[福井]水辺と生き物を守る農家と市民の会 アベサンショウウオを守ろう!人も生きものも元気な里づくり

ハッチョウトンボ応援団!~日本一ちいさなトンボを守れ☆~

■プログラム実施日

2012年9月23日(日) 9:30~12:30

 

 

■当日のおおまかなスケジュール 

 越前市エコビレッジ交流センターに集合。開会式のあと、白山地区の自然と生き物について長谷川先生(環境省希少野生生動植物種存続推進員)からレクチャーをいただきました。

 徒歩約15分ほどの山あいの休耕田に移動し作業開始。茂っていたススキなどは事前に刈り取られ、平坦になった土や泥をスコップやクワで掘り起こします。深〜く掘ればゲンゴロウなどが、深さ20センチほどならハッチョウトンボなどのヤゴが生息する環境が整います。

 草の根が入りこみ湿っている土は思った以上に掘りにくく、重いものです。それでも参加者の皆さんは和気あいあいと掘り進んでいきます。穴を掘ったり、水路を造って他の穴とつなげたり。童心に帰ったのか本当に楽しそうです。驚いて飛び出るトノサマガエルや、のそのそはい出すアカハライモリに歓声もあがります。約1時間の作業ののちには、ほどよいでこぼこの湿地帯になりました。

 来年の春、草丈の低い草がボサボサとまばらに生え、水路や窪みに光る水面をのぞくとヤゴやオタマジャクシが泳ぐ。そして草の先にちょこんととまる指先ほどの小さなハッチョウトンボが見られることでしょう。

 

 

 

 

   
   
生息しやすい環境と、作業の説明   20センチほどの穴ぼこをたくさん作ろう!   小さな体でも一所懸命

 

 

   
 

 あっ!イモリ!子どもたちは発見上手

   観察用のテラスを設置中    休憩がてらに看板作り。色とりどり☆

 

   
 
   
 わっせっ、わっせっ!導水のための水路堀り    作業終了。来春には浅い水たまりと、短い草が生えるトンボたちの楽園に    掘ったどー!気持ちよく大汗をかきました

 

 

■プログラムを実施して
・参加人数 : 39名 (大人34名/子ども5名)

・アンケート回答者 : 29名 (大人27名/子ども2名-小学生のみ)

・平均満足度 : 86.4%


■参加者の感想
・時間が短く、どれだけ役に立ったでしょう。又、来れたらと思います(男性/60代)
・環境保全活動に実際に参加・体感でき満足(男性)
・休耕田にはじめて入りました。イモリやカエルがいて新鮮でした(女性/30代)
・穴を掘るだけでも、希少な生き物を守れるのかと少し驚きました(男性/20代)
・絶滅危惧種の多さに改めて驚いた(男性)
・穴の深さによって、生息するトンボが違うということを知りました(女性/40代)
・ハッチョウトンボの存在を知ることができて良かった(男性)
・トンボが見たかったです(男性)


■プログラムを実施して苦労した点

・地主さんとの交渉
・今後の管理面についての話し合い


■プログラムを実施してよかった点

・希少種について理解していただく時間が取れたこと。
・荒地がきれいになったこと。
・耕作放棄地に人の手が加わり、今まで車が通れない場所になっていたのに、また昔のように車が通れたこと。


■特に、寄付が活きたなーと感じた点

・立派な木道ができ上がったこと。
・乾田化していたが、重機を入れて水の道を付けることができたこと。



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