SAVE JAPAN プロジェクト 2015

北海道 ふらっと南幌

湿原のワイズユースを目指して~幌向原野とほろむい七草を通した自然体験~

活動内容

「幌向(ほろむい)」という地名が付く7種類の湿原の植物をご存知ですか?実は北海道南幌町とその周辺に広がっていた「幌向原野」と呼ばれた湿原に由来しています。その幌向原野の大半は、すでに開拓されて豊かな農地や立派な水路となり、湿原の植物が生息できる場所はたいへん少なくなりました。そうしたなか、南幌町は「幌向原野の面影を残そう」と町有財産として約3千平方メートルの幌向湿原を保存し、さらに4年前にNPO法人ふらっと南幌がその保護地を借り受けました。

わたしたちはこの貴重な財産を「幌向原野の歴史をたどるフットパス」として活用するとともに、残された貴重な植生を記録・保全・再生していく取組みを行います。

この土地は乾燥が進んでササや樹木が成長し、かつて見られた湿生植物の植生は変化しつつあります。こうした変化の記録も大切にしながら、一方では一部の土地でササの刈りとりや水位の調整を試験的に行い、湿原の植生がどのように変化していくのか調査を行います。さらに、オオミズゴケや「ほろむい七草」などの湿生植物の繁殖実験なども予定しています。学びと体験を通して身近な自然を楽しむ機会にしたいと考えています。

※さらに道南地域でのイベント開催を検討中です。こちらは2015年6月頃に詳細が決まる予定です。

一言アピール

幌向(ほろむい)という地名が付けられた植物が7種類もある理由を探っていくと、北海道の歴史の一端が見え始めます。自然環境や郷土の歴史、植物の記録・観察・栽培と、幅広い学びと体験の機会になると思います。ぜひご参加ください!

団体概要

実施団体

特定非営利活動法人 ふらっと南幌

かつては希少な湿生植物が広く生育していた幌向原野と呼ばれる高層湿地において、幌向原野を開拓する過程で形成された地域の資源(幌向駅逓・幌向運河・耕地防風林・新夕張川等の歴史・産業遺産とその周辺環境)と、その過程で失われた地域の資源(幌向原野、ほろむい七草など湿性植物群落)をフットパスのコースづくりや情報発信に活用し、農村景観を軸とした観光振興と郷土に誇りを持てる地域コミュニティづくりを進め、南幌らしい「農のいとなみの風景」を地域ブランドとして世界に発信しています。

協働団体

特定非営利活動法人 北海道NPOサポートセンター

1998年、NPO法施行を視野に設立し、民設民営の中間支援組織として多様な機能を持ち合わせた団体です。各種専門家と連携しながら、組織基盤強化、事業運営、資金調達等について個々のNPOのサポートのほか、地域のネットワーク形成に取り組んでいます。また多くの市民が市民活動の活躍出来る場として、またNPOの制度強化の為に月に一度北海道NPO情報を発行しています。発行部数はおよそ1,300部、主に会員や各地域支援センターなどにも配布しています。

活動時期

2015年7月初旬~9月下旬

お問合せ先

●イベントの内容や参加申し込みについて
特定非営利活動法人 ふらっと南幌
北海道空知郡南幌町栄町4丁目4番19号
Tel. 090-5539-7763 Fax.011-378-0137
E-mail: f.nanporo@hotmail.co.jp
担当: 小原大知(おはらたいち)

●プロジェクトの趣旨について
特定非営利活動法人 北海道NPOサポートセンター
札幌市東区北6条東3丁目3-1 LC北六条館6F
Tel. 011-299-6940 Fax.011-299-6941
E-mail: npo@mb.infosnow.ne.jp
担当: 北村美惠子(きたむらみえこ)