体験活動をもとに、各主体向け〈伝える→知る→学ぶ〉の訴求を通じた行動変容へ
活動内容
これまで継続してきた「太宰府市民の森」の保全活動に、市民の森内にある「ため池」を活動対象・範囲として加えます。
対象となる「ため池」には、2020年10月にコウノトリ(環境省:絶滅危惧種1A類)が飛来し、数日間の滞在中、ため池に生息するドジョウ(環境省:絶滅危惧Ⅱ類)を啄む姿が確認されました。
従来の太宰府市民の森での保全活動によって、ため池とつながる湿地ビオトープではドジョウの生息個体数の増加が確認されています。
そこで、「ため池」と「湿地ビオトープ」の、連続した、豊かな水辺環境の保全と整備を行い、継続してコウノトリが飛来し、越冬地、さらには繁殖地としても利用できるような環境づくりを目指します。
また、小学校、保育園、幼稚園などを対象に、各機関のニーズに基づき、こちらが伝えたいプログラムをカスタマイズして実施します。
更に情報発信として、SNS・啓発情報紙・プログラム集を作成し、身近な自然環境にくらす野生生物について「伝える」機会の強化を目指します。
これにより、生き物に興味がある人だけでなく、生き物に興味が無い人にも「知る」機会やより深い「学び」を提供することを目的としています。
これらを通じ、教育・保育に関わる先生たちの意識改革を通じ、日常的に現場で「行動」を「促す」きっかけとなることも期待できると考えています。
【活動の様子はこちらからご紹介しています】
実施団体プロフィール
一般社団法人 まほろば自然学校
子どもたちをはじめ、多くの方々に生物多様性の重要性、価値を理解してもらい、さらには自然環境保全や環境問題などに取り組むことのできる人材を育成することを目標としています。生き物や自然環境をテーマとした環境教育プログラムの企画・実施、生き物や自然環境に関するデータの蓄積に努め、自然環境や生物多様性の保全、希少生物の保護に役立てるための生物調査、ビオトープ計画や希少種を含む野生生物の生息環境の保全や復元を計画・実施し、生物多様性の維持・向上を目指す環境設計・保全活動を主な事業としています。
特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター
2002年設立。⺠間の中間支援組織として、[草の根から、社会を描く。]を合言葉に、NPO等の組織マネジメント支援の他、企業・行政・公⺠館・社会福祉協議会・児童館等の多様な担い手間のコーディネーションや伴走支援等、多角的なアプローチでの地域づくり・社会づくりの黑子役に努めています。防災や災害発生時の後方支援にも取り組んでおり、2021年からは「災害支援ふくおか広域ネットワーク(Fネット)」の幹事兼事務局を担当しています。