SAVE JAPAN プロジェクト 2023-2024

レポート

希少種を見つけよう!遠山自然公園観察会「5月12日開催」

2024年05月12日(日)実施
  • その他植物
  • 湿原
  • 種子植物・シダ
  • 里山

レポート

遠山自然公園は高知県内に3か所しかない湿原のひとつであり、ミズトンボやモウセンゴケなど、多種多様な湿原性植物が自生しているとても珍しい場所です。高知県では遠山でしか確認されていない高知県の絶滅危惧ⅠA類に指定されているハシナガヤマサギソウやヤナギアザミなど、絶滅危惧種21種を含む473種の植物が自生しています。今回の観察会では、ハシナガヤマサギソウの開花を観察することができました。このような希少種やその周辺環境を守る大切さを参加者それぞれに感じてもらえた観察会となりました。

当日のスケジュール

9:50   受付
10:00 開会
10:10 遠山自然公園やそこに自生している植物のお話
10:20 観察会
11:20 セイタカアワダチソウ(外来生物)の草引き、淡竹取り
11:40 閉会&アンケート
11:50 解散

実施内容

*損害保険ジャパン株式会社 高知支店 秋田洋康支店長からの楽しい挨拶


*遠山を守る会から遠山自然公園に自生する植物についての説明



*4グループに分かれて遠山自然公園の観察会





*絶滅危惧ⅠA類に指定されているハシナガヤマサギソウをそっと触ってみました。

*今回の観察会で見ることができた植物たち
◆ハシナガヤマサギソウ

今回の観察会メインの植物。高知県下では唯一遠山だけでしか見つかっていません。
CR(絶滅危惧ⅠA類)。2021(令和3)年に高知県希少野生動植物保護条例指定種に追加されました。絶滅が心配されている原因は、1つは草刈りなど人の手が入らなくなったら草に埋もれて生き残れないということ。もう一つは、園芸採取。つまり盗掘が一番心配されています。ラン科なので、ハシナガヤマサギソウに合うラン菌が土壌になければ盗掘してもすぐに枯れてしまうそうです。


◆イボタノキ
樹皮にイボタロウムシが寄生し、その虫が分泌する白い蝋を「いぼた蝋」、生薬名「虫白蝋(ちゅうはくろう)」と呼び、イボ取りや止血・強壮薬に用いるらしい。家具の艶出しや戸のすべりにも利用するらしいということです。


◆エビネ
ランです。遠山自然公園には、高速道路の予定地から引っ越してきた植栽と自生と混生しています。

◆ゴンズイ

秋に赤くなった実が割れて中から黒い種子が見えると赤と黒のコントラストがきれいです。


◆サルトリイバラ
サンキライとも言います。シバ餅の葉っぱに使います。今は黄緑の実ですが、秋になると赤く色づき、リースにするとおしゃれです。


◆ジャケツイバラ
じゃけつとは(蛇)を結ぶ(けつ)、蛇でさえからまれたら抜け出せないほどのトゲを持つからついた名前だとか。別の観察会でトゲに絡まってしまいなかなか抜け出せなかった参加者がいたようです。


◆チチコグサ
春の七草のハハコグサに対するチチコグサ。ハハコグサの方がふくよかで優しい感じ。チチコグサは細身で地味な花。



*参加者が分かるように「咲いています」「実っています」の看板を取り付けられていて分かりやすかったです。


*セイタカアワダチソウ(外来生物種)の草引き


*淡竹が大量に収穫できたのでお土産になりました。今晩のおかずになったでしょうか。


*大雨予報でしたが、ほぼ傘をつかうこともなく(奇跡!)観察会を実施することができました。また遠山に遊びにきてください。



このイベントで得られたこと

・希少種を守るには周辺環境に人の手をかけることが必要だと理解したこと

・環境問題や環境保全活動に関心がない参加者全員が関心を持ってくれたこと

参加者の声

  • 地域の方の努力によって自然が保たれ、希少種がまもられていることを実感できました。天候が残念でしたが、楽しかったです。また花が咲く時期に来たいと思います。(40代)
  • 普段ゆっくり見ることがなかったので、子どもと一緒にいろいろな植物を観察できてよかったです。子どもがこんなに興味をもって参加するとは思わなかったので、発見でした。(30代)
  • 外来種や環境整備など大変だなと感じました。とても貴重な体験となりました。自然にふれられる内容もとても良かったです。(40代)
  • 植物のいろいろなことを調べることができたり、タケノコを6本も取れたりできて良かったです。(小学5年生)
  • 植物の名前に「イヌ」がつくのは「~のようだけれど、~でない」と意味だということが分かった。(小学6年生)

イベント実施結果

参加者数
21名(大人12名、子ども9名)
アンケート回答数
21名
参加者満足度
83%
実施してよかった点

団体の中心的な存在であった代表を亡くし、新体制で臨んだ観察会でした。今回は外部講師を招かず、団体メンバーでのガイドで実施するため、ガイド資料の作成や植物名に「咲いています」「実っています」などのカード貼り付けなど準備することで、団体のスキルアップにつながったのではないかと思います。

実施して苦労した点
参加申込はほぼ定員でしたが、当日大雨の予報が出たということもあり、直前にキャンセルされる方が6組18名でました。実際のところ、大雨にはならず、ほぼ傘を使わなくてもよい程度の小雨で無事に観察会を開催することができました。屋外のイベントではどうしても天候に影響されます。
特に寄付が活きたと感じた点

・観察会に必要な備品を取りそろえることができたこと。

・遠山自然公園や遠山を守る会をちらしを通して周知できたこと。

主催・共催

遠山を守る会

認定NPO法人NPO高知市民会議

協力・後援等

◆協力
認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター

 

◆後援
高知市教育委員会

四万十町教育委員会

四万十町観光協会

協賛
損害保険ジャパン株式会社