SAVE JAPAN プロジェクト 2017-2018

レポート

「絶滅危惧種 ベッコウトンボ観察会」

2018年05月03日(木)実施
  • 昆虫・その他

レポート

いまは5県11か所でしか生息がみられなくなった”ベッコウトンボ”
昨年は個体数が200匹程度でしたが、池の中の葦刈など地元やNPOの保全活動のおかげで
今年は約800匹まで増えたそうです。

そういった環境も知っていただくために企画した観察会
天気が危ぶまれましたが、なんとか曇り時々晴れという絶好の観察会日和になりました。
低気圧は抜けましたが、風が強くてトンボが飛び回るには厳しい条件になりました。

それでも観察会の後半、気温が上がるにつれベッコウトンボや様々なトンボも飛び回るようになり、
トンボを見に来てくれた参加者は「うわあ、きれい」「こんな色のトンボ初めて見た!」などと
トンボを追いかけるくらい興奮状態になりました。

地元NHK大分支局や合同新聞社の取材があり、実施団体の水辺に遊ぶ会担当者からは
「もうすでに人が介在しないと守れない生態系がある。今日はそのことをしっかり感じて、温かく見守ってほしい」
という締めの言葉に一同共感した観察会でした。

当日のスケジュール

9:00 中津市野依集会所集合、受付
     現地移動

9:15 観察会説明開始、主催者挨拶
     損保ジャパン日本興亜大分支店よりご挨拶
     地元ベッコウトンボ保存会会長よりご挨拶
     講師紹介と観察会の心得を説明

9:30 野依新池周辺より観察会開始

10:05 植野池周辺に移動

10:35 説明場所へ戻る

10:45 観察会質疑応答、アンケート記入

10:55 閉会挨拶、記念撮影 ~11:00解散

実施内容



会場に保全活動などのパネル設置



開会のごあいさつ



観察会の様子 ・・・池の保全等の説明




観察会の様子・・・草むらの中を探しています



このようにしてベッコウトンボはいます。わかりますか?


このイベントで得られたこと

◎昨年につづいてのベッコウトンボ観察会でしたが、初めての参加者(年配者)が多く、その方々へ環境保全の取り組みを示せたこと。

◎子どもたち、または自然にあまり触れることがない保護者などに対して、池周辺で様々なトンボや鳥、ヘビなどの生き物がいる自然環境をみせることができ、興味関心や保全活動への共感を得られたこと。
NPOの活動を知っていただけたこと。

参加者の声

  • ★ベッコウトンボがいることは環境が良いとの裏返しなので、今後もこのようなイベントに参加したい(20代、男性)
  • ★今津校区の宝として守っていきたい。このような希少価値の生物が今津にあることをいきいきまちづくり協議会を通して皆に教えたい(70代、男性)
  • ★沢山のベッコウトンボと出会えてうれしかった。地区の皆さん日頃から手入れをしていただきありがとうございます。模様がとってもキレイ!近くで見れて感動しました(40代、女性)
  • ★アオダイショウを見れたこと。ベッコウトンボがいっぱい見れたこと(小学3年生)
  • ★べっこうとんぼをさがすのがたのしかったです。ヤゴのからをたくさん見つけたい(小学2年生)

イベント実施結果

参加者数
一般参加者38名 (中学生以上32名、小学生以下6名) 地元関係者・NPOスタッフ 22名
アンケート回答数
28名(中学生以上22名、小学生以下6名)
参加者満足度
86.3%
実施してよかった点
◎フィールドでのイベントなので、まずは雨が降らなくてよかったこと
 また病気やケガがなかったこと

◎ベッコウトンボを守ろうとする地元の方やNPOの行う保全活動への理解が進んだこと

◎トンボを追いかける子どもの姿をみて、ほほえましい雰囲気になったこと
特に寄付が活きたと感じた点
◎昨年につづき、トンボの専門の方を講師やアドバイザーとして来ていただいたこと

◎説明資料やチラシの印刷、観察用備品の整備ができたこと

メディア掲載

平成30年5月8日のNHKお昼のニュース(大分版)にて観察会の様子が放映されました。

www3.nhk.or.jp/|news/oita/20180508/5070000580.html
主催・共催
主催 特定非営利活動法人水辺に遊ぶ会

   http://mizubeniasobukai.org/

共催 特定非営利活動法人おおいたNPOデザインセンター
協力・後援等
協力 地元野依地区、ベッコウトンボを守る会

   認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社