまさに一石二鳥の機能を持っていることがわかりました。
さらに、講師の坂本先生(九州両性爬虫類研究会事務局長)が「水場が少ない冬は田んぼに水があるとカエルにとっては天国」と説明され、地下水保全にも役立ちまさに一石二鳥の機能を持っていることがわかりました。
参加者の声
- 講師の説明を受けた後、実際に田んぼに入ったことでわかりやすい学習会でした(60代女性)
- 昔は冬でも田んぼに水が張っていた。この取り組みで50年以上前の自然が甦っているようだ。(50代男性)
- 初めて田んぼに入ったことが楽しかった。(小学5年生)
- はじめてカエルに触りました(小学4年生)
イベント実施結果
- 参加者数
- 37名(大人23名、小学生以下14名)
- アンケート回答数
- 20名(大人11名、小学生以下9名)
- 参加者満足度
- 100%
- 実施してよかった点
- 従来の観察会では子ども主体で実施しましたが、今回の観察会は親子参加型の観察会となりました。特に、室内学習において採取した卵塊の数を計測する際には親子で慎重に数えており、これまでにない雰囲気でした。
- 実施して苦労した点
- 冬の厳寒期で、今季一番の冷え込みが懸念されたことで、順延を覚悟に当日を迎えました。
朝方は穏やかな天気でしたが、現地での観察会頃から天候が悪化し、小雨が混じりました。
そのため、室内勉強会場までの移動を徒歩からワゴン車によるピストン移送に切り替えるなど臨機応変に対処しました。 - 特に寄付が活きたと感じた点
- 寒い中での観察会でしたが、暖かい昼食を提供できたこと、また専門の先生方が説明しやすいように準備品や材料などが提供できたことに尽きます。