SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

生き物いっぱい!棚田復活大作戦!

2022年11月27日(日)実施
  • その他植物
  • 両生類
  • 昆虫・その他
  • 高原

レポート

棚田復活大作戦!と銘打ってスタートしましたプログラムです。耕作放棄地から田んぼに再生していく過程を子どもたちと協力して復活させていく現地での活動によって、今回見つけた生き物よりもっと多くの生き物が棲んでいる様子を子どもたちに見てほしいと感じる活動でした。

当日のスケジュール

09:00 :開会式(棚田ヴューポイント)
       参加者の自己紹介など
09:25 :集合写真撮影
09:30 :棚田の現場に出発  現地へ移動しながら棚田の歴史、現状、生態系などの説明
09:50 :棚田の畑での生き物さがし
11:15 :今日の振り返り問題出題と解答
11:30 :アンケート記入後 解散

実施内容


開会式後の集合写真
第一回でしたので、開会式を行いました。
損害保険ジャパン株式会社和歌山支店長の挨拶をはじめ、スタッフ全員の自己紹介、参加の子どもたちの自己紹介も行いました。

現地へ行く前の説明。
棚田の説明も現地に徒歩で行く途中で行いました。棚田に入る時のマナーや注意事項の説明も行いました。


生き物探し中
現地は耕作放棄地で今後、多様な生き物のすみかになるように子どもたちと一緒に整備していきます。現状でどのような生き物が見つかるか、生き物探しを行いました。

「参加者の声」では保護者の方のコメントを掲載していますが、以下は参加した子どもたちから寄せられた、楽しかったことや当日見つけた生き物です。

●カナヘビとオオカマキリにびっくりした(小学1年生)

●虫さがしやあるいたのが楽しかったです(小学1年生)

●大カマキリ、つちいなご、あまがえる、ざくろ、みみず、かなへび、け虫、てんとう虫、かめ虫などを見つけた(小学1年生)

●いきものさがしがたのしかった(小学1年生)

●日本アマガエルのあしがながくびっくりしたことと、おなかがふくらんでるところ(小学2年生)

●山をのぼったこと(小学2年生)

●大カマキリのタマゴが近くに2つあったからびっくりした。シカのウンチがいっぱあった。生き物かんさつが楽しかった(小学4年生)

●オオカマキリの卵をみつけたのがたのしかった(小学6年生)

このイベントで得られたこと

今回は、初回だったので、開会式を行い、参加者の自己紹介を通して、交流をスタートしました。
棚田のこと、棚田にいる多様な生き物を写真で紹介すると、子どもたちの表情が生き生きしていきました。実際に棚田で生き物探しをした時、子どもたちの表情がますます輝いたことをスタッフが見られたことは、棚田でのイベントが子どもたちの記憶に残る1ページになったと思われて、スタッフ一同が得た一番大きなことでした。
次回は、1月29日の非常に寒い時期になりますが、子どもたちや保護者からは「来ます」「楽しみです」と言う声が返ってきてくれて、スタッフの励みにもなりました。

<主催・共催・後援団体からひとこと>
主催(認定NPO法人わかやまNPOセンター):
棚田でも多くの耕作放棄地があって、この放棄地が多様な生き物のすみかに変わっていく過程が楽しみです。今回は現状での生き物
探しをしましたが、意外とたくさんの生き物を子どもたちが探して、子どもたちの生き生きとした表情はかけがえのない宝だと思いました。
共催:
●小川地域棚田振興協議会
しっかり楽しんでもらえて良かったです。大人になって、中田の棚田でこんなことしたなぁと思い出してもらえると嬉しいです。これをきっかけに生き物だけでなく、お米作りにも興味を持ってもらえるようになると嬉しいです。
●紀美野町自然環境ネットワーク
棚田での生き物探しを楽しんでもらえて良かったです。ここから田んぼに再生していく過程で、どれだけ生き物が増えるのか、種類が変わるのかを見てもらい、棚田の大切さを感じてもらえたらと思います。
●NPO法人和歌山環境ネットワーク
自然の中で楽しむ、子どもたちの生き生きとした姿が印象的でした。棚田に住む生き物たちに実際に触れることによって、棚田の必要性や自然の美しさを感じてもらい、環境を大切にする気持ちを育んでほしいです。
生き物探しをする子どもたちのキラキラした表情は撮影側も自然と笑顔になりました。このような体験ができる棚田の自然や、環境のことを考える参加者が増えていくことを願っています
後援(和歌山県・和歌山県教育委員会・紀美野町・紀美野町教育委員会)
棚田での多様な生き物の観察は、子どもたちにとっていい学習機会になると思います。今後も継続して活動してください。

参加者の声

  • 畑で生き物探しの時、子どもたちの目の輝きがすごかった。子どもは、植物にも関心があってびっくりした。(女性/30代)
  • 晩秋の季節なのにカエルやカマキリがいて、驚いた。子どもたちが生き物を見つけるたびに歓声をあげて、みんなで見せ合うという光景はほほえましかった。(女性/40代)
  • 耕作放棄地が水を張った水田になるのが楽しみです。1月の第二回の活動にも是非参加します。(女性・30代)
  • カマキリの卵もたくさんあって、家に持って帰りたいという子どものお願いは、さすがにダメで、畑に戻しました。捕まえた生き物はすべて畑に戻しました。環境、生態系のことの説明もあって、勉強になりました。(女性/30代)
  • 駐車場から、現地の畑までの途中、棚田の説明やそこに生きる動物の説明があってよくわかりました。棚田はあくまでも私有地ということで、マナーなどの注意事項の説明もあって勉強になりました。(40代/女性)

イベント実施結果

参加者数
子ども:10名 保護者、見学者(園児):9名 学生ボランティア:2名 運営スタッフ:8名
アンケート回答数
子どもたちのアンケートの回答数は10件(中学生1名、小学生9名)
参加者満足度
100%
実施してよかった点
棚田(現在耕作放棄地)での生き物探しを実施してよかった点。
・11月下旬でしたが、子どもたちが畑に入って生き物探しを行った時、いろんな生き物が見つかり、子どもたちが歓声をあげていました。
・子どもたちの表情が輝いていてスタッフ一同、開催した喜びを共感しました。
実施して苦労した点
イベントの開催前での苦労ですが、紀美野町中田の棚田へ、初めて来られるご家族が多かったので、山道を迷わず来てもらえるかについて腐心しました。紀美野町自然環境ネットワークの担当者が、実際に車を走らせて、現地までの道順を動画にして、その動画のURLを保護者に送付しました。当日は、誰一人迷わず、到着されました。
特に寄付が活きたと感じた点
ご寄付によるチラシやポスターの作成、配布をした点。
近隣の小中高に配布することで、紀美野町の中田の棚田について周知できたことです。申込には至りませんでしたが、理科の先生から、生物の教材のような取り組みで、生徒たちにも参加を呼び掛けたいという連絡があり、関心を持ってもらえたことが良かったです。

メディア掲載

開催告知記事
11月  2日付 日高新報社
11月12日付 ニュース和歌山
11月19日付 リビング和歌山

主催・共催
主催 認定NPO法人わかやまNPOセンター
共催 紀美野町自然環境ネットワーク
   NPO法人わかやま環境ネットワーク
   小川地域棚田振興協議会
協力・後援等
協力 認定NPO法人日本NPOセンター
後援 和歌山県・和歌山県教育委員会・紀美野町・紀美野町教育委員会
協賛
損害保険ジャパン株式会社