SAVE JAPAN プロジェクト 2017-2018

レポート

自然×歴史の観点で辿る 巨木観察バスツアー

2018年06月16日(土)実施
  • 市街地・公園
  • 森林
  • 里山

レポート

私たちの住んでいる町中には、意外とあちらこちらに巨きな木がそびえており、歴史とともに息づいています。
今回の「巨木観察バスツアー」では、自然の専門家である「自然観察指導員」と郷土史に詳しい「山陽小野田市語り部の会」により、<自然×歴史>という観点で適宜解説を加えながら皆さんとツアー形式で巨木の観察を行いました。

当日のスケジュール

◆受付(山陽小野田市役所前集合) 8:30~9:00

◆開会、出発 9:00~9:20

◆観察ツアー実施 9:20~16:00

(観察した巨木の例)
 〇宇部市船木 岡崎八幡宮のクスノキ、来迎寺タブノキ
 〇美祢市西厚保 神功皇后神社イチイガシ

◆閉会、アンケイート記載 16:00

実施内容

◆開会

さいわい当日の天候は晴れて、無事予定どおりのツアーリングを行うことができました。
まずは、参加者受付時にSAVEJAPANのチラシや資料などを配付、そのご開会のあいさつがあり、早速ツアー開始となりました。

◆ツアー

巨木、というと山林を分け入った奥深くまで到達した末に見えてくる自然・・・というイメージがあるかもしれませんが、案外と私たちが日ごろ生活しているエリアの中でも巨木を見つけることができます。

たとえば、町中にある神社やお寺の界隈。
世俗の空間と非日常の空間の堺ともなる神社仏閣やその周囲には、自然が同居する風景がよくみられ、中には巨木がそこでそびえている場合も観られます。

今回は、そのような宗教的な背景をもつ地元の伝説めいた話や、地域で先人が治水工事をおこなったことなど、「郷土史」の解説を交えつつ、自然の観点による解説も適宜加え、巨木とその存在感を知って・感じていただきました。










◆集合写真、閉会

ツアーは、無事に事故もなく終了。概ねみなさんご満足いただけた様子でした。どうもお疲れ様でした!



このイベントで得られたこと

地域住民が日ごろよく見ている地元の川について「昔は幅も広く、現在では海から遠く離れた上流部まで海水が入っていた」「先人により河口域がせき止められた土地に、現在商業地や宅地ができている」という郷土の地理に関してツアーの中で解説。
その長い歴史(500~800年)を経て巨木が現存している驚異を改めて感じる、といった旨の感想が参加者から寄せられた。

その点では、自然と歴史ふたつの観点で巨木について参加者から関心を呼ぶことができ、地元の自然環境を保護することに賛同する意識も喚起できたと思われる。

参加者の声

  • 歴史ある場を訪れ、自然の木々などが守られていることに感動した(60代、女性)
  • 自然に触れて、元気をもらえた(70代、女性)
  • 初めて参加して、大変勉強になりました(70代、男性)
  • 近くの神社のいわれを知ることができ、歴史と自然を感じられた(50代、女性)
  • イベント中に考える機会がなかった。巨木は素晴らしかった(60代、女性)

イベント実施結果

参加者数
33名(すべて大人)
アンケート回答数
30名(すべて大人)
参加者満足度
63%
実施してよかった点
・郷土史ファンの人たちに、自然環境保護にも興味を抱いてもらったこと。
・概ね参加者に、歴史×自然という切り口の解説を面白く感じてもらえた様子だったこと。
実施して苦労した点
・参加申し込みが多く、お断りするのに苦労した
・事前に、寺社などに訪問観察の依頼を行ったこと
・資料の収集に手間がかかったこと
特に寄付が活きたと感じた点
・バスを借り上げることができ、自身で車移動できない方にも参加していただけて、送迎等も行えたこと。
・各専門家に対する謝金を支払うことができ、適宜<自然×歴史>2つの観点で解説を施すことができたこと。

メディア掲載

『宇部日報』平成30年5月9日号に掲載
主催・共催
主催:山陽小野田市自然保護協議会
共催:NPO法人やまぐち県民ネット21
協力・後援等
協力:認定NPO法人日本NPOセンター
後援:山陽小野田市
   山陽小野田市市議会
   山陽小野田市教育委員会
協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社