SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

親子で探検!牧場の生きものワールド

2022年11月06日(日)実施
  • ほにゅう類
  • 昆虫・その他
  • 森林
  • 高原

レポート

草原に生きる動植物を観察しながら多様な「いのちのつながり」をみんなで楽しく学び、環境を守る意識を高めることを目的に、ヤマネとコウモリの巣箱、アナグマのエサ場など、みんなで動物のおすまいづくりをしました。

当日のスケジュール

10:30 開会・オリエンテーション
午前中は神津牧場の講義室で、みんなでヤマネとコウモリの巣箱づくり。
昼食休憩後は、外へ出て①ミミズ探し班と②アナグマのエサ場づくり班に分かれて作業後に合流。
15:00 閉会

実施内容

開会・オリエンテーションでは、参加者とスタッフの自己紹介、プログラムの趣旨やスケジュールを伝えました。

午前中は、巣箱づくり。ヤマネの巣箱かコウモリのバットボックスか、どちらかをみんなで作りました。

写真を見ながら「ヤマネって、どんな生きもの?」を知ってもらいました。

ヤマネの巣箱は、正方形っぽく中に仕切りが付いている。

様子をユーチューブで見ることができます<巣箱づくり編>
https://youtu.be/MLxrq4Fiat0

ネジどめはドライバーをまわす力がいるので、ちょっと苦戦しました。

完成したヤマネの巣箱。正面のふたを開けるとアクリル板が付いていて、中の様子を見ることができます。

こちらはバットボックス。下に入り口があって、中でコウモリが足をかけて休めるようになっています。


できあがった巣箱をもって記念撮影しました。

午後は、外へ出て①ミミズ探し班と②アナグマのエサ場づくり班に分かれて作業。
バケツとスコップを手に、穴を掘ってミミズを探します。
様子をユーチューブで見ることができます<ミミズ探しとエサ場づくり編>
https://youtu.be/33R5FZi4Ju0

なかなか見つからないので場所を変えて、またミミズ探し。

ようやく見つけたミミズたち。赤ちゃんのような小さなのを含めて、みんなで60匹ほど集めました。
ミミズをもって、アナグマのエサ場づくり班のもとへ合流します。

牛ふんに落ち葉をまぜて、そこへミミズを投入。力のいる作業お疲れさまでした。

ここでミミズをじっくりと観察。虫めがねで大きくして、よく見ると「毛が生えている」らしいのですが、見えたかな?

エサ場の様子は、木に付けたカメラで観察します。今までにシカやハクビシンなどが映っていました。
さて、アナグマはやってくるでしょうか?

作業後は講義室に戻って、今日の振り返りとアンケート。
みなさん、お楽しみさまでした。

参加者の声

  • すばこづくりが楽しかった。(小学1年生ほか)
  • アナグマの毛皮の感しょくが意外とモフモフで、爪がけっこうかたかったです。また来たいです。(小学4年生)
  • 牛のフンは「えぇ~!」ってなったけれど、いきもののためになるならと思ってがんばった。(小学2年生)
  • 巣箱づくりが難しかったです。ミミズが見つけづらかったですが、見つけられたときは、とてもうれしかったです。ミミズに毛が生えているなど知らないことをたくさん知ることができてよかったです。(高校生/女性)
  • 大切なお話や大人には興味深い話だったのですが、子どもには難しい内容だったかなと思います。大人と子どもの両方対象の時の中身のバランスが難しいところですよね。最初の説明も、問いかけをしたり、もっと子ども参加型にすると長い説明も楽しく聞けたかなと思います。アナグマの話は楽しく聞けたようです。ミミズの話も良かったです。(40代/女性)

イベント実施結果

参加者数
23名
アンケート回答数
18名
参加者満足度
61%
実施してよかった点
草原にたくさんの生きものがいることを知っていただき、巣箱づくりを通してヤマネやコウモリの暮らしを想像し、アナグマの餌場づくりを通してミミズにも興味をもってもらえたことが良かったです。また、巣箱づくりは「子どもたちには難しかった」との感想をいただきましたが、難しかったからこそ完成した時の喜びが大きかったようでした。
実施して苦労した点
巣箱づくりセットや工具などは余裕をもって用意しましたが、コロナ禍の感染状況もあって直前まで参加を迷われたり、参加を取り下げた方もいらっしゃったため、班分けと作業の振り分けに手間どりました。また、巣箱づくりでは、ドライバーなどの工具を使うため、事故やケガがないようスタッフが特に注意して作業を見守りました。
主催・共催
特定非営利活動法人 長野県 NPO センター
NPO 法人 生物多様性研究所あーすわーむ
協力・後援等
(財)神津牧場
麻布大学 野生動物学研究室
佐久市市民活動サポートセンター(さくさぽ)
協賛
損害保険ジャパン株式会社