SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

家族向け・大人向けプログラム「この木なんの木クイズ&樹木札づくりと里山観察ツアー」

2022年05月15日(日)実施
  • その他植物
  • 昆虫・その他
  • 森林
  • 種子植物・シダ
  • 里山

レポート

SAVEJAPANプロジェクト第3弾は、NPO環~WAが整備している里山キャンプ場「しもはじ埴輪キャンプ場」をフィールドに家族向け、大人向けを同時開催。
今回のイベントの実施団体として身近な自然を親子で楽しむ活動をする「森っこ」、森林インストラクター阿萬さんにご協力いただきました。

当日は子どもたちは広々とした大自然の中を自由に遊びまわり、親子や家族で来られた皆さん同士で子どもたちを見守る様子を見ることができました。

また、当日参加された皆さん同士の多世代交流の場として、クイズや里山観察を通して、自然を楽しむこと、継続的な保全活動について学ぶ機会となり、自然の魅力を再発見することができました。

森っこさん「また里山の自然に包まれ、みんなであたたかく過ごす事ができました。多様性の大切さを心と身体で感じられた一日になっていたら嬉しく思います」
森林インストラクター阿萬さん「環境問題に関心のある方々の学びの場としての利用、活用を手掛けておられるNPO環~WAの活動を多くの参加者に認知して頂く良い機会になったのではないでしょうか
ご協力いただいた皆さんからも感想をいただきました。

当日のスケジュール

【家族向けプログラム】

9:50   集合
10:00  開会
10:10  森林浴・ウォーミングアップ
10:20  歌・親子ふれあい遊び
10:30  この木なんの木クイズ
11:15  樹木札づくり&里山観察ツアー(グループごと入れ替え)
12:20  絵本読み聞かせ
12:30  閉会

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【大人向けプログラム】
9:50    集合
10:00   開会
10:10   里山観察ツアー
11:20   閉会

解散後、ピクニックランチタイム@しもはじ埴輪キャンプサイト
 (希望者のみ、しもはじ埴輪キャンプ場の林間サイトでお弁当)
※ 各自の予定に合わせて解散。
※ 新型コロナウイルス感染予防のため、参加者同士距離を取りながら昼食。お弁当持参可。

実施内容

第3弾は「この木なんの木クイズ&樹木札づくりと里山観察ツアー」。
家族向け、大人向けのプログラムの同時開催!
前日まで雨が降っていたり天候が怪しい日が続きましたが、
イベント当日は、晴れ間はないものの、過ごしやすい天気での開催となりました。

今回の開催場所「しもはじ埴輪キャンプ場」は、NPO環~WAが運営する里山をフィールドとした会員制のキャンプ場です。約2ヘクタール(20,000平米、東京ドームのおよそ半分!?)の広々とした場所。

キャンプ場の山桜サイトと呼ばれる広々とした場所で開会式を開催しました。

NPO環~WAの代表・大和さんからは、しもはじ埴輪キャンプ場について、
注意事項についてご案内をいただき、二手に分かれてプログラム開始!

 
【家族向けプログラム】
プログラム前にウオーミングアップ!!!

 子どもたち、みんなで声を出したり、オリジナルソングに合わせて体を動かします。

次は・・・色さがしゲーム
黄色や赤色などなど、子どもたちが周りを見渡しながら探します!

赤色のお花や木の実がたくさん集まりました♪

プログラム「この木なんの木クイズ」スタート!
ウオーミングアップが終わって、さっそくプログラム開始です。

キャンプサイトにちりばめられた木についている番号となんの木クイズに挑戦!

 子どもたちは元気に走り回ったり、パパママさんたちも自然を満喫している様子。
「みんなできたかな?」森っこの皆さんも参加された方にお声がけしたり、
皆さんと一緒に子どもたちを見守ります。

木の実も入っているのでみんなで、葉っぱや木をさわりながら、よーく観察して進めます。


クイズをがんばったみんなには「シールもらった!」と子どもたちも大満足です!


後半のプログラム「樹木札づくり」へ
森っこの皆さんで参加者に説明していきます。

みんなで協力しながら、樹木札を作っていきます。
裏面にはお気に入りの絵をかいたりと楽しんでいる様子でした。

完成した手作りの樹木札をくくります。

「またここに来たら残っているかな?」「また来ようね!」と参加された皆さん。
次回この場所に来る頃には、子どもたちも木もきっと大きく成長していますね♪

 自然の中をたっぷりと満喫することができました!

