子ども・親子講座 セミの羽化鑑賞会
レポート
天気に恵まれ、参加者・スタッフ約50名で、イベントを実施することが出来ました。イベント冒頭の日が沈むまでは、セミの抜け殻や幼虫探し、ビオトープの池の様子の観察などをしてセミの羽化を待ちました。暗くなり、セミの羽化が始まると、みんなでセミの幼虫が木に登り羽化するまでの過程を観察しました。その他、カエルの声に耳を澄ませてカエルの居場所を探したり、昼間は姿をひそめていたカミキリムシなどの虫を見つけたりなど、昼と夜のビオトープの違いを体験しながら、「センス・オブ・ワンダー」を養いました。
当日のスケジュール
19:00 受付
19:15 オープニング
・開会あいさつ
・SAVE JAPAN プロジェクトについて
・スタッフ紹介
青森中央短期大学附属第一幼稚園・こども環境管理士
青森中央短期大学 ボランティア学生
・ビオトープの説明と注意事項の説明
・記念撮影
・セミの羽化鑑賞会
20:45 クロージング
・アンケート記入・回収
21:00 観察会終了
実施内容
オープニングでは、SAVE JAPANプロジェクトについての説明とスタッフ紹介、セミの羽化を鑑賞する際の注意事項の説明があり、全員で記念撮影を行いました。
日が沈むまで、懐中電灯で照らしながら池や小川の生きものを観察したり、セミの幼虫を探すなどしてセミの羽化を待ちました。
日が沈むと、徐々に羽化に向けて地面から幼虫が這い出てきて、木に登りはじめました。参加者の皆さんは、その様子を固唾を吞んで見守りました。
今年は例年よりもセミの鳴き声が聞こえず、鑑賞できるか心配していましたが、イベント中に3匹のセミが羽化をはじめ、観察することができました。
イベント終盤になると、すっかり夜になり、日中は姿を隠していたミヤマカミキリなどの昆虫を観察することができました。その他、カエルの鳴き声をヒントに居場所を探し、捕まえることに夢中になっているチームも見られました。
夜のビオトープで、「センス・オブ・ワンダー」を養っていました。
このイベントで得られたこと
・夕暮れから夜にかけてイベントを実施したことにより、ビオトープの生きものの生態を各時間帯で観察できる機会となった。
・ボランティアの短大生にとっては、幼児と共にセミの羽化に立ち会ったことで、幼児の感想などの声に耳を傾け、自然を使った幼児教育を行う上で必要な感性を育む機会となった。
・青森では身近なセミであるが、その羽化の様子をイベントの題材に取り上げたことにより、子どもだけでなく保護者に対しても身近な自然を気に掛ける機会を提供することができた。
参加者の声
- セミの羽化をこんなにゆっくり観察する機会はなかった。とても神秘的。(50代女性)
- 普段虫は見ているが夜の観察会は初めてで新鮮でした。(40代女性)
- セミの羽化をじーっと見ていてだんだんぬいでいってすごかったです。せみのぬけがらを7こ見つけました。(小学3年生)
- 抜けがら集めとセミがでてきてすごかった。(ようちえん・ほいくえん)
- カミキリムシを間近で見たことがたのしかった。(ようちえん・ほいくえん)
イベント実施結果
- 参加者数
- 42名(大人21名、子ども21名)(他に青森中央短期大学学生スタッフ3名)
- アンケート回答数
- 38通
- 参加者満足度
- 100%
- 実施してよかった点
・参加者の親子と、セミという身近な生きものの羽化する神秘的な姿を共有することができ、身近な自然でも十分な教材となり得ることを発信することが出来た。
・本学園のビオトープを広く一般の方に知っていただくことができた。
・ボランティアとして参加してくれた短大の学生が、実習の場以外で、幼児とふれあい、自然を使った保育の実践を学ぶ場とすることが出来た。- 実施して苦労した点
・幼児含む対象者のイベントのため、イベントの時間を19時からに設定したが、セミが羽化する時間には早く、前半間延びしてしまった。
・当初計画よりも学生ボランティアの参加者数が少なく、学生サークルを巻き込んでのイベントの難しさを感じた。- 特に寄付が活きたと感じた点
・SAVE JAPANプロジェクトの活動として実施したことにより、普段の公開講座の参加者層とは異なる方々にも参加していただけた。
・講座に備えたビオトープの整備・営繕費用に使用することができ、安全な講座運営が出来た。
- 主催・共催
- 青森中央短期大学 ビオトーププロジェクト
認定特定非営利活動法人 あおもりNPOサポートセンター - 協力・後援等
- 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
- 協賛
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社