SAVE JAPAN プロジェクト 2024-2025

レポート

越前海岸
 石づみ×おむすびアドベンチャー

2025年04月26日(土)実施
  • その他植物
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レポート

昨シーズンに続き、環境生きもの多様性人の生活や命すべてを守る「手づくり石づみ」イベントを開催。
「Eco-DRR」の歴史的な“実践地”=越前海岸の水仙畑を舞台に、地元食材を使ったおむすびもいただきました!

当日のスケジュール

7:30 受付開始(鯖江)
7:45 バス出発~
8:45 現地到着(現地集合)
9:00 開会式
    ~重要文化的景観の話
    ~生きものの話
9:35  畑での生きものさがし
10:00 ~石づみの話
    ~石づみチャレンジ
11:45 移動~おむすび作り
    ~昼食
12:40 ふりかえり~閉会式
13:00 アンケート~移動
13:35 バス出発(現地解散)
14:40 鯖江着~解散

実施内容

「快晴」とは今日のためにある言葉。
福井での今シーズン最初のイベントは、実にすがすがしい幕開けになりました!
到着したバスも、心なしか“機嫌がよさそう”? 笑

さぁ、受付けを終わらせて乗り込んだら、さっそく活動場所の越前海岸へと移動です。

00_00_バス到着.JPG▲バス到着!▲


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▲次々と参加者のみなさんも到着▲

さばえNPOセンターを出発して西へ。
海のない鯖江から、福井市の居倉(いくら)へと進みます。
日本海は、山がちのエリアを登って降りた先。
窓からの景色に季節を感じながらの、一時間弱の道行きです。


00_03_トラクターで代かき.JPG

▲田んぼには「代掻き」のトラクター▲

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▲何色もの緑がパッチワークのよう▲

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▲山を抜けて目の前には日本海が!(梅浦漁港)▲


居倉駐車場でバスを降りると…う~ん☆潮の香りがイイ感じですね。
まちなかに住んでると、やっぱり海の存在感って特別!
風は少し強めだけど、それがまた、どこかドラマチックな予感を刺激します。

では集まってくださーい。
開会式が始まりまーす!

01_01_駐車場に到着.JPG

▲潮風も心地よし!▲
現地集合の皆さんは、ここで受付です

01_02_潮解性の越前海岸~波はちょいアリ.JPG

▲日本海の大パノラマ▲
波は少しだけ高め(冬の厳しさとは別世界だけど)

01_04_開会式だよ~.JPG

▲開会式はじまるよー▲


まずは、福井市郷土歴史博物館の藤川さんから「重要文化的景観『越前海岸の水仙畑』」についてのお話です。
人の営みと自然の豊かさ、厳しさが一緒になって、この地域の特別な文化と環境が保たれてきました。

続いて、今回のイベントに向けて制作した「越前海岸たんけんマップ」のパンフレットがお手元に。
それを見ながら「くにみクラゲ公民館」の田中さんが、この地域の生きものたちの“つながり”などについて教えてくれました。
山から海岸線までの距離が短い越前海岸は、陸の栄養やミネラルが海に流れ込むことで、ワカメやウニといった生きものを育みます。
そして、そんな豊かな海の幸を活かした食文化も越前海岸の魅力のひとつ。
「石づみ」の後の「おむすび」タイムでは、それも満喫できそう☆…楽しみですね~。

01_05_重要文化的景観についてのお話.JPG

▲藤川さんはこの地域の畑や文化の保全にも関わっているエキスパート▲

01_06_パンフレットあるかな?.JPG

▲「たんけんマップ」もらったかな~?▲

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▲「くにみクラゲ公民館」の田中館長さん▲
クラゲや越前海岸の生きもの展示や、体験イトベンなども実施してる施設です

01_09_山からの恵みで海の生きものも豊かに.jpg

▲みんなで海を見てみよう▲
陸と海が仲良くしてるから、豊かな環境と食べものも生まれるんだ

お話とパンフレットで「基礎知識」をたくわえたら、そろそろ実践スタート。
少しだけ山を登った「水仙畑」を舞台に、まず生きものさがしから始めよう!

