SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

生き物いっぱい!棚田復活大作戦!生き物(第二回活動)

2023年02月05日(日)実施
  • その他植物
  • 両生類
  • 昆虫・その他
  • 高原

レポート

生き物いっぱい!棚田復活大作戦!の2回目の活動を行いました。天候に恵まれて、活動も順調に行きました。
耕作放棄地の土壌を掘り起こして、出てきました石や根っこなどを取り除く作業を子ども、保護者、スタッフ全員参加で行いました。地味な作業でしたが、子どもたちは熱心に取り組んでくれました。その後は、水が張っている水田に移動して、生き物探しを行いました。作業の後は、棚田で収穫されましたトウモロコシでポップコーンを作って、みんなで食べました。子どもたち同士で協力したり、生き物探しでは、掘り起こした耕作放棄地でもカエルも見つけて、みんなで観察することが出来ました。今後の動画の楽しみとなる定点カメラの設置場所を子どもたちで相談して設置しました。


地元の高校生のみなさんのご協力を得て動画を作成しました!

当日のスケジュール

  9:00 集合・集合写真撮影
  9:10 棚田内の現場に移動
  9:30 棚田の再生手順の説明と本日の作業の説明
  9:45 田んぼの石や根っこ取り、生き物探し
11:30 自動撮影カメラ(定点カメラ)の確認と設置場所の検討(子どもたちで)
13:00 水を張っている田んぼでの生き物探し
13:45 ポップコーンづくりと畑で農作物を育てていることの説明
14:30 振り返り問題とアンケート記入

実施内容


午前9時に集合。好天に恵まれ、活動の絶好のお天気でした。スタッフの自己紹介の後、集合写真を撮影。その後、棚田内の現場に移動しました。


今回の棚田での整備の目的と作業手順を子どもたちに説明しながら、棚田ビュースポットから現場に移動しました。
子どもたちは石や根っこを運ぶ一輪車(運搬用)に興味津々、早速一輪車を運転してバランスをとるのに苦戦していました。


参加者全員で、耕作放棄地再生のため、石、根っこ取りを行いました。
子どもたちは石、根っこ取りをしながら、生き物探しもしました。
みなさんが熱心に作業を行ってくれたおかげで、予定よりも早く終わったので、上の場所の石、根っこ取りもしました。
作業中は、雑木をドラム缶で焼いて暖をとりました。


水を入れている田んぼで生き物探しを行いました。
希少生物の二ホンアカガエル、ヤマアカガエルが卵を産みに来ているかもしれないので、全員で探しましたが、見つからなかったです。


自動撮影カメラに映っている生き物を観察した後、1台の定点カメラの設置場所を子どもたちだけで検討し、この地点での設置を決定しました。


棚田で育て、収穫したトウモロコシを蒸して、ポップコーンを作りました。
子どもたちにも大好評で、大鍋2つに山盛りだったポップコーンは一瞬でなくなりました。
(当初は焼き芋の予定だったのですが、獣害被害で芋の収穫ができず、トウモロコシになりました)

このイベントで得られたこと

今回の第2回目の活動は、子どもたちにとっては、生き物の棲みかを作るための活動であったことは、これからの活動への意識づけとしては、いい取り組みになりました。子どもたちが熱心に石、草をとって運ぶという地味な作業でありましたが、みんなで協力して作業を行うと作業が予定より早く済むことをみんなで確認できました。

定点カメラの設置場所の決定も子どもたちだけで相談して、決定しました。場所も当然ながら、カメラの向きなど細かいところも子どもたちが話し合っていました。投げかかられた課題をみんなで相談して決めていくというプロセスを学んだと思います。

参加者の声

  • 畑での石とり、根っこ抜きは地味ですが、きっちりと作業していくこと、楽しいです。子どもも楽しそうに根っこを抜いています。とってもいい体験になります。(30代/男性)
  • みんなで一斉に作業すると、早く終わりましたね。次の畑に行って石とり、根っこ抜きをしたいと言って、ここに来るととっても積極的になってくれます。嬉しいです。(30代/女性)
  • 今回が初めての参加です。自然の中で、奇麗な風景を見ながらの作業はとっても楽しいです。子どもたちもお姉ちゃんが妹たちを世話しながら3人で石をとっている姿は微笑ましいです。次回も楽しみにしています。(30代/女性)
  • 一輪車を触ったことがないのに、畑で見つけてすぐに駆け寄って一輪車を動かそうとした息子が頼もしく思いました。大人の手助けもあって、一輪車で集積地点まで運ぶのが楽しかったみたいです。
  • 石、草や根っこ取りは、子どもたちにとってどうかなって思っていましたが、熱心に取ってくれました。この畑に水を入れてカエルやアカハライモリのすみかになることを説明してくれたので、生き物のためにと思ったのでしょう。(40代/女性)

イベント実施結果

参加者数
子ども16名 保護者13名 スタッフ9名 合計38名
アンケート回答数
小学生 13名 高校生  1名 合計  14名
参加者満足度
100%
実施してよかった点

耕作放棄地であった畑の石、根っこ、草の撤去作業が中心でしたが、子どもたちは熱心に作業に取り組んでくれました。寒い中での地味な作業でしたが、子どもたちは「楽しい」「面白い」と言いながら石や草を運んでくれました。きれいになった畑が水田になって、生き物の産卵場所、すみかになっていくということが、子どもたちの意識の中に芽生えて、活動のみなもととなったことは第2回を実施して良かったことです。

次回の5月の田植え体験と生き物探しは、今から子どもたちの楽しみになっています。

実施して苦労した点

第二回の活動は、当初1月29日の予定でしたが、雪の影響で棚田への道が凍結していたため、早めに延期(2月5日へ)を各保護者に連絡しました。棚田への道は冬季は凍結の可能性もあり、天気予報を見ながらの日程調整は苦労します。

冬季での生き物探しは、カエルが数匹の発見になりました。寒中での作業で、身体を冷やさないように、雑木をドラム缶で焼却して暖をとりました。冷えた身体を温めるために当初、収穫できたさつま芋で焼き芋の予定でしたが、もぐらなどに被害を受けて、急遽、棚田で収穫しておいたトウモロコシでポップコーンづくりをしました。
冬季での作業の今回の経験はこれからの活動の糧になりました。

特に寄付が活きたと感じた点
今回の寄附金で購入させていただきました一輪車(運搬作業用)が大活躍でした。子どもたちが、一輪車のバランスを保ちながら石や根っこを一生懸命運んでくれました。初めての一輪車、いい体験になりました。
さらに今回購入しました定点カメラは、子どもたちで設置場所を検討して決定しました。これからどのような生き物が映っているか楽しみです。アップしていきます。

メディア掲載

生き物いっぱい!棚田復活大作戦!の2回目の活動ということで、県内のメディアにプレスリリースしましたが、今回は掲載、取材はなしです。
主催・共催
主催 認定NPO法人わかやまNPOセンター
共催 紀美野町自然環境ネットワーク
   NPO法人わかやま環境ネットワーク
   小川地域棚田振興協議会

協力・後援等
協力 認定NPO法人日本NPOセンター
後援 和歌山県・和歌山県教育委員会・紀美野町・紀美野町教育委員会
協賛
損害保険ジャパン株式会社