ランドスケープ大作戦
カードゲーム
2021年03月31日(水)実施
レポート
リアルな体験イベントができなくても、「生きものの多様性や人と自然との係わりの大切さを、どうにかみんなと共有する方法がないだろうか!」と考え抜いてたどりついたのが、家族で楽しみながら、環境や生きもののことを考えるきっかけになるような「カードゲーム」の開発です。
SAVE JAPAN プロジェクトのイベントで、オリジナルの生きものカードを配ったことがあり、その時に子どもたちに大好評だったという“うれしい記憶”も、「カードゲーム」作成のスイッチになりました。
何年間も、福井でのSAVE JAPAN プロジェクトのチラシ用に描き下ろしていた生きものイラストに加え、今回のゲームのコンセプトに合わせた新作イラストも大量に追加。
ゲームとして楽しめるだけでなく、「希少生物」や「多様な環境の大切さ」を考える“学習ツール”としても使える、本格的なカードゲームを目指して取り組みました。
当日のスケジュール
・2020年7月上旬…カードゲーム企画スタート
・2020年8月…初期プロトタイプ完成~テストプレイ開始
・2020年10月下旬…新Ver.にゲームデザイン改変作業スタート
・2020年12月…新Ver.プロトタイプ完成~テストプレイ開始
・2021年1月下旬…最終ブラッシュアップ作業
・2021年2月下旬…カード等印刷完了/あそび方動画集作成
・2021年3月…丁合作業~発送作業/カードゲーム公式サイト公開
実施内容
ゲーム開発のコンセプトは、以下の5項目。
ただ、ルールが多少煩雑だったこともあり、ご家庭で遊ぶアナログ・ゲームとしては敷居が高いかも…という心配もありました。
その後、よりゲームに入りやすく、ネガティブなイベント要素を廃止し、生きもの同士や人間(レンジャー)との関係性を「ピラミッド」の形に落とし込む全く新しいゲームへと内容を大改変!
「カラーライン」を合わせて、自分なりの「ランドスケープ」作りを競い合うシステムへと生まれ変わりました。
また、ゲームとしての楽しさに、より「生きものへの興味につながる要素」をプラスするため、各カード両面に、二次元コードによるリンクで「マメちしき」を追加!
ピラミッド作りのゲーム以外に、カードを裏向きにしたまま「マメちしき」から生きものを当てる“クイズゲーム”も遊べるようになりました。
最終テストプレイを経て、「獣害」への意識を強めにアピールする方針も決定。
セットに同梱する「(紙の)ルール解説」の他に、より直観的に「あそび方」を理解してもらうための動画集(計24本)の作成もスタートしました!
そして2020年2月には印刷されたカードが到着!
ボランティアさんの手も借りながら、丁合(ちょうあい=セット組み)を進め、過去のSave Japan プロジェクト参加者の皆さんなどに贈呈しました。
ムービー公開のためにYoutubeチャンネルを開設し、カードゲーム用の公式サイトもオープン!
今後の展開も楽しみにしつつ、皆さんが楽しんでくれることを祈るばかりです!
- ゲームとして楽しい
- 生きものや環境の多様性の大切さを感じてもらえる
- 家族のコミュニケーションの場を作れる
- 長く遊んでもらえる
- とにかく「生きもの」がいっぱい!
▲初期のプロトタイプカード
ただ、ルールが多少煩雑だったこともあり、ご家庭で遊ぶアナログ・ゲームとしては敷居が高いかも…という心配もありました。
▲初期Ver.のテストプレイの様子
その後、よりゲームに入りやすく、ネガティブなイベント要素を廃止し、生きもの同士や人間(レンジャー)との関係性を「ピラミッド」の形に落とし込む全く新しいゲームへと内容を大改変!
「カラーライン」を合わせて、自分なりの「ランドスケープ」作りを競い合うシステムへと生まれ変わりました。
また、ゲームとしての楽しさに、より「生きものへの興味につながる要素」をプラスするため、各カード両面に、二次元コードによるリンクで「マメちしき」を追加!
ピラミッド作りのゲーム以外に、カードを裏向きにしたまま「マメちしき」から生きものを当てる“クイズゲーム”も遊べるようになりました。
最終テストプレイを経て、「獣害」への意識を強めにアピールする方針も決定。
セットに同梱する「(紙の)ルール解説」の他に、より直観的に「あそび方」を理解してもらうための動画集(計24本)の作成もスタートしました!
▲「獣害注意!」のイノシシとニホンジカのカード
▲「あそび方ムービー」より
プレイヤーは、自分の「ランドスケープピラミッド」の完成を目指す
そして2020年2月には印刷されたカードが到着!
ボランティアさんの手も借りながら、丁合(ちょうあい=セット組み)を進め、過去のSave Japan プロジェクト参加者の皆さんなどに贈呈しました。
▲カード到着!