01_10_この高低差が海沿いの町の風情.JPG

▲坂道と入り組んだ町並みは風情たっぷり▲
人の生活と雄大な自然の両方を、全身で感じられる地域です

しばらく道なりに登って行くと、すぐそこに広がる斜面には、いっぱいの水仙畑
4月のこの時期には花は咲いてませんが、ここが全国的にも知られる水仙の産地だというのも納得です。
実は去年からの気候のせいか、水仙の開花が大幅に遅れて例年出荷のピークを迎えるお正月に間に合わなかったり…シカやイノシシによる獣害の急拡大もあって、水仙農家さんは大変に厳しい冬を過ごされたそうです。
気候変動や、人と自然の関係性の問題は、決して他人事ではないことを、ホントに身近に感じてしまいますよね。

02_08_生きものさがしのフィールドは石づみの現場の少し上_嶋.jpg

▲斜面いっぱいの水仙畑▲
もともとは、人力で造られた石づみで守られた「棚田」でした

02_09a_立派な銀杏の木が何本か….JPG

▲斜面にはどっしりと根を張る大きなイチョウの木が何本も▲

02_09b_足元はギンナンだらけ.JPG

▲その足元には山のような銀杏の実が▲

02_10_シカの食み跡.JPG

▲畑にはシカが食べてしまったスイセンの株があちこちに…▲
シカは毒のあるスイセンの葉も球根も、ちゃんと消化できるそうです

ところどころに崩れた石づみのある畑を登って、その上のフィールドで生きものさがしを始めます。
もともと「その場にある石」を使った石づみは、環境負荷も少なく、少し壊れても人力でその都度修復ができることが特徴のひとつ。
崖崩れや土石流を防ぐ役目も果たしつつ、その石づみのある農地は、たくさんの生きものたちの命をつなぐ場所でもあります。
つまり、人が関わりながら、持続可能性のある環境を循環させていけるモデルケースなんですね。

02_01_網やカゴ取りに来て~.JPG

▲持ってない人は「虫とり網」「虫かご」かしてあげるよー▲

02_02_生きものさがしを始めよう!_澤.JPG

▲みんな、どんな生きものを見つけられるかな?▲

02_03_なにがいるかな?_本.JPG

▲ん?…バッタ!?▲

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▲こういう草の根っこの近くにも色々いるよ▲

02_05_なにがいるかな?.JPG

▲おとうさんにも見せてみて▲

02_06_なにがいるかな?_本.JPG

▲さっき見つけたカニ、元気かな▲

02_07_なにがいるかな?_澤.JPG

▲これナンだろー…▲

02_11a_石の下にいたりするよネ_本.JPG

▲この石をひっくり返してみればぁ…▲

02_11b_まさかこんなところにサワガニくん!_澤.JPG

▲石の下のサワガニ…こんなところにも隠れてたんだ☆▲

02_12a_トノサマバッタの幼虫.JPG

▲1㎝もなさそうなトノサマバッタの幼虫(かな?)▲

02_12b_川の近くだからカゲロウも_澤.JPG

▲川の近くだからカゲロウ(成虫)も▲

02_12c_クビキリギス.JPG

▲ショウリョウバッタ…じゃなくて、どうやらクビキリギス▲

02_13_最後は放してあげたヨ.JPG

▲みんなで観察した後は、ちゃんと放してあげました▲

写真の他にも、ヤスデ、テントウムシ、ムカデ、大量のダンゴムシなどを発見!
人の手が入っているところでも、たくさんの生きものたちが息づいているのが感じられました。


ここからは“第2部”の始まり。そう、「石づみチャレンジ」です!
昨シーズンもご協力いただいた石づみのプロ、金子先生にご登場いただきましょう!

03_01a_ここからが今日のメインイベント.JPG

▲石づみ現場▲
生きものさがしをしたエリアの少し下にある畑です

03_01b_金子先生のお話.JPG

▲金子先生、お久しぶりでーす!▲

まず、「石づみの基礎知識」のお話から。
石づみには、表に見えている「積み石」と、その奥に詰め込む「ぐり石」の2種類を使います。
「積み石」は重たくて比較的大きなものですが、「ぐり石」はもっと小さいもので、実は、十分な量の「ぐり石」をしっかり奥に入れて「積み石」を支えることが、石づみの最重要ポイントだとか。

他にも、「積み石」の重心を奥側にすることや、「積み石」の重さが必ず2つ以上の石にかかるようにすることなど…
これさえ押さえておけば、初心者でも大丈夫!

