SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

ベッコウトンボの生息地をみんなで守ろう!

2015年11月28日(土)実施
  • 昆虫・その他

レポート

中津市の郊外にある野依新池。ここは希少種である「ベッコウトンボ」が生息する池である。これまで地元の自治会の方々中心で、ヨシ刈などをして産卵できる空間づくりをしてきました。しかしながら、高齢化で足元が悪い中の重労働であるため、なかなか作業効率が上がりませんでした。

今年はプロジェクトで環境保全NPOと学生など一般参加者を募り、作業も役割分担して効率よく終わることができました。春の連休のときに、飛び回るベッコウトンボを多く見ることができ、また次の命へとつながっていくでしょう。

この池には外来魚やザリガニなど外敵の駆除も定期的に行われていて、もともとある生態系が維持できています。このプロジェクト活動をきっかけに若い世代の方々も保全活動に関心を寄せて、地元の方々とも交流し、関わり続けてもらえばうれしいです。

当日のスケジュール

8:30 集合
9:00 開会挨拶、作業説明、柔軟体操
9:15 2ヶ所の班に分かれ作業開始
10:30 休憩
10:45 作業再開
12:10 昼食
13:00 作業再開
13:30 作業終了、自治会から挨拶、アンケート記入、記念撮影
13:45 解散

実施内容



開会の様子。地元地域の方、NPO以外に森林ボランティアや水産大学生が集まってくれました。




作業前の池の状況。人の背丈以上のヨシがあり、水中の根がはえているところから抜きます。




なかなか足をとられてうまく進めません。抜いたヨシを運ぶバケットも両端から引けるように考えられています。




かなり進みました!




みなさん、おつかれさまでした。

このイベントで得られたこと

地元の方と、ベッコウトンボの保全を介して交流ができたこと。希少種の姿や形が見えないときでも、保全の活動がある事が知れた。人間の介入が無くては守れないこともあることもわかった。

そして高齢化の中で保全活動も実施されていて、世代交代が必要なことがわかった。若い世代にもっと関わってほしいと願うばかりである。

参加者の声

  • 実際のベッコウトンボの生息地で保全活動ができた。春がまたたのしみ (男性、20代 学生)
  • トンボ生息地での保全活動で他の生き物もみれた (男性、20代 学生)
  • 保全活動で次はトンボをみたい (男性、40代 会社員)
  • 池に入る体験、フナ発見 (女性、20代 学生)

イベント実施結果

参加者数
19名(全員大人)
アンケート回答数
15名
参加者満足度
73%
実施してよかった点
・地元の方々とまだまだ信頼関係を構築していかないといけませんが、作業のほとんどを援助できたので、負担に感じていただかずに済んだこと
・新たな保全のやり方のきっかけづくりになったこと
実施して苦労した点
・作業が中心だったため参加者確保が大変でしたが、環境系の学部生など参加してくれました。

特に寄付が活きたと感じた点
・ゴム長手袋、胴長などの用具の購入
・参加者食事の提供