この厚み!スタッフも初めて見る光景でした☆
ムービー公開のためにYoutubeチャンネルを開設し、カードゲーム用の公式サイトもオープン!
今後の展開も楽しみにしつつ、皆さんが楽しんでくれることを祈るばかりです!
◆カードゲームの「公式サイト」はこちら◆
◆「あそび方ムービー」のYoutubeチャンネルはこちら◆
このイベントで得られたこと
・コロナ禍で活動制限を余儀なくされる子どもたちや親子さんに、Save Japan プロジェクトの目指す目的を、別の形で提示できるアイテムをお届けすることができた。
・企画サイドとしては、リアルイベントが開催できない中で、新しい“体験”を模索する企画にチャレンジできた。
また、それを“成果物”として完成をさせられたことにも大きな意味があると考えている。
また、普段の事業とは全く違ったアプローチでの企画は、視点や方法論を広げる意味でも価値があった。
・リアルイベントとは違う人脈と出会う機会を得られた。(カードゲームへのアドバイスなどを通して)
・企画サイドとしては、リアルイベントが開催できない中で、新しい“体験”を模索する企画にチャレンジできた。
また、それを“成果物”として完成をさせられたことにも大きな意味があると考えている。
また、普段の事業とは全く違ったアプローチでの企画は、視点や方法論を広げる意味でも価値があった。
・リアルイベントとは違う人脈と出会う機会を得られた。(カードゲームへのアドバイスなどを通して)
参加者の声
- アカザなんて生き物がいることなんてさらなかったけれど、鬼滅の刃にも同じ名前のキャラがいて、へぇ~となりました。またそこから、こんな生き物なんや~、何処に住んでいるをや~と自然の中につながっていくことができてすごいなーと思いました。 子供たちにとっては、カードゲーム字体があまりする機会がなく、友達と集まってもSwitchばっかりなので、Switch以外の遊びができてうれしい。また、家族でやっておもしろかったから友達ともしようと、広がったので、良かったと思う。外で遊び自然を感じたり、家の中でもテレビゲームでない遊びで友達と繋がれたらいいなと思います。 (40代女性)
- 子どもと同じレベルで楽しめた。 ゲームとして純粋に楽しめる。わざとらしさが無い。 (30代男性)
- いろいろな動物が出てきて、みんなでプレイできるからおもしろかった。 いろいろな動物のことが分かった。 (小学6年生)
イベント実施結果
- アンケート回答数
- ※今回はアンケートを実施していません。
- 実施してよかった点
- ・カードゲームを活用してもらえそうな施設や組織へアプローチできるアイテムとして使えるものが完成したこと。
これは、これまでの「参加者募集」形式のイベントとは違うパワーにつながる可能性がある。
・状況が厳しくても、新しい視点で悩み、考えることで、新しい地平線が開ける経験をさせてもらえた。
・これまでの活動で作成したイラストなどのコンテンツを、カードゲームの形でまとめられたことで、活動の「メモリアル・アイテム」としての存在感もある。 - 実施して苦労した点
- ・ゲーム開発の経験のあるスタッフがいたのは幸いだったが、既存のアイデアでは完成度が低くなってしまうことが目に見えていたので、「産みの苦しみ」はなかなか大きかった。
・実際に遊んでくれる「子どもたち」の感じる「ゲームの魅力」や心理状況を想像することが難しかった。
・家族で遊ぶことを想定した企画とはいえ、開発中のテストプレイは不可欠。
コロナ禍で集まる機会も制限されるため、実はプロトタイプが出来てから、正式なテストプレイ会までに動けない時間もあった。
なんとなくコロナ以前のスピード感でプロジェクトを進行できるつもりだったが、結果的に時間を圧迫することになってしまった点は、苦労した部分であると共に反省点でもある。
・必要な追加イラストが予想以上に多くなり、時間的に余裕がなかった。
・インストラクター(ガイド役)がいない状況で遊んでもらうコンテンツのため、家庭単位で楽しく遊んでもらえるような工夫に気を配った。
ルールの難易度設定や、「あそび方ムービー」の作成など、こちらも時間的に余裕がない中での作成となり苦労した。 - 特に寄付が活きたと感じた点
- ・作成資金が担保されているという安心感は極めて大きかった。
・採算ライン等の商業的に「枷」となるファクターにとらわれず、開発時はゲームのクォリティを上げることに専念できた。
・専門家のアドバイスを有償でお願いできた。
・ルールをわかりやすく解説するムービーコンテンツの作成も実現できた。
- 主催・共催
- 一般社団法人環境文化研究所
認定特定非営利活動法人さばえNPOサポート - 協力・後援等
- 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
- 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社