大人だと「ホントに?」…と思うかもですが、子どもたちは素直でやる気満々!
さっそく先生と一緒に、石づみの“下地づくり”が始まりました!!

03_01c_そうか「ぐり石」が大事なんだ.JPG

▲そっか…ぐり石が大事なんだ▲

03_01d_このあたりに石づみを復活させます!_澤.JPG

▲このあたりに「石づみ」を復活させます!▲

左側の壁には石づみが残っていますが、現場となるの段差の“壁”には、もうほとんど石は見当たりません。
草がぼうぼうに生えている状態では“工事”ができないないので、土の面を出すことから頑張っていきますよ!

03_02a_まずは掘って…_澤.JPG

▲壮大なドロンコ遊びにも見えますが、子どもたちはいたって真剣!▲

03_02b_掘って….JPG

▲とにかく、掘って掘って▲

03_02c_掘りまくるぅー.JPG

▲掘りまくるゼ~ッ!!▲

03_02e_掘ってるとサワガニくん1.JPG

▲土の中からサワガニくんが出てくることも▲

03_02f_掘ってるとサワガニくん2_本.JPG

▲ほら、こっちもネ▲

03_02d_ミミズを見て「イイ土だ。」なんてわかってらっしゃる!.JPG

▲土から顔を出した、りっぱなミミズくん▲
それを見た子どもさんの「いい土なんだねー」の声に
思わず「わかってらっしゃる!」

土掘り担当の子どもたち以外は、「積み石」「ぐり石」の調達係。
現場近くに、ある程度の“材料”はありましたが、石の形や重さ、大きさで、全部が使えるわけではありません。
また、「ぐり石」は集めれば集めるほど石づみの安定感を大きくしてくれる大事な素材です。
さっきまで「生きものさがし」をしていた上のフィールドに、今度は「石さがし」で足を伸ばします。

03_03g_石集め部隊も大奮闘_澤.JPG

▲「手箕(てみ)」に石を乗せて“集石場”まで▲
気をつけて!

03_03h_積み石もぐり石も集まった_澤.JPG

▲みんなの頑張りで、積み石もぐり石もどんどん増えてきた▲

そうこうするうち、土掘り部隊の仕事も完了!
空気に触れたばかりの土は、滋味に溢れた香りがします。
これからが「石づみ」の本番です。
この時、気をつけなきゃいけないのが、積み石の「どの面がオモテ(見える部分)になるのか」!

金子先生によれば、「石と壁」を「歯と歯茎」に見立てるとわかりやすいとか。
例えば、人間の奥歯は、オモテに出る部分は平らで広く、歯茎に刺さっている根っこの方に向かって、少し細くなってますよね?
同じように、「積み石」もオモテの面は広めで、壁に刺さる“奥側”が、細く刺さるカンジが正解とのこと。
そして、その「積み石」の奥側に「ぐり石」を十分に詰めることで、シッカリした「石づみ」になるってワケです。

わかるかな?
その違いが(なんとなく)わかった人から、実際の作業をはじめるよーっ☆

そして少しずつ…でも着実に、「石づみ」はその堅牢な姿を現してくるのでした!!

03_04a_土が削れたところにいよいよ石を!_本.JPG

▲とっても上手に掘れましたー☆笑▲

03_04c_石の「正面わかるかな」検定.JPG

▲子どもたちの「正面(オモテ)わかるかな検定」▲
積み石を「奥歯」にたとえるとわかりやすい?

03_05a_さぁ、本格的に石を積むぞー☆_本.JPG

▲それぞれが「これぞ!」と思う石を持って現場へ▲

03_05b_大きな石の奥にはぐり石を.JPG

▲「積み石」(写真中央)の奥(下側↓)に「ぐり石」があるのがわかるかな?▲

03_05c_役割分担の中で、それぞれのコツも身についてくる.JPG

▲「積み石」「ぐり石」集めも同時進行▲
役割分担の中、それぞれの仕事のコツも身についてきます

03_05d_下の段、出来たね_本.JPG

▲下の段、なかなかイイ感じで組めたね▲

03_05e_女の子とか、何年生とか関係ないよ笑_本.JPG

▲女の子とか何年生かとか初心者とかも関係ないよ☆▲

03_05f_かなり積み上がってきたー_本.JPG

▲すごーい!もう半分より上まで、できたー!▲

03_06a_こちらはすぐ横の「第2現場」.JPG

▲実はこちらは“第2現場”▲
最初の現場の少し左に、こぢんまりした幅で立ち上がってきてます!

