SAVE JAPAN プロジェクト 2016-2017

レポート

新潟カメプロジェクト2017~現地調査会in村上~

2017年06月11日(日)実施
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レポート

6月11日、新潟県北部に位置する村上市のお幕場大池公園で、「新潟かめプロジェクト2017~現地調査会in村上~」を開催しました。
今回の現地調査会は、県北地域の環境保全活動に取り組む「いわふね自然愛好会」と協力し開催。
イベント当日は、少し風もありましたが過ごしやすい天候に恵まれました。

午前は「いわふね自然愛好会」が中心となり、公園内の自然観察会を実施。午後は、かめプロジェクトチームが中心となり、カメトラップを用いた捕獲調査や捕獲した生き物の観察会を実施しました。

日本の在来カメ類「ニホンイシガメ」は確認できませんでしたが、外来種のアカミミガメ(ミドリガメ)を複数確認しました。

当日のスケジュール

<午前/いわふね自然愛好会による自然観察会>
10:00~ 公園内の自然観察、池の水質調査など
昼食・休憩

<午後/かめプロジェクトによる現地調査会>
13:00~ カメトラップの回収
13:30~ 開会・オリエンテーション
13:45~ 現地調査
     (目視調査、捕獲した生き物の観察や選別など)
14:30~ 調査のまとめ・ふりかえり
     (捕獲した生き物やカメの生態環境に関する解説など)
15:30  閉会

実施内容



捕獲した生き物を種類ごとに区分け


実際にカメを見ながら、特徴や生態についてわかりやすく解説


イベント当日は確認できなかった「ニホンイシガメ」
(実施団体のスタッフが持参したもの)


新潟市の水族館のスタッフから、生き物の生態系について学びます


最後に参加者全員で集合写真

このイベントで得られたこと

・午前中は、大池公園の成り立ちやそこに生息する生き物について広く学ぶことができ、地元の自然環境を考えるきっかけになった。
・外来種である「アカミミガメ(ミドリガメ)」が複数確認された。
・飼育放棄等の影響で、「アカミミガメ(ミドリガメ)」が増殖していることが想定される。

参加者の声

  • 今まで地元の自然環境や生き物にあまり関心がなかったが、今回参加して様々なことを知ることができました。 地元の自然を守っていきたいです。
  • アカミミガメなどの外来種が、在来種や生態系に危険を及ぼしていることがわかった。
  • アカミミガメがいっぱいいて、びっくりしました!(小学生)

イベント実施結果

参加者数
28
アンケート回答数
24
参加者満足度
87%
実施してよかった点
・実施団体だけでなく、県北地域の環境保全団体や自治体等と連携して実施できた。
・午前中と午後のプログラムを通して、地元の自然環境保全へ関心を持ってもらうことができた。
・外来種であるアカミミガメ(ミドリガメ)の増殖状況などを知ることができた。
・子どもたちだけれなく、大人やシニア層の参加が多かった。
実施して苦労した点
・今回はおだやかな天候に恵まれ、天候や熱中症対策等で苦労した点はありませんでした。
・在来種「ニホンイシガメ」を確認できなかったのが残念でした。
特に寄付が活きたと感じた点
・机上ではわからない、外来種の増殖状況等を現地に行って調査することができました。
・実施団体が、捕獲や調査に使用するツールを新たに購入することができました。
・県域をフィールドに活動している実施団体が、県北地域の団体や自治体等とのネットワークを深める機会を持つことができました。