SAVE JAPAN プロジェクト 2016-2017

里山で繁殖する「サシバ」の生活史を知り、里山環境を住民・観光客ともに保全する。

活動内容

1.サシバの調査をする
実施団体のecology&eco-lives信州は5年前から当地でサシバをはじめとする猛禽類の調査研究を行なってきています。サシバはおもに水田やその周辺で「狩り」をするため、いつ、どのような環境を利用しているか、何を食物としているのなどを記録することが、保全に直接つながる基礎的かつ重要なデータとなります。

今回はその一環として、サシバの巣にCCDカメラを設置し、ヒナの成長や親鳥の様子を動画で撮影し、エサの種類などを記録するとともに、一般の皆様にも「サシバ」に対する親しみや調査結果をダイレクトに伝えるための動画を提供します。サシバが狩りを行なう水田なども記録し、マップなどを作成して繁殖のために必要な環境を具体的に調べます。

2.サシバを学ぶための教材づくり
サシバの生息地を保全するためには、サシバが繁殖のために利用する「水田」などの環境を明らかにする必要があります。実施団体が今まで蓄積してきたデータや今回の調査から得られた結果をもとに、サシバが利用する環境の特徴を把握します。
そしてより多くの一般の方々がサシバの生態や生息環境を知ってもらうために、そのデータ活用して、テキスト、下敷き、動画などのわかりやすい教材を作成し、イベント等での配布、視聴を行います。

3.普及啓発プログラム及び保全活動
「サシバ」が木島平村の里山環境や人々の生活・文化の営みと直接的な結びつきによって、毎年繁殖をしていること、それが自然豊かな地域の重要な指標であり、シンボルであることを住民に知ってもらうことが大事です。また、木島平村は県内有数の米産地であり、自然資源を活用したアクティビティや特産品の豊富な観光地です。当村を訪れる方々に対して、サシバが生息する魅力溢れる「里山」をアピールします。
里山に生息するサシバの生活史を知ってもらい、その重要性についての理解を深めるために、年間3回のプログラムを実施します。

一言アピール

地域における野生動植物、特に指標生物である猛禽類のサシバを様々な角度から観察することで、自然の豊かさを導き出していきます。また、マルチコプター、センサーカメラ、CCDカメラなどを用いて、普段あまり触れることのできない活き活きとした動物の本来の行動を観察できるように考えております。

活動時期

●普及啓発プログラム -秋-
日時:2016年10月下旬 開催予定


●普及啓発プログラム -冬-
日時:2017年2月中旬 開催予定


●普及啓発プログラム -春-
日時:2017年6月中旬 開催予定

実施団体プロフィール

特定非営利活動法人 ecology&eco-lives信州

生態系の調査研究(貴重種)から防災に関する調査研究まで自然環境に関わるすべてのことを調査研究し、そこで得たことを多くの人に知ってもらえるよう自然観察会やワークショップを実施しています。

特定非営利活動法人 ecology&eco-lives信州

〒381-4101
長野県長野市戸隠字午王峯3688-9
Tel. 026-219-5572
E-mail: info@npo.raposa.jp
担当: 荒井克人

特定非営利活動法人 長野県NPOセンター

1998年設立。市民活動支援事業、企業・団体との協働事業、長野市市民協働サポートセンター運営事業により、NPOが活動しやすい土壌づくりを進め、市民社会の構築を目指し活動しています。

特定非営利活動法人 長野県NPOセンター

〒381-0034
長野県長野市大字高田1029-1
Tel. 026-269-0015
E-mail: info@npo-nagano.org
担当: 山室秀俊