03_06b_これを一番上に乗せるの良くない?_本.JPG

▲これ、石づみの“天井”にちょうどヨクない?▲
そろそろ完成も近づいてきたぞ!

03_06d_石づみの“天井”を土や石でしっかり固めれば….JPG

▲最後は積み上がった石の上を、土や平らな石で固めれば…▲

03_06f_おぉ、そろそろ完成間近だ.JPG

▲よーし、これでフィニッシュ▲

03_99a_出来た。…左の石づみとの一体感もナイス!_本.JPG

▲スパラしーーーっ☆▲
※左の壁は、以前からあった石づみ

03_99b_チャレンジ大成功☆.JPG▲完成を祝って「集合写真」☆▲

03_99c_風景に馴染んでるなぁ~_本.JPG

▲“風景に馴染んでる”理由は、地元の石が材料だから▲
右矢印が第1現場/左矢印が第2現場

2時間足らずで、この完成度!
金子先生のサポートがあったのはもちろんですが、「人力」って侮れないですよね。
本当に素晴らしい仕事ぶりでした。
みんな、最高だね☆


さて、これで第2部は終了ですが、今日はこの後にも楽しみな時間が待っています。
それは「おむすび」の時間!
地元産の「お米」「お塩」「ワカメ」でできた「おむすび」をにぎって食べて、越前海岸の恵みを満喫します!

04_01_横の川の水で長靴洗うよ_澤.JPG

▲横を流れる居倉川の水で長靴ゴシゴシ▲

04_02_さぁ、次はおむすび会場へ_本.JPG

▲待ちに待った「おむすび」会場へGO!▲

えー、さて…
ここで突然ですが、時間を少し戻したいと思います。
みんなが水仙畑で石づみにチャレンジしていた時間、「おむすび」会場では、みんなの到着時刻に合わせてごはんが炊きあがるよう、担当スタッフの努力と調整が続いていました。
石づみの完成がいつになるかが多少前後する上に、羽釜と薪で炊くとなれば、お家のタイマー付き炊飯器で炊くのとは気の使い方が違います。

ごはんを洗ったり、水につけたり、火をつけるタイミング、火力の調整に蒸らし時間の計算…
貴重な食材をムダにはできないし…おまけに、もし「美味しくなかった」となれば、今日のイベントの思い出も台無しに…なんて考えると責任重大。
そんなプレッシャーを乗り越えて、果たしてうまく「おむすび」は完成するのでしょうか!?

ちなみに、福井では、お米を洗うことを「お米をかしぐ」と言います。(方言)
昔の日本語では、お米を炊くこと自体を「かしぐ」と言ったようですが、おそらく、「お米を洗う/とぐ」という部分だけに意味合いが変化しつつ、方言として残ったのではないかな…と想像します。笑

05_00a_時間を巻き戻して…「かしいだ」お米_長.jpg

▲“かしいだ”あとの地元産米▲
これだけでも美しい

05_00b_塩とわかめ、2つの羽釜_伊.JPG

▲「塩むすび」と「もみわかめにぎり」用に2つの釜で炊きます▲
背景の日本海がなんとも雄大

05_00c_石づみの終了時間に合わせて炊くのは至難の業でした涙_嶋.jpg

▲火をつけてからもウチワで火力調整▲

05_00d_ご近所から予想外の「生わかめ」プレゼント!_嶋.jpg

▲ご近所の方から、突然「生わかめ」のプレゼント!▲
イレギュラーな贈り物に感謝です
参加者のみなさんに少しずつお土産で持って帰っていただきました
しゃぶしゃぶにして、ポン酢や味ぽんでいただくと最高ですよ~
もちろんこれも「越前海岸の恵み」ですね☆

では、時間を元に戻しましょう。笑
石づみ会場から徒歩で5分ちょっとくらい。
見晴らしの良い、砂利が敷かれた少し高台の広場が「おむすび」会場です。
スタッフの努力の甲斐あって、みんなが集合してほどなくして、ごはんが炊きあがりました。

さぁ、うまくできていれば、最高の手づくりおむすびを食べられるんだけど…
どうだ!?

