SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

猪の瀬戸湿原 野焼きのための輪地切り体験

2015年09月13日(日)実施
  • その他植物
  • 湿原
  • 種子植物・シダ

レポート

猪の瀬戸湿原は、別府市から湯布院に抜ける九州横断道路の途中、奥別府にある阿蘇くじゅう国立公園内の湿原です。
現在ここの湿原は、乾燥化や森林化が進んでいますが、大分県内3,000種類ある植物のうち約1,000種もの植物が生息していると言われるほど貴重な湿原です。
 今回は、その湿原を葦などの植物が浸食したり、希少種の種を継ぐために冬に野焼きをしますが、その下準備というべき緩衝帯をつくる”輪地切り”の体験で、かなりの重労働となりました。
参加者は少なかったけれども、実施団体の草刈り部隊と協働して意義ある作業を行いました。
参加者の一人が、ものすごく湿原に関心をよせてくださって、プロジェクト以外の輪地切りにも参加したいということで、実施団体への協力者が増えるいい機会となりました。

当日のスケジュール

9:30 受付開始
10:00 体験開会、主催者挨拶、SAVEJAPANプロジェクト説明
10:10 作業体験開始
11:10 休憩
10:15 体験再開
11:50 ふりかえり、アンケート記入、意見交換
12:05 全体記念撮影、解散

実施内容




開会の様子。湿原の説明など




湿原にはいります。今回は手前のエリアを切り出します。




道具類もそろえることができました。




輪地切り作業の様子。実施団体の皆さんは作業効率がすごく良いです。




シュレーゲルアオガエルもでてきて様子をうかがっています。




かなり成果がでました。うれしいですね。




みなさま、たいへんお疲れ様でした。冬まで頑張ってください。

このイベントで得られたこと

まったく普段ではできない体験ができたこと。それが環境保全につながる貴重な作業であるから参加者もつらい作業でしたが楽しく体験出来たこと。
参加者の一人が実施団体の活動に興味を持ってくださって、今後も手伝いたいということにもつながったこと。

参加者の声

  • 野焼きの下準備の大変さがあって希少種植物も生き続けられる (男性/40代)
  • 湿原に咲く季節の花を観たくなった (女性/50代)

イベント実施結果

参加者数
4名 (大人4名、子ども0名)
アンケート回答数
4名(大人4名)
参加者満足度
75%
実施してよかった点
実施団体(NPO法人猪の瀬戸湿原保全の会)とプログラムをすすめていくにつれ、連携がよくなったこと。
参加者に湿原の保全の大変さを知っていただけたこと。
人の手がある程度介在しないと、希少種の生物の保全もできないということも知っていただけた。
実施して苦労した点
行楽シーズンも始まり、参加者数が伸びなかった。
作業の部分が多かったため、子どもの参加ができにくかった。
特に寄付が活きたと感じた点
草刈り機の部品調達ができたこと。
簡易トイレの設置ができたこと。