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【大人向けプログラム】
こちらは森林インストラクター※の阿萬さんをガイドにディープな里山観察ツアーへ。
※森林を利用する一般の人に対して、森林や林業に関する知識を伝えるとともに、森林を案内、野外活動の指導を行うスペシャリストです。

足を止めながら、様々な木や葉の説明をいただきました。

「忘れかけていた環境問題、再度、真剣に考えたり、作ったものの責任として生きているうちは保全が大切ということを再認識しました」と参加者の声も。

大人になって久しぶりに森を歩くと知らなかったこと、改めてたくさんの気づきがあります。自然は偉大、そして奥深さを感じることができますね。

自然が残る場所は、継続的に保護・保全活動をしていくことが大切です。
全3回の活動を通して、整備することの大切さ・大変さを肌で感じることができました。

里山観察ツアーに向かっていたグループが戻り、閉会式を行いました。
それぞれのプログラムに参加した方同士も交流をしている様子も。
多世代の交流の場として、参加された皆さんのたくさんの笑顔があふれるイベントとなりました。



最後には・・・恒例のランチタイムも♪


~本日のお品書き~

・筍ごはん
・サバの南蛮漬け
・ふろふき大根~ゆずみそ添え~
・2種のつくね
・かぶのお漬物
・ミニトマト&ゆでたまご

THE 和食のお弁当でした。


筍がたっぷり入ったごはんもとっても美味しかったです。
大きなレジャーシートを広げて、みんなでお弁当を楽しく食べることができました!
ごちそうさまでした!



食べ終わったら、歌遊びをしたり、パパさんによる紙芝居も!

最後に、森っこオリジナルのごあいさつ!
「それでは さよならどんぐり またきて きのこ パッチン  また森で会いましょう♪」

マイナスイオンをたくさん浴びながら、第3弾のイベントも無事、終了することができました。
参加された皆さん、スタッフとしてサポートしてくださった皆さんお疲れさまでした!

このイベントで得られたこと

・整備して救済した様々な木々に樹木札がつけることができた。
・親子向け森あそびに取組む「森っ子」が親子向けプログラムを依頼、実施森の木々に仕掛けられたヒントを頼って樹種を当てるクイズや保全地の間伐材を利用した札に、参加した親子が木の名前を書いた樹木札を付けるワークショップを行うことができた。実物に触れながら生物の多様性を学ぶ素晴らしい機会となった。
森林インストラクターによる大人向けプログラム里山自然体験ツアーでは保全地周辺に生息する多種多様な植物、人間にとって危険な植物、見た目には美しくも森を破壊する植物などを知ることができた。
里山などの自然の中で癒されたいと思う人たちが一定程度はいるという事は分かった。
この様なイベントを通じてその様な気運が盛り上がる事を期待している。

参加者の声

  • 木のクイズは子どもも楽しんでいましたが、大人も知らないことが多くとても楽しく過ごさせていただきました。(30代)
  • 木札がかわいくできて、自然の素材で素敵だと思いました。子どもが自然の中で走りまわって楽しかったです。ほかの参加者の方のお兄さんやお姉さんが遊んでくれて子どももうれしかったと思います。お弁当がとても美味しかったです。(40代)
  • 大人の植物観察ツアーすごく楽しかったです。森林インストラクターさんありがとうございます。(40代)
  • 自然の中で伸び伸びとゆったりと活動できたことでとてもリフレッシュしました。子どもが親しみやすい内容で、考えたり、探したり、作ったりとさまざまな体験ができ、とても良かったです。(30代)
  • 里山観察ツアーに参加しました。インストラクターの方の説明がとてもためになりました。里山の自然についての知識が増えて、環境に対する意識を高めることができました。(50代)

イベント実施結果

参加者数
49人(中学生以上28人、小学生以下21人)
アンケート回答数
38人(中学生以上24人、小学生以下14人)
参加者満足度
96%
実施してよかった点
・樹木当てクイズは、木の実などの実物をヒントに使うなど、五感を刺激するクイズに子どもたちの好奇心が引き出されている様子が見て取れた。
・札に使われたヒノキ、結わいたひも素材のシュロ(棕櫚)が目の前の森に生息していた。森の循環ベースの体験型SDGs学習ができた。
・かつては里山などの保全の担い手であったが今はそれができない、
あるいはやらない地主に代わって、キャンプ場やカフェなどのレジャーや、環境問題に関心のある方々の学びの場としての利用、多くの参加者に認知して頂く良い機会になったのではないか。
実施して苦労した点
・事前準備、当日朝の準備も含め、森っこの皆さん、森林インストラクターの阿萬さまにご尽力いただいき開催することができた。

特に寄付が活きたと感じた点
・講師を外部に依頼できたことで、いつものフィールドに違った視点が入り、想像を超える素晴らしいイベントとなった。
・イベント実施をきっかけに保全エリアを広げることができた。整備機材購入費、整備に要する燃料費を賄うことができた。広域の整備で機材の破損や劣化もあり、修繕費用にも充てることができた。
・幼児と一緒に食べられるアレルギー対応のお弁当を、森っ子からの助言を受けつつ、食の地産地消に取組む納屋カフェのお弁当を依頼することができた
・お弁当の半額補助することができ、多くの方に里山の季節の恵みを知っていただくことができた。
主催・共催

NPO環~WA

認定特定非営利活動法人 茨城NPOセンター・コモンズ

実施団体
森っこ~親子で楽しむ優しいひととき~
森林インストラクター阿萬三司
協力・後援等

NPO環~WA

認定特定非営利活動法人 茨城NPOセンター・コモンズ

森っこ~親子で楽しむ優しいひととき~

森林インストラクター阿萬三司

協賛
損害保険ジャパン株式会社