05_01a_おむすびづくりの会場は見晴らし最高!.JPG

▲「おむすび」会場は絶景ポイント▲

05_01a2_すぐ横には温泉スタンド.JPG

▲すぐ横に「温泉スタンド」もありました▲
…なんかスゴい!笑

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▲ふた開けるよ…いち、にぃ、さんっ…▲

05_01c_うわぁ~炊きたてのイイ香り~_本.JPG

▲おおっ! これは大成功の炊き上がり!!▲

05_01d_塩ともみわかめ投入!_本.JPG

▲地元でできた「塩」(手前)と「もみわかめ」(奥)を投入▲
「もみわかめ」は、ワカメを乾燥させて少し粗めにもみほぐした食材です
素朴な塩味と食感と風味で、温かいごはんに最適

05_01e_はい、順番におむすびのごはん取りに来てくださいねー_本.JPG

▲ラップとキッチンペーパーを受け取ったら並んでくださーい▲

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▲塩にぎりのごはんゲット!▲
大事ににぎろう

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▲塩にぎり▲
茶色いのは「おこげ」…たまりません☆

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▲もみわかめにぎり▲
これが美味しくない人…いるのかしら?笑

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▲労働の後のごはんって最高だよなぁ▲

05_02b_どう?おいしい?_本.JPG

▲どう?おいしい?▲

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▲なんとも言えないヨイ表情▲

05_02d_噛みしめて味わってまーす☆.JPG

▲かみしめて味わってまーす☆▲

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▲おいしそうで、こっちもシアワセ▲

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▲親子の会話も聞こえてきそう▲

05_02g_少しお行儀悪くても今日みたいな日はOK☆_本.JPG

▲こんなときだから寝転がって食べるのもアリだよね▲

無事に美味しい「おむすび」も食べられてヨカッタ~。

おなかもふくれたところで、ふりかえり…そして閉会式へと進みましょう。
子どもたちからの感想、講師の先生たちの感想…
そして最後は、こんな素晴らしい経験をさせてもらった「越前海岸」にありがとう!…と声をかけて閉会です。

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▲次々と手を挙げて、今日の「面白かったこと」「驚いたこと」を発表!▲

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▲生きものさがしの時に、お父さんと見つけたシカの角▲
なかなかのお宝だね!

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▲いい思い出になってくれてヨカったよ~☆▲

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▲土掘りから全力投球、ありがとう!▲

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▲講師の藤川さん、おつかれさまでした▲

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▲田中公民館長、生きものもたくさんいました~▲

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▲金子先生も笑顔▲
講師の皆さんの表情を見るだけでも、今日のイベントの満足度が伝わります


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▲越前海岸に「ありがとーっ!」▲

そしてイベント全体も無事終了となりました。
アンケートを書いて、みんなで海岸沿いの駐車場へと降りていきます。

絶好の天候と環境に恵まれた1日。
そして何より、事故もなくチャレンジを成功させられたことに感謝!
すべて、参加者の皆さんの協力があればこそでした。
ありがとうございました!

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▲スタッフは、そのアンケートを読むのも楽しみなんだよ▲

06_05b_リラックスしててヨイね~_本.JPG

▲リラックスして素直な気持ちを書いてね▲

06_05c_これはどう思った?_本.JPG

▲家族の会話のきっかけになってもらえるのも嬉しいな▲

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▲バスのいる駐車場に下っていきます▲

07_01a_少しだけ海岸にもおりてみたよ_本.JPG

▲出発前に少しだけ波打ち際にも降りてみました▲
楽しかったけど…ゴミが思った以上に多いのが残念だったかも…
これも、きっと自分たちの“課題”なんだね

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▲帰りのバスはオネムな時間▲

08_02_さばえ到着!おつかれさま~.JPG

▲予定よりちょっと早めに鯖江に到着▲
お疲れさま! またね!

