SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

里山の恵み『筍堀り』を楽しむ~竹の浸食から針葉樹林を守ろう~

2022年04月24日(日)実施
  • 森林
  • 里山

レポート

筍シーズン到来を迎え、竹林整備として筍掘りを実施しました。当日は天候にも恵まれ、参加した皆さんと一緒に、悪戦苦闘しながらも多くの筍を収穫しました。NPO環~WAのフィールドでもあるこの竹林でも竹の浸食が進んでいること、森林整備と同様に継続的に整備することの大変さ、大切さを学ぶことができました。
今回のイベントでは、親子連れ、ご家族やお友だちと参加いただくなど、県内外からスタッフも含め約30名と多くの参加者が集まりました。

参加者からは、「たけのこを掘り、食べることで自然を守ることにつながると分かり、たくさんたべようと思いました」「子どもにはいろんな経験をさせたいのでなかなかできない事ができた」など感想もたくさんいただきました。

当日のスケジュール

9:20    集合
9:30    開会
9:45    竹林へ移動
10:00  筍掘り
11:00  事務所へ移動、道具片付け
11:30  筍の処理の方法説明
12:00  閉会
12:15  ピクニックランチタイム@しもはじ埴輪キャンプサイト
 (希望者のみ、しもはじ埴輪キャンプ場の林間サイトでお弁当)

実施内容

NPO環~WAが主体となり地域の市民ボランティアが整備をした竹林で筍堀り

本日も快晴!!!!
近くには菜の花も。春の匂いの中、SAVEJAPANプロジェクト第2弾の幕開けです。
県外からの参加者も親子連れやご夫婦、お友だちなど多世代が集まりました。
そんな今日は、NPO環~WAが整備している竹林で「筍掘り」です!

参加者の大多数は初体験、ワクワクドキドキが止まりません!
現地まで移動して開会式が開催されました。

山の中に入るということで、近くの神社へご挨拶。
挨拶をすると不思議と守られている気持ちになりますね。

田んぼ道を歩きながらみんなで移動。

移動しながら、NPO環~WAの代表大和さんから、
道中では草花のお話を聞きながらずんずんと進んで行きます。

森の中を突き進むとそこには・・・!?

大きくのびのびと成長した竹林。
上を見上げると太陽の光が微かに。少しひんやりした空間。
微かに竹の匂いを感じます。

NPO環~WAの大和さんから筍の掘り方についてレクチャーを受けます。
掘るコツは背中とお腹を確認して掘ること。

筍の掘り方の4つのポイント
その1)お腹と背中を確認
その2)穂先をみて曲がっている側を掘る
その3)硬い根っこ「地下茎」を見つける
その4)「地下茎」を目がけて一気に振り下ろす


最初はコツがつかめず、悪戦苦闘。
参加者の中で経験者の方に教わりながら掘り進めます。

「ほったどーーー!」と言わんばかりに子どもたちはなれたように掘り進めていきます。

お母さんと一緒に掘った筍と一緒に素敵な笑顔もいただきました!

参加している方にお話をきくと・・・
「初めての筍掘り体験を家族で楽しんでいます」
「(ご夫婦、親子、ご家族で)こんな貴重な体験ができるなんて!」など皆さん、筍掘りを満喫されていました。
自然の中で体験できる活動は皆さんを笑顔にしてくれます。

作業終了!

参加者の皆さんと協力をしてたくさんの筍を収穫することができました。
「残す竹(筍)と駆除する竹を選定し、毎年欠かすことなく整備をしていくことが必要です」と大和さん。

竹のような繁殖力の高い植物は、あっという間に周辺環境を侵食破壊します。竹林整備は、竹の侵食激しい山林を救うための活動です。
今回の筍掘りイベント前に、20日間に渡り、NPO環~WAそして外部団体に委託して整備を進めていただきました。

地域の中で整備がされていない竹林をよく見かけます。
作業して感じたのは足元にはすくすくと成長する筍がたくさんあるということ。また、大きく育つ筍、竹林を保全(整備)するためにはたくさんの人手が必要であること、同時に整備をすることの大変さを皆さん実感することができました。

自然は本当に奥が深いですね。

キャンプサイトに戻り、「筍の下処理の方法」を教えていただきました。
手間や時間をかけずに、家にあるものを下処理をするコツなど、新たな発見をすることができました。
※後日、下処理方法は動画にて紹介する予定です。

