蝶が舞う未来へ!自然に優しい里山をみんなで育もう_第1回
レポート
過去2回、棚田での両生類を中心にした自然観察プログラムでしたが、今回は、棚田周辺の里山での蝶の観察や保護、生育を通して、里山の環境について考えていく端緒となりました。エノキの木を探し、その周辺での越冬している蝶の幼虫探しをおこないました。子どもたちは、周辺の落ち葉をひっくり返して、幼虫、成虫が隠れているのを発見して、その様子に歓声をあげていました。越冬を葉の裏で過ごす蝶の命の営みを子どもたちが手に取って感じることができたことは大きな意義があります。
当日のスケジュール
10:00 開会式 参加者全員で自己紹介 集合写真撮影 現場での注意事項を説明。
10:30 現場へ移動 現場へ移動しながら説明、現場での説明。
11:30 ランチタイム
12:15 棚田のビューポイントに移動
12:45 きみの自然体験館へ移動
13:10 里山づくりの体験 オオムラサキの食草のエノキの植樹
アサギマダラが好きなフジバカマの株分けを体験
13:45 振り返り問題とアンケート記入
14:00 解散
実施内容
このイベントで得られたこと
里山から蝶の生育の環境を考えていくことを体験してもらう第1回目の活動でありましたが、葉の裏に隠れて越冬している蝶の様子を直に見て、手に取って観察できたことは良かったです。
蝶という小さな生命が生きるための里山の環境を守っていくことの大切さを実感できてよかったです。
参加者の声
- 子どもが蝶が好きで図鑑を見ていますが、実際に幼虫探しに参加出来て喜んでいます(30代女性)
- 今まで、棚田での活動に参加してきましたが、里山での活動も楽しみにしています(30代男性)
- きみのちょうちょう研究所の猪狩さんのお話も楽しかったです。幼虫が落ち葉の裏に意外とたくさん見つかって驚きました(40代女性)
- 蝶が好きな花やエノキの植栽、植樹の体験も出来てよかったです。春以降の季節が楽しみです(30代女性)
- 初めて鍬を持ってフジバカマという花の苗の植栽のために頑張っている子どもの姿を見て嬉しかったです。いい体験が出来まして、ありがとうございました(30代女性)
イベント実施結果
- 参加者数
- 保護者:7名
園児 :3名
小学生:6名
中学生:2名
ボランティア大学生 3名
スタッフ:7名
合計 : 28名 - アンケート回答数
- 8名(中学生2名/小学生以下6名)
- 参加者満足度
- 100%
- 実施してよかった点
今回のテーマは、「蝶が舞う未来へ!自然に優しい里山をみんなで育もう」です。1回目は、棚田の現状の説明と周辺の里山についての説明をおこないました。
里山での蝶の越冬中の幼虫探しもおこない、予想以上の幼虫が見つかり、春に向けて幼虫が命を育んでいる様子に子どもたちは感動している姿を見て、今回、活動してよかったです。
子どもたちに蝶が好きなエノキやフジバカマを植栽、植樹してもらって、春以降の観察の楽しみも増えてよかったです。
- 実施して苦労した点
絶滅危惧種の蝶を育てることを目的としていますが、全面的に押し出さず、蝶が舞う里山の環境を考えるという意味にしたあたり表現を如何にするかに苦労しました。
- 特に寄付が活きたと感じた点
和歌山市、海南市、岩出市、紀の川市の小中高にチラシ、ポスターを郵送しました。
セイブジャパンの活動についての問い合わせが、過去2回よりも多くの学校から来ました。
理科の先生が主でしたが、セイブジャパンの自然観察プログラムの広報に活きたと感じています。
- 主催・共催
主催:認定NPO法人わかやまNPOセンター
共催:紀美野町自然環境ネットワーク
きみのちょうちょ研究所
NPO法人わかやま環境ネットワーク
小川地域棚田振興協議会
- 協力・後援等
協力:認定NPO法人日本NPOセンター
後援:和歌山県 和歌山県教育委員会
紀美野町 紀美野町教育委員会
- 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社