このイベントで得られたこと

・自分たちのチカラでできる「手づくりの石づみ」が、人の生活や農業の為になるだけでなく、生きものたちの住み処ともなり、環境にも優しく、おまけに防災や減災にも役立つこと(Eco-DRR)に、体験を通じて共感できた。また、立派な石づみの完成によって達成感も感じることができた。

・地元食材を使った「おむすび」を自分でにぎり食べることで、越前海岸のの育む、「陸」&「海」の幸や食文化の豊かさを五感で感じることができた。

・石づみや水仙畑という“里山的環境”で命を育む、たくさんの生きものを見つけ、ふれあうことができた。

シカやイノシシの痕跡を見つけることで、水仙畑の危機を目の当たりにでき、獣害のリアルも身近に感じら、考えるきっかけとなった。

参加者の声

  • いしづみのときに石がかっぽ!とはまったときはうれしかったです。つぎのいしづみもぜったいに行きます。とてもたのしかった。(3年生)
  • カニを見つけられたことです。しぜんのこといろいろしれてよかったです。虫をいっぱい見つけられてうれしかったです。森にぎんなんがいっぱいあってびっくりしました。(4年生)
  • おにぎりがまい日たべたいぐらいとてもおいしかった。(2年生)
  • 子どもたちがどんどん自然に慣れていく様子をみて、やはり定期的にふれさせたいなあと思いました。貴重な体験とおむすび2コ分、みなさんとのふれあいなど参加費500円以上の価値があるなあと思いました。ありがとうございました!いつも少食な子供たちがおむすびたくさん食べてました!(40代)
  • 石づみの方法をおしえていただいて、興味深かったです。自然歩きは好きでよくしていますが、やはり、先生方に教えていただく経験は貴重だと思いました。ありがとうございました。今日布団に入った時に、こどもたちと一緒に楽しかったことを思い出すのが楽しみです。(40代)

イベント実施結果

参加者数
32(大人14名 / 子ども18名)
アンケート回答数
31(大人13名 / 子ども18名)
参加者満足度
85%
実施してよかった点

・とにかく素晴らしい「石づみ」を組むことができた。自分たちの体験が、百年単位で環境と地域に貢献できる貴重な経験をしてもらえたと思う。

・米どころでもあり、塩やワカメといった、素朴だが豊かな「福井」と「越前海岸」の食文化(おむすび)を食べて体感することで、人の生活も自然の一部として営まれていることを感じてもらえた。「おいしい」というポジティブな思い出が、自然や郷土や文化への愛情として育ってくれると嬉しい。

・参加者の皆さんの純粋で素直な行動や反応を共有させてもらえることが、スタッフや運営サイドにも大きな喜びになっている。ややもすると、企画や運営がマンネリ化することもあるところを、参加者の皆さんとの交流を通じてリセットし、新しい視点をもらえる事が本当に多い。今回も、そんなプログラムだった。

実施して苦労した点

・参加する子どもたちが未就学児~小学校低学年までが半数を占め、石を使った作業でもあり、安全性には特に気を遣った。保護者への協力をお願いしつつ、講師にも「小さな子どもにも伝わる」よう配慮してもらった。

・火を使うプログラムなので、防火・消火・火傷などへの対策を徹底した。

・お昼をはさんでの3部構成(生きものさがし/石づみ/おむすび)で、特にごはんの炊き上がりのタイミングの調整は至難だった。石づみが終わって、おむすび会場に集まるまでの時間を逆算しながらの炊飯は、担当スタッフの経験がなければ不可能だったと思う。

・早めに募集定員に達したものの、その後のキャンセルもそこそこあり、募集情報のリリースと最終参加確認のタイミングの難しさを感じる。キャンセル待ちの受付の締め切りなども含め、簡単な解決策はないのだろうが毎回苦労がある。

特に寄付が活きたと感じた点

・この地域の環境や生きものに興味を持ってもらうための「越前海岸たんけんマップ」(パンフレット)を制作できた。今シーズン終了後も、地域の各施設等に置いてもらうことで、長いスパンで役立てられる。

・移動バスのチャーターが無理なくできた。

・各専門家の講師をお呼びして、貴重な体験を指導してもらえた。

・告知のチラシを必要な数と質で作成し、十分な形で配布することができた。

主催・共催

◆共催
認定特定非営利活動法人 さばえNPOサポート
一般社団法人 環境文化研究所
福井市立郷土歴史博物館
くにみクラゲ公民館

協力・後援等

◆協力
認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター

協賛
損害保険ジャパン株式会社