閉会式も終えて、無事、イベント終了!お疲れ様でした。
待ちに待ったランチタイムです。

~今日のラインナップ~
・たけのこの炊き込みごはん~菜の花を添えて
・焼きサバ
・大きな鶏のから揚げ
・たけのことキノコの煮物
・だし巻き卵(明太子とネギ)
・人参しりしり
・お漬物

イチオシは、やっぱりたけのこの炊き込みご飯!
大きなタケノコをひと口。
しゃくしゃくとした食感をほんのりやさしく甘い味わいが口の中に広がります。
大きなから揚げもしりしりも一つひとつ手間暇がかかっていて、どれを食べても美味しい!春を彩るたけのこ盛りだくさんなお弁当でした。

キャンプサイトでは、参加者ごとにレジャーシートをひろげて、ランチを満喫していました。
久しぶりの外ごはん。自然の中で食べるごはんは格別ですね!

収穫した筍も、皆さんで持ち帰って、家でも新鮮な筍を楽しむことができました。

昼食後にNPO環~WAの大和さんとキャンプサイトの森の中へ。
歩いている途中で山椒の木を発見しました。

さわやかな香りのする葉を、手で「パンッ」とたたくと不思議なことに山椒の香りが…。
山椒の実は、花山椒(中国料理でよくつかわれるホアジャオ)にタケノコごはんにのせて彩りにもなるそうです。

季節のものを食べると心も体も喜びますよね。
いい汗をかいて皆さんで活動して、美味しいお弁当を食べて大満足の1日になりました。

このイベントで得られたこと

・イベントに向けて資金・人員を投入して行った整備作業より、針葉樹林を侵食し始めた大量の竹を駆除できた。
・駆除した竹のうち良質なものが砂防(土砂災害防止のための資材)として使われた。
・日当たりが良くなったことで、前年よりも3週間早く筍が出始めた。
・当団体独自の告知ではアクセスできない方々へも保全活動情報が拡散された。
・多くの方にとって風景として映っている竹林だが、残す竹(筍)と駆除する竹を選定し、毎年欠かすことなく保全整備をしていくことが必要であることを伝える機会を得た。
・筍を掘った後に「筍の下処理の仕方説明」を実施。様々な方法があり、手間や時間をかけずに、手元にあるものを使う方法があることなど含め実践で伝えることができた。
・竹林の筍をふんだんに使ったお弁当を納屋カフェに依頼し、食を通した竹林の自然循環(育てる・採る・いただく)を伝えることができた。

参加者の声

  • タケノコの取り方や山の自然について、とても分かりやすく話してくれて、とても楽しかったです。(50代)
  • 多世代で保全・食・交流・多目的がありいい機会でした。(60代)
  • たけのこを掘り、食べることで自然を守ることにつながると分かり、たくさんたべようと思いました。(20代)
  • 環境問題が身近なことで少しでもお手伝い出来ることがあると思いました。(60代)
  • なかなか外でのびのびと遊ばせられないので、とても良い思い出になりました。自然にふれて気持ち良かったです。竹の知識も増えました。(40代)

イベント実施結果

参加者数
32人(スタッフ含む)
アンケート回答数
20
参加者満足度
80%
実施してよかった点
・過去8年間、ボランティアによる整備を続けてきたが、竹の勢いに押されて困っていた。今回の助成で竹林整備団体や竹材店との連携が生まれ、専門業者による整備が行われたことで針葉樹林にまで伸びていた竹を駆除することができた。
・森を守るために駆除した竹が、別の場所では災害から守るための資材として使われたことの意味は大きい。
実施して苦労した点
・駆除竹の処理。砂防資材となったのは一部の竹で、今も残材が大量に積まれている。これらの処理が駆除作業以上に負担が大きい。これから時間と費用をかけて処理をすることになるため、継続して助成いただけると大変ありがたい。
・筍シーズンが終わると、採りきれなかった筍が一気に成長するため、残材処理と同時進行での新竹駆除が必要。
・この地域ばかりでなく、国中の竹林所有者も、竹が侵食している山林所有者も見て見ぬふり。筍が高値の期間だけ筍を掘りに来てその後は放置を長年続けている。竹林・山林ともに活用しながら整備する事業モデルが必要だと痛感する。
特に寄付が活きたと感じた点
・竹駆除業者への外部委託費。
・当団体で駆除・残材処理した際の必要経費(燃料費、道具購入費)が賄えた。
・昼食代を補助できたことで、子育て世代や就職困難者などにも参加してもらえた。
・広報宣伝費。