SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

カスミサンショウウオ保全プロジェクトin令和の都太宰府

2023年03月31日(金)実施
  • 両生類

レポート

今期、「カスミサンショウウオ」の保全に力を入れています。
日本のレッドデータで絶滅危惧2類、福岡県で絶滅危惧2類、種の保存法で特定第2種国内希少野生動植物種に指定されています。
福岡でも人による開発の影響および里地里山の減少で急速に生息場所が失われています。
そのようなカスミサンショウウオの保全を次の世代に繋ぐ意味も込めて地元の若者たちを中心に進めています。

当日のスケジュール

2022年11月6日
産卵に備えて、生息地の整備

2023年1月~3月
定期的にメンバーが巡回し、状況を確認

2023年3月31日
マリンワールド海の中道の協力を得て、カスミサンショウウオの保全に関する研修

実施内容

2022年11月6日
産卵に備えて、生息地の整備を行いました。
ここはかつて田んぼでした。田んぼが機能している時は脇の側溝がカスミサンショウウオの快適な産卵地でしたが、放棄耕作地となり、植物の遷移が進み水辺環境が失われつつあります。
2月から始まる産卵に備え雨水が溜まるように穴を掘りました。





2023年1月~3月
定期的にメンバーが巡回し、状況を確認しました。
無事に産卵も確認できましたが、水の溜まりが悪い状況が続き、途中、防水シートを側溝に敷いて水を溜めるなど試行錯誤しながら見守りました。





2023年3月31日

マリンワールド海の中道の協力を得て、カスミサンショウウオの保全に関する研修を行いました。マリンワールドの中村館長にマリンワールドが行っているカスミサンショウウオの保全プロジェクトの説明を保全地を見ながら説明いただきました。










参加者の声

  • (保全作業) カスミサンショウウオが卵を産みに来てくれるとうれしい。/実際に保全整備に関わることができて学びになった。/筑紫平野南限の個体群になるので、ぜひ保全していきたい。
  • (研修) 実際に先駆的な保全の取り組みを行っている施設の話を聞くことができて大変良かった。/将来、いきものや環境を保全するための仕事に就きたいと思っていたが、いろいろお話を聞いてより具体的な進みたい道が見つかった。/今回の経験が先の自分の人生に必ず役に立つと思いました。ありがとうございました。/カスミサンショウウオを保全していく必要性をより強く感じました。

イベント実施結果

参加者数
カスミサンショウウオ保全プロジェクト登録メンバー;28名
アンケート回答数
生息地整備活動 17名 マリンワールド海の中道研修 8名
参加者満足度
100%
実施してよかった点
マリンワールド海の中道の館長直々にお話を伺うことができた。
将来いきものや環境の保全に関わる学びを深めていきたい高校生を中心に参加してもらったが、若いパワー、明るい未来を感じることができた。
特に寄付が活きたと感じた点
保全地の資材購入やマリンワールドへの遠征費
主催・共催
主催:一般社団法人まほろば自然学校
協力・後援等
協力:マリンワールド海の中道

協賛
損害保険ジャパン株式会社