田んぼを通して稲作文化と生物多様性の関わりを学び、理解する次世代の子どもたちを育成する。
活動内容
仙台市域の子供たちを9年間無施肥・無農薬の『ふゆみずたんぼ』を行っている田んぼに招き、次の体験を行います。
①無施肥・無農薬の『代掻き』を馬と人間が使って行う体験を同時に行い、その後、手作業で田植え(有機栽培の1本植え)を行います。それと並行して田んぼの生きもの調査を行い、田植え文化が生物多様性に及ぼす影響について実感する機会を提供します。
②手刈りで稲を刈る体験を行います。さらに伝統的な稲を干す手法である『穂仁王(このあたりでは【ほんにょ】と呼ぶ;藁を束ねて重ねたその姿が仁王に似ていることからつけられた名前)』を組む体験を行い、イナゴやカマキリなどの昆虫がこれらを利用して繁殖していることを知り、農村文化と生物多様性の関係を深く理解します。
③自分自身で刈ったお米を食べ、地元のお米を消費するきっかけをつくる。
一言アピール
『農業と生物の多様性』は、農村・農業の文化を守る上で切り離せない課題です。
農業体験をただの作業体験に終わらせることなく、文化の多様性が生物多様性に及ぼす影響について、子どもたちが深く考える機会を提供します。
大崎市田尻にある、9年間無施肥・無農薬の『ふゆみずたんぼ』で、今回子どもたちには手作業の田植え・稲刈り体験、田んぼの生き物調査に参加してもらいます!
活動時期
1回目 2017年6月頃(馬を使った代掻きと、手植えの田植えを並行して実践する)
2回目 2017年10月頃(『鎌を使っての稲刈り』と『穂仁王を組む』実践を行う)
実施団体プロフィール
特定非営利活動法人 田んぼ
「生物多様性を活かした持続可能な農業」と「田んぼの生きもの調査」手法の開発と支援を目的として2005年に設立した。1991年から田んぼの生きもの調査をはじめとして、田んぼの生物のモニタリングを任意団体として行ってきた。田んぼの生物多様性向上技術の分野では、通算25年以上の実績がある。
認定特定非営利活動法人 杜の伝言板ゆるる
豊かで住みよい地域づくり実現のため、地域の担い手である市民活動団体(NPO)やボランティア団体が活動しやすい場づくりと、地域住民が市民活動やボランティアに関心を持ち、参加しやすい環境づくりを進めるため、月刊誌やインターネット、講座などを通して、様々な情報発信をしています。また、宮城県から指定管理を受け、NPO支援施設の管理・運営も行い、多方面から市民活動団体をサポートしています。