里山を散策して地域防災について考える
2024年07月14日(日)実施
レポート
JR小松駅から20分程のところにある小松市上麦口町。
今年で2年目を迎えたこの場所での取組み。地域の里山に蝶が舞う里山をめざし蝶の食草の植え付け、さらに茗荷の植え付けを行い、地域の方が里山に入るきっかけづくりを行い、生態系を守る取り組み。
今回のイベントは「里山を散策して地域防災ついて考える」
この地域は令和4年8月豪雨によって水害に見舞われました。
あれから約2年が経過しました。
もしもの時の為に、この機会に考えました。
当日のスケジュール
★当日タイムスケジュール★
08:00 受付開始
08:30 開始 挨拶
フィールドワーク
12:00 ワーク終了・アンケート
昼食時にお弁当食べながら交流タイム
実施内容
今回のイベント
講師として金沢大学の青木先生にお話をおねがいしました。
青木先生は小松市のハザードマップの作製にも携わっておられる防災の専門家です。
この日は、まず座学でどのようなところを見てフィールドワークを行うのかをポイントを共有し、上麦口町公民館から里山で移動しました。
防災の観点のフィールドワーク前に
以前のイベントで植えた蝶の食草の観察を行いました。
昨年に植えたカンアオイとウマノスズクサ、今年の1回目のイベントで植えたフジバカマでしたが、それぞれ元気に育っており、蝶々が舞う姿を早く見たいものです。
この場所の雑草取りも行いまして、その後里山を移動し見晴らしのいいところから町内を見渡していきます。
里山から町内を見渡せる場所、ちょうど県が設置した砂防ダムもあります。
対面の山も先生の話を聞くと多少の変化がある部分は昔崩れたなごりであるという話でした。
里山から、国道へ降りていき2年前の水害当時の様子をお話しながら
実際に水害にあった場合にはどう行動するべきかを実際に考えながらフィールドワークを行いました。
この川が、水害当日は橋の上の所まで冠水し徒歩や車での通行ができなかったとの事
実際にどのように動くべきだったのか?と現場でないと感じない意見を伺いました。
フィールドワークをした後に全体でワークショップを行いました。
里山上から見たこと、実際にフィールドワークをした中で、どのように感じ
今後の自身の生活の中でどのように役立てるか?
この地域に住んでいたと仮定した場合でも、自分事としても非常に役立つ
イベントとなりました。
このイベントで得られたこと
・参加者に里山に足を踏み入れてもらい、自然が身近な存在であることを思い出してもらえました。
・里山を上から現地から見ることで、実際に災害が起きた場合を想定してまち歩きを行い、どう行動すべきか?を知り学ぶことができた。
・自分の住んでいる町でも災害が起きた場合にどのように行動するできか考えるきっかけとなった。
参加者の声
- 災害時の対応についていろいろな視点から勉強することができて、良い体験をすることができました(60代)
- みなさん積極的で楽しく参加することができました(60代)
- 小松全体の特徴がわかった(60代)
- 対策が大事だと改めて感じた。地域つながりも大事!(無回答)
- 野々市市では避難所に移動した印に黄色いタオルを玄関先にさげる事目からうろこでした(無回答)
イベント実施結果
- 参加者数
- 17
- アンケート回答数
- 16
- 参加者満足度
- 63%
- 実施してよかった点
- 一昨年の水害、今年正月の能登半島地震と大きな自然災害があり、里山の身近な自然に対しても徐々に驚異の部分も感じるような出来事が続いています。
実際の体験談や、今後の考え方や行動変容を期待できる実践的な取り組みになったと考えています。 - 実施して苦労した点
- 防災という切り口でのイベント開催が初体験でこれで良いのか?と特に地域の方と相談しながら進めましたが、青木先生のアドバイスなどで良い形にできたと思います。
- 特に寄付が活きたと感じた点
- SNSによる有料広告を活用でき、これまで上麦口町を知らなかった方にもこの取り組みを通じ情報を届けることができ、参加してもらえました。
メディア掲載
2024.7.15北國新聞「地区を散策防災を考える」
- 主催・共催
- 主催:茗荷の里ままくち
共催:NPO法人こまつNPOセンター - 協力・後援等
- 協力:小松市上麦口町
協力:(一財)こまつ里山SDGs倶楽部
協力:認定NPO法人日本NPOセンター - 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社