SAVE JAPAN プロジェクト 2017-2018

レポート

自然と歴史を感じて歩こう 晩夏ウォーキング

2018年09月01日(土)実施
  • 市街地・公園

レポート

地域に流れる川やその周辺は、住民にとって「当たり前」の風景です。しかし、よく見れば珍しい自然環境としても顔もあり、その自然と過去の住民が関わってきた歴史もあります。
今回は、地域の川と周辺の「自然と歴史の顔」を皆さんに紹介するイベントを実施しました。

当日のスケジュール

◆受付(山陽小野田市役所前集合) 8:30~

◆開会あいさつ、ガイダンス 9:00~

◆マイクロバス乗車、川付近のポイント見学 9:20~

◆川とその周辺をめぐる歴史の解説、
 地域における自然の循環に関する解説 10:45~

◆閉会、アンケート回収 12:00~

実施内容

◆開会、ガイダンス

当日はあいにくの雨模様となりました。
当初は、川沿いをゆっくりとみなさんでウォーキングする予定でしたが、念のために一部予定を変更して実施することを皆さんにご案内しました。



開会あいさつの様子



◆川周辺にある史跡見学

本来ならウォーキングをしつつ立ち寄るところでしたが、今回は大事をとってマイクロバスで移動して、川周辺にある史跡などを見学しました。

適宜、専門家がその史跡と歴史について解説を加え、現在目に見える形とは異なる川の変遷などを下記のように詳しくお話いただきました。

・地域に流れる有帆川は、先人の努力により河口域をせき止め、
 実りの大地をもたらした。
・具体的には、窯業や化学工業を育む歴史をもち、その様子が
 史跡にも残されている。
・今よりも昔は川幅が広く、現在では海から遠く離れた上流部の
 町まで海水が入っていた。


史跡のひとつ、「旦の登り窯」。



見学地で、専門家から解説を受けました。



今回はゆっくりと観察することができませんでしたが、ひごろ見慣れた川の周囲には、意外と貴重な植物を目にすることもできます。
(写真は、山口県絶滅危惧種Ⅱ種の「ハマボウ」)


◆落ち着いて、歴史と自然の解説、自然の循環の説明

ポイント見学のあとは、施設の中でじっくりと地域に流れる川の歴史と自然について、引き続き各専門家から解説してもらいました。
また、併せて先般本プロジェクトの一環で作成した「地域の自然循環がわかる」ツールを用いて、実際に様々なサイクルで自然の循環がなされていることを紹介しました。


各専門家による解説の様子



自然の循環がわかる、地域マップ


◆閉会、アンケート回収
以上のような次第で、一部予定を変更して実施しました。
みなさま、ご参加ありがとうございました!



このイベントで得られたこと

日頃見慣れている川とその周辺について、歴史的な観点と自然環境的な観点を掛け合わせて解説・紹介することにより、川を中心とした地域の自然環境への関心を一定程度喚起することができた様子がうかがえました。
また、予定を変更したことに伴い、屋内で落ち着いたなか改めてSAVEJAPANプロジェクトのことも説明できました。

参加者の声

  • 色々と知らないことが詳しくわかって良かった。勉強になりました。(70代・女性)
  • 現地説明用マイクの感度を上げてほしい(聞こえにくい)。室内での説明も良かった。(70代・男性)
  • 未来のために、ぜひ活動を続けてほしい。(70代・女性)
  • 雨天だったのが残念でした。(50代・女性)
  • 悪天候のため歩けなかったのが残念(50代・女性)

イベント実施結果

参加者数
51名
アンケート回答数
42件
参加者満足度
40%
実施してよかった点
アンケート回答によると、回答された方のほとんどが「普段から環境問題や環境保全活動に関心がある」と回答されていたうえで、「プロジェクトに参加して、環境問題や環境保全活動に関心が持てましたか」「次回もまたプロジェクトのイベントに参加したいと思いますか」という設問に対して、95%以上の方が「はい」と回答されました。
概して、イベントを通して地域の自然環境やその保全のための取り組みについて、より興味関心を喚起できたようで、よかったように思われました。
実施して苦労した点
実際、天候の影響で予定していたウォーキングのプログラムは変更することになったが、事前から当日にかけて多くの方々の安全にウォーキングできるように、暑さ対策を含めた事前準備に手間暇や予算がかかった。
特に寄付が活きたと感じた点
上記の「苦労した点」でも触れましたが、今年の酷暑を踏まえ、例年にも増して暑さ対策など事前準備や当日の実施体制に留意したのですが、そういったフォローも寄付の財源によって取り組めたものであり、寄付が貴重な資源となりました。
主催・共催
主催:山陽小野田市自然保護協議会
共催:NPO法人やまぐち県民ネット21
協力・後援等
協力:認定NPO法人日本NPOセンター
後援:山陽小野田市
   山陽小野田市議会
   山陽小野田市教育